Keiさんの日記 page.15

Keiさんが書いた日記の一覧を閲覧できます。

日記一覧

Kei
Kei日記
2023/06/06 00:54[web全体で公開]
😶 500ページのポエムのお話
ご機嫌よう。

あらかじめお断りしておきますが、わたくしのポエムではございませんので。

はてさて。いったい何があったら Wraith: the Oblivion を自分で訳そうと思うのかわたくし自身さっぱり分からないのですが、とにかく……えっと、まだPDFから原文を取り出すのも終わっていないのですけれど、手にとっているところですの。

Wraith: the Oblivion は World of Darkness シリーズに連なる作品ですが、日本でのWoDの展開はとっくに終わってしまっておりまして、W:tO まで辿り着いていないので、読みたかったら自分で英語と戦うしかないのですわ。噂によるとたいへんにエモいらしく、死してなお果たされない未練を抱いて、その未練で永遠に苦しむゲームだとか……。遊んでみたいですわね。

ところでわたくしWoD日本語版を読むと目が滑るんですの……。読みにくい……その答えは原書にありましたの。A4フルカラー500ページもありまして、真面目に読もうとしたら今年中かかっても終わらないに違いないので、どうにかして最低限遊べる程度だけ訳そうと思っているのですけれど、そのためには一旦全部読むしかなく、原書を紐解いて原文を取り出しながら眺めているのですが、原書からして読みにくい、というかこれどうやって訳せと……ってなっておりますの。というか、これポエムですわね(。

早くも訳せる気がしないなどと弱気になっているのですけれど、遊びたかったらやるしかないんですわ。英語が得意じゃないとか言ってられないのですわ。
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Kei
Kei日記
2023/06/04 21:11[web全体で公開]
😶 危うく全滅するところでしたの
ご機嫌よう。

今日はD&Dの冒険でしたの。軽い気持ちで臨んだ冒険でしたが、厳しい戦いでしたわ。デバフをかけるはずだった魔法はあっさりと集中が切れ(なぜかいつもいつも集中の判定に失敗するのですわ)、逆に囲まれてタコ殴りにされ2発のクリティカルで前衛の戦士が気絶、後衛魔術師が丸裸になり、危うく全滅するかというところでしたの。
わたくしのドルイドちゃんが「こっちは何とかするからあと1ターン何とか持ち堪えて!」と叫んでからのギリギリの復活(GMの温情もございましたが)、たいへん盛り上がりましたわ。

いよいよキャンペーンも中盤に差し掛かったようですが、次回が楽しみ〜。ご一緒くださった皆さまありがとうございましたっ。
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Kei
Kei日記
2023/06/03 18:22[web全体で公開]
😶 希望の歌を歌ってまいりましたの
ご機嫌よう。

ウタカゼのキャンペーン「リザードキングと涙の王冠」遊んでまいりましたわ。今回は最終回で、三将軍の最後の一人を倒して姫さまの街を解放し、ラスボスとの戦いでしたの。
GMによるとオリジナルから結構改変されていたそうですが、将軍との戦いは本当にギリギリで手に汗握りましたし、ラストは胸が熱くなるようなマクロス的展開で思わずウルっとしてしまいましたの。
わたくしのキャラクターは、平和を取り戻した西方の大地に新しく植えた龍樹を守りつつこの地での冒険を続けることにしまして、他のキャラクターたちもそれぞれのその後をちょっと語ったりしつつ、3セッションにわたって遊んできたキャンペーンは終了ですの。目指す冒険の舞台はありつつ、でも、成長して強くなり過ぎてしまったので、もうこの子で遊ぶことはないかしら。

ともあれ、楽しかったですわ。

ご一緒させていただいた皆さま、ありがとうございました。
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Kei
Kei日記
2023/05/30 18:11[web全体で公開]
😶 TRPGセーフティ・ツールキットが日本語訳されましたの!
ご機嫌よう。

また安全についてのお話なのですが、わたくしも何度か触れている TTRPG Safety Toolkit ver2.5 が日本語になりましたの!
これはTRPGを安全に楽しむための指針をまとめたリファレンスで、安全についての考え方が「ゲーム開始前」「ゲーム中」「ゲーム後」「配信する場合」といった軸でまとまっていますの。主にコンテンツについて書かれていますが、もちろんコンテンツだけが対象というわけではありません。

https://drive.google.com/file/d/1nEtkJplpO4LY3SuZ0tJ3juY5R5rKC8tA/view

稀に違った考えをお持ちの方もお見受けしますが、わたくしはTRPGはコミュニケーションのゲームかと存じておりますし、何が引き金になってどんな事故になるか予想をつけずらいかとも存じます。注意を要するテーマを扱わなければ大丈夫ということもございませんし、もちろん、安全ツールを使っているから安全というわけでもございませんし、どの安全ツールもこれが決め手と言えるものではありません。

日本でも一時期「しんどい」テーマについて話題になっていたことはありますが、オンセンには安全についてのコミュニティもスレッドもないようですし、おそらくほとんどの方は安全についての議論なんか自分には関係がないと思っていらっしゃるのではないかしら。

もう一度言いますが、何が引き金になって心理的な動揺に晒されるのかは分かりません。ゲームやシナリオがテーマとしているものだけが引き金になるわけでもありません。

たった数ページのこの短いガイドを軽く眺めておくだけでも、実際に何かが起こった時には、あるいは起こさないために大いに役立つかと存じます。

わたくしが参加している海外のフォーラムでは安全ツールについてのスレッドがあり、安全についての議論のほか、ガイドに未掲載の Rights of Play のようなツールなども紹介されていました。
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Kei
Kei日記
2023/05/29 20:44[web全体で公開]
😶 ゲームの登場人物を傷つける技術って……?(注意を要するテーマですので畳みます
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)
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Kei
Kei日記
2023/05/28 16:37[web全体で公開]
😶 即興でNPCを準備するお話
ご機嫌よう

そんなこんなで「青髭の花嫁」のサプリメント「召使のタロット」をざっと訳しつつ眺めてましたの。
このサプリメントはタロットをアレンジしつつゲームでの使い方を説明したものですが、青髭の花嫁に限定せずにも使える素敵なアイディアだと思ったのでした。

ともあれ、TRPGを遊んでいると、その場でそれなりに意味のある人物を考えなければならないことがあるでしょう。青髭の花嫁では、ゲームを通じてずっとそうする必要があります。事前に登場人物を考えていてもいいのですが、その場の雰囲気やPLが何にどう反応し発言したかによって、考えていたものがそのまま使えないのが普通です。
その一方で、その場に適した相応しい人物を即興で登場させなければならないこともあります。事前に用意していたリストに当てはまるキャラクターが存在しません。そんな時、どうしたらいいでしょう?

「召使のタロット」はタロットを引いて、カードを選んだり組み合わせたり、その意味を選んだり組み合わせたりすることで、彼らの外見や動機、振る舞いを決めることができるというサプリメントです。事前にキャラクターを準備するのにも使えますし、必要になったその場でも使えます。オフセでしたら、実際にPLの前でカードを引きながらPLの反応を見ることもできます(ルールに使い方の一つとして書かれています)。

というか、次回の「青髭の花嫁」の開催が決まり、不安やら恐怖やら心配やら混乱やらでいまから心臓が爆発しそうなのですわ。
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Kei
Kei日記
2023/05/22 21:36[web全体で公開]
😶 日程調整パズルのお話
ご機嫌よう。

卓を開催しようという方でしたら日程調整に悩まれた方もいらっしゃるでしょう。まあね、なかなか決まらなくても仕方がないとは思いますわ。

けれど、ある卓の日程が決まらないことによって別の(ことによっては複数の)卓の日程も決まらないとなると話は別ですの。

卓に参加される方は、もしかしたら自分の都合の良い日を言うだけで、他の何にも気にしていないのかもしれません。もしかしたら、気にしなくて良いとすら思っていらっしゃるかしら。

けれど、わたくしたちがしているのは日程「調整」ですの。もしかして万が一、自分の予定、ことによると後出しで出す予定にさえ他の参加者が「合わせてくれる」と思うのは大きな間違いですわ。日程調整を「自分の予定に他の参加者が合わせてくれる手段」と思っている方は応募しないでほしいんですの。あなたに合わせると他の卓も崩壊するから。

日程を合わせるのが難しい方がいらっしゃるのも分かります。けれど、正直に言って、そう言う方々ばかりの針の穴を通すようなパズルをやって、やっと日程を決めているんですの。

それでもどうしても仕方がない時だってあるでしょう。どうしても外せない予定ができてしまうこともあるでしょうし、ほんとうに自分にはどうしようもない理由で変更をお願いすることもあるでしょう。もちろんそういったお願いを無碍にすることはございませんし、わたくしも何ヶ月だって延期します。

ただ、カジュアルに「他の参加者が自分の予定に合わせてくれる」というのは違うんですの。自分の予定が決まらない間他の参加者は待ってくれるなど、思い上がりも甚だしいんですの。卓に参加されるなら、少しは自分の予定を他の参加者に合わせる努力をしていただきたいですわ。
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Kei
Kei日記
2023/05/21 19:21[web全体で公開]
😶 信念を曲げてもお姫さまは守りますの
ご機嫌よう。

昨日に引き続いてウタカゼでしたの。今回はキャンペーンの第二話と第三話を遊んでまいりましたわ。

昨日は書きませんでしたが、ウタカゼといえば、わたくしの経験ではメインの攻撃に使う能力値・技能はカンストさせておくのが正義ですので、もちろんそういうキャラクターで遊んでいるのですが、今回は成長でとても迷いましたの。ですが、実際のボス戦で意外にもウタカゼでも固定値は正義という印象でしたので、成長は狙撃に全振り……したところ、ボスをタコ殴りにしてしまい、GM涙拭けよ案件になってしまったのですわ(。

とはいえ希望がギリギリになるシーンもございましたけれど。

ただね、これもわたくしの個人的な思いですが、やっぱり最適リソース管理とか効率ビルドとかで遊ぶものではないという気持ちはございますの。8成功に加えて+2ダメージとか……わたくしが自分でやっておいてですが、何か違う気がしますの。

でもまあ、冒険にお姫様がついてきてしまったので「お姫さま大全」を愛読しているお姫さま大好き勢としては、お姫さまを危険に晒すわけにもいかないのですわ(苦しい言い訳。

ともあれ、ご一緒くださった皆さまありがとうございました。
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Kei
Kei日記
2023/05/20 20:36[web全体で公開]
😶 古代ローマのお勉強の続きですの
ご機嫌よう。

では、ネロ帝について少しお話ししましょうか。

ネロ帝がいかな暴君だったかということはここでは語りませんの。ここでお話しするのは、彼の「妻」についてですの。

ネロは母親を殺していますが(面倒なことに母親との間にも性的な関係がありました)、その原因となったのは「サビナ」という結婚相手でした。この時代の例にも漏れずネロも何度も結婚しているのですが、とにかく、母親が彼女に反対したので処してしまい、兎にも角にもネロはサビナと結婚し(この時サビナは既婚でしたが離縁させられましたし、実はここに至るまでにも昼ドラもびっくりのドロドロ劇があります。サビナにとってもネロは三度目の結婚相手で、云々)、そうして、しばしの月日が流れるのですが、やがてサビナは先立ちます。というかサビナの死因はネロの暴力だという説もございますわね。どんなに男性視点で控えめに言っても、ネロはサビナを溺愛していたが、だからと言っていつも仲睦まじいわけではなく、むしろ夫婦喧嘩は絶えなかったし……というところでしょうか。まあ実際、事故だとしても手を下したのはネロと見て良さそうかしら。

ともあれ、このドロドロした何かはここでは当然終わりませんの。

ネロ帝の最後の相手は「男の娘」でした。

男の娘と結婚するなんてロマンあるかしら。男の娘概念は現代に特有のものではなく、記録にある限り古代ローマの頃にはそういう風習はございました。

実は古代ローマにも宦官制度がありました。ともあれ、彼はネロの奴隷で、ネロ自らに男性を切り取られ持参金まで与えられ妻として迎え入れられました。「彼」はサビナにとても似ていた、そして、恋が実って女性になったと紹介されました。その後仲睦まじくかどうかはわかりませんが、とにかく二人は生涯を共にしました。「彼女」はネロが自害する時にそれを見届け、介錯さえしたのです。

どうかしら? エモくないかしら? こういう歪んだ愛をテーマにしたTRPGないかしら(
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Kei
Kei日記
2023/05/20 18:37[web全体で公開]
😶 歴史のお勉強のお話
ご機嫌よう。

突然なのですが、エリオガバルスのお話をしても良いかしら?

エリオガバルスは、セウェルス朝ローマ帝国の皇帝で、かつてはローマ史上最悪の皇帝と呼ばれることもございました。いまでも「在意中に皇帝らしいことは何一つしていない」ことで非常に評価は低いですが、一方で「何もしていない」ことによって最悪の座からは逃れているかしら。

まず、エリオガバルスに至る前のお話として、カラカラ帝を避けて通ることはできません。以前の歴史の教科書ではカラカラ帝は割と名君という位置付けでしたが、いまはどうでしょう? 実際にはカラカラ帝は本当にひどい皇帝で、たとえば暴君として知られているネロなどカラカラの前では霞程度にすらなりません。彼の政策や事業、たとえばアントニヌス勅令は現代の文脈では人権という側面から捉えてしまうかもしれませんが、実際にそういう側面はございませんし、カラカラ浴場のようなの公共事業だって、経済的効果よりも何よりも、単に自分の名前を残したいがために行われた事業でした。どちらも帝国の経済を破壊するのには役立ちました。それ以外といえば暗澹たるもの、何よりも彼自身が非常に問題のある人物だったのです。

歴代のローマ皇帝の多くは暗殺を恐れていましたし、カラカラ帝も暗殺されました。ところが、カラカラの暗殺後皇帝となったマクリヌスは自らの皇位を盤石なものにしようとして失敗、そこで担ぎ出されたのがエリオガバルスです。

エリオガバルスはカラカラの血を引き、セウェルス朝は断絶などしていないという触れ込みで登場しました。もちろん実際にはセウェルス朝の血筋ではなくシリア系の家系で、本当ならローマ帝国とは何の接点もなく終わるはずでした。でも、大伯母がカラカラの母、つまりセウェルス朝初代皇帝の妃だったのです。それまでローマとは何の接点もなかったのに、一族がローマにおける地位を維持するために、エリオガバルスはカラカラの息子ということになりました。

もともとエリオガバルスの家系はシリアに伝わる土着の太陽信仰の神官で、彼自身将来は神官になると思っていたのでしょう。それまでのローマ皇帝のような「男性的」な人物ではありませんでした。でも、ある日突然、お前は明日からローマ皇帝だと告げられます。だからローマに行かなければならない。

意味がわかりませんでしたが、こうも言われました。皇帝なのだから好きにして良い。

彼がローマに凱旋した時、市民はその装いにびっくりしたそうです。市民が期待したような男らしい皇帝ではなかったから。なよなよと女装してたから。

彼はローマの宗教は知りませんでしたが、自分の宗教は知っていました。そこで、シリアの太陽神をローマに連れて行くことにしました(実際に象徴となる巨大な岩を運んだため、エリオガバルスのローマ凱旋は予定よりも半年一年と遅れました)。シリアの太陽神を知ってもらうために、その巨石をローマ神殿に据え付けました。このことはローマ市民の怒りを買いました。

彼は皇帝として子をなさなければならないと言われました。相手は好きに選んで良いと言われました。

彼が選んだのは、よりにもよってウェスタの巫女、ローマにとって絶対に何があっても犯してはならない不可侵の存在でした。このことはローマ市民の怒りを買いました。しかも、程なくして彼女と離婚しました(後に再婚してまた離婚します)。更にローマ市民の怒りを買いました。

ですが、だいたいそもそも、エリオガバルスは帝王学はもちろんのこと、ローマについて何も学んでいませんでした。ただこう言われたのです。皇帝として好きに振る舞って良い。政治的なことは全て祖母が面倒を見る。

彼は結婚と離婚、退廃的な饗宴を繰り返し、最後にはローマの傭兵隊長(男)と結婚しました。女装して宮廷の前で男漁りをしては、寝室で「夫」に「ふしだらな女」だと殴られることに悦びを覚えました。

エリオガバルスはその治世のあいだ皇帝らしいことは一切何もせず、最後にはローマの親衛隊に暗殺され、その死体は埋葬されることなくティベレ川に投げ捨てられました。その治世は4年弱でした。

どうかしら? わたくし、エリオガバルスって確かに良い皇帝ではなかったのだろうとは思うのですが、けれど、なんというか……正直言って割と好き……。いつかこのお話をモチーフにしたシナリオとか遊んでみたいですし、あっここに古代ローマを舞台にしたTRPG「レックス・アルカナ」がございますわね……。
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Kei
Kei日記
2023/05/20 15:53[web全体で公開]
😶 キャラバンカーに乗ってみましたの
ご機嫌よう。

久しぶりにウタカゼを遊ぶのですが「リザードキングと涙の王冠」始まりましたの。ほんとうに久方ぶりですので、そうそうウタカゼはこんな雰囲気でしたかしらなどと思い出しながら(ところでウタカゼってこんなにルール複雑怪奇でしたかしら?などとも感じながら)、最初のシナリオを終えたところですわ。
今回のわたくしのキャラクターは知恵に全振りしまして、他のことはからきし一才ダメという子にしたのですが、やっぱり少しは愛情というか歌に振っておいてもよかったかしら。でもまあ、楽しかったですわ。

キャラバンカーに乗ってのはじめての冒険たいへんワクワクしましたわ。続きが楽しみっ。

ご一緒くださった皆さまありがとうございました。
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Kei
Kei日記
2023/05/14 17:53[web全体で公開]
😶 NOVAというTRPGを遊んでまいりましたの
ご機嫌よう。

NOVAという未訳TRPGがございまして、2022年のENNIE賞でベストルールにノミネートされているのと、ナラティブなバトルゲームという触れ込みに興味があって遊ばせていただきましたの。

それで、遊んでみて大変に楽しいシステムでしたわ。ルール自体はとても軽量なビルド&無双ゲームと申しましょうか。最低限のステータスに加えてクラス的なものとスキル的なものを選び、選択肢はそれほど複雑怪奇ではなく、面倒な数字の大小とか計算とかも一切ないのですが、きちんとコンボを組むことができて(しかも組み合わせの妙がございます)、敵を削る苦痛とかもなくて、ロストという概念もありません。一応行動不能にはなるのですが、その時に必殺技みたいなこともできて、それも込みでどんな風に格好良くしたいかというイメージで軽く遊べましたわ。

何といっても雑魚敵をワンパンで倒しながら進むのが爽快! 何しろ命中判定もダメージ判定もなく、これで攻撃しますと宣言したら書いてある通りのダメージが通ります。それでいてラスボスは一歩間違えればという緊張感もありまして、わたくしが所謂「ビルドゲー」や「データゲー」に抱いていた面倒な印象は全くありませんでしたの。

探索的なパートは、どうやって目的を達成するのかを自由に宣言して、一番当てはまるステータスでダイスを振るだけで、判定はそのステータスの値だけダイスを振って一番高い出目を読むだけですの。戦闘でも、場合によって戦術的な行動には同様の判定がございます。例えば、有利な位置どりのためにどうするかを自由に宣言して、出目が成功すればもうそうなります。先にお話したとおり、攻撃には判定はありません。

スキル的なものはミッションごとに選び直すことができるそうで、同じキャラクターで毎回違った遊び方を探索するのも楽しそうですし、自分の動機や取り巻く状況はナラティブに決まるので、戦闘メインにしつつキャンペーンで物語を描くのなども楽しそうですわ。

ご一緒させてくださった皆さま、ありがとうございました。
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Kei
Kei日記
2023/05/07 18:07[web全体で公開]
😶 夜にいざなわれましたの
ご機嫌よう。

灰色城綺譚「夜はいざなう」を遊んでまいりましたの。もちろん灰色城ですからいつもの暗黒城になったりもしつつ、それでもハッピーエンドにしたいというPLの方々のお気持ちにできるだけ寄り添ってシナリオ自体は終えつつも、その後どうなるかは……という感じになりましたかしら。
とにかくPLの皆さまの囁き(初期秘匿HOのようなもので、灰色城綺譚ではPL自身がお話を牽引してこれを自ら公開します)の公開の仕方や、囁きの影響の演出や描写やRPが素敵で、愛という名前の悪夢のような悪意などグッときましたし、自分の居場所がないと思ってしまった彼女のそれ故の行動には泣かされましたし、語り尽くせない……!

灰色城綺譚は本当に素敵なシステムで、もっともっと流行ってほしいですわ。ご参加くださったPLの皆さまありがとうございましたっ。
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Kei
Kei日記
2023/04/29 19:19[web全体で公開]
😶 アイススパイア山の竜第三夜でしたの
ご機嫌よう。

再び一ヶ月ほど間が開きましたが、久しぶりのD&DでPLでしたの。今回もお買い物的なクエストでしたが、ろくに考えもせずに準備した呪文との相性が悪くって、適当な準備はダメだと実感しましたわ。敵クリーチャーのダメージもいよいよ大きくなって、ここぞとばかりに使った精神集中系の攻撃呪文はたったの一ラウンドで集中が切れ、ついに気絶させられるかとドキドキしましたの。
その一方で、映画の舞台になったネバーウインターを遠目に?したり、劇中でも描かれていた自然の化身のことを思い出して使ってみたりして楽しかったですわ。
キャンペーンの第三話にもなってまだまだ序盤の雰囲気ですが、これからが楽しみ♪
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Kei
Kei日記
2023/04/21 21:28[web全体で公開]
😶 信用とは何かというお話
ご機嫌よう。

これは面白くもないお話なので書こうかどうかずっと迷っていたのですが、とあるゲームに<信用>という技能がございますね? それで<信用>についてのお話ですの。
さて、当該のゲームでは新しい版で技能の説明がちょっと変わって、そのため技能が変わったと誤解されることもよくあるようなのですが、わたくしが思うところ、この技能自体が何を表現しているかは、以前から変わっていないかしら。なぜなら以前からこの技能の名前は原語では<Credit Rating>だったから。つまりこれが何を表現しているかといえば、今も昔も変わらず「信用」ですの。これはまさに適した日本語ですが、もう少し説明的に訳すなら「信用格付」になるかしら。

では「信用」とは何かというと、ズバリ、お金を貸したら返してくれるのか(当然ながら利子も含めて)、もっと言えばどれくらい安定し継続した収入があるのかということになりますの。もしかしたら、芸能人やプロスポーツ選手は住宅ローンを組むことが出来ないことが多いというお話をご存知かもしれません。そのものズバリですの。いまこの瞬間にはそこそこ資産があったり、あるいは今年の年収は高かったかもしれません。けれど、その状態が安定して継続するとみなせるかどうか。返済できる実績があるかどうか。株や国債に格付があるように、金融の世界では個人にも格付がございます。当然ですわね? そこでリスクが高ければ、信用は低いと見做されますの。返済しなかったという過去があれば尚更ですわ。いくら瞬間的な高収入があったとしても、信用には大きくは影響しません。蛇足ですが税制にも継続的ではない一時的な収入に関しては非課税となる場合がございますわね。

<信用>の説明が書き換えられたのは、もともと書かれていた叙述的な説明がまさにここで書いたような「信用」からかけ離れた、システムで意図していない運用が横行していたことの証明かと存じますの。もちろん日本語版のルールブックの記述が「信用」というただそれだけの言葉からイメージするものとその記載内容から、金融的な意味を想起しなかったということもあるでしょう。

さて、それでは<信用>の高低が何を意味しているかご理解いただいたと思いますので、次回のキャラクターやRPに反映されるのを楽しみにしていますわね♪
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Kei
Kei日記
2023/04/18 22:35[web全体で公開]
😶 安全ツールのお話
ご機嫌よう。

これまでも何度かお話ししていると思うのですが、安全についてのお話をしますわね。そう、安全ツールというものが、もう既にございますので、そのお話ですわ。安全ツールなんかもう既にご存知の方は、このエントリを読む必要はございませんの。ですが、このエントリをお読みのほとんどの方は「注意を要するテーマのTRPG」など遊んだこともないでしょうし、したがって、安全について真剣に考えたこともないのじゃないかしら。

さて。卓の安全とは何かが分からない方ばかりが残りましたわね? ここで言う安全というのは、参加者が心理的危険に晒されることなく安心して遊ぶことができることを意味していますの。読み進める前にちょっと考えてみていただきたいですが、どうしたら実現できるでしょう?

わたくしの卓では「ラインとベール」と「Xカード」を主に採用していますし、本当に注意を要するコンテンツでしたら「オープンドア」のような出口電略も採用するでしょう。そこで、これらのツールについてお話ししますわ。と言ってもこれらのツールは効果を保証するものではありません。そのように考えてください、そのように卓を運営してください、という同意です。ですが、そういった同意がある卓とない卓、どちらがいいかしら?

■ ラインとベール
ラインとベールは、ゲーム/シナリオ中のコンテンツについて、何を描いてはいけないのかを明示する仕組みです。つまり。
- ライン:具体的な描写も仄めかすのもNG。
- ベール:仄めかしても良いが具体的な描写はNG。
- オープン:具体的に描写しても良い。
これらは基本的にはセッションの最初に参加者が同意して決めることですが、セッション中に調整することもあるでしょう。参加者の誰か一人でもラインだと表明したなら、その表現はゲームから全てオミットされます。もちろんTRPGはその場で行われているものですから「つい興に乗って」しまうこともあるでしょう。そういう場合でも気がついた参加者が指摘することができます。
加えて、プッシュ(積極的に描写して良い)を決めることもできます。

■ Xカード
ラインとベールを決めたので、取り決めにないことだったら何でも描写してもいいのでしょうか? もしくは、何か個人的なNG表現があったとしても、先に言ってなかったので我慢しなければならないのでしょうか?
そんなことはありません。そもそも、その表現に触れて初めて「これダメだった」と気づく場合もあり、もしくは事前に想像していたソフトな描写よりもずっとハードだったという場合もあります。
Xカードはそういう場合に使うツールで(事前にラインとベールのようなことを決めずに、単にXカードだけを使うこともできます)、それ以上の描写をしてほしくない時に、単にカードをオープンにすることで描写をストップするという仕組みです。必要に応じてゲームは巻き戻tたりスキップしたりして、もうその描写はセッション中二度としないという約束です。

■ オープンドア
先に書いたような安全戦略があったとしても、それでも「もう無理」と思うことだってあるでしょう。誰でも、いつでもゲームから離れることができます。もう少し緩やかな場合として、ゲームを続ける前にちょっと個人的に時間をとって考えさせて欲しいということだってあるかもしれません。参加者の誰にだってそういう権利があります。

他にも安全ツールはありますが、わたくしの卓で採用しているのはこのあたりかしら。それと、これらの安全ツールに関連してとても大切なことなのですが、誰がということも、理由も関係ありませんの。なんでダメなんですか、と質問することは暴力になる場合がある。だから訊いてはいけないのです。そして、安全ツールがうまく機能しなかったからといって、後から参加者を責めることもすべきではありません。

プレイしているゲームよりも一緒にプレイしている人の方が大事。わたくしは、そう考えられない方とは遊びたくありませんわ。
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Kei
Kei日記
2023/04/09 18:11[web全体で公開]
😶 電子の女神の依頼を受けていただきましたの
ご機嫌よう。

Cyberpunk REDのスクリームシート・アドベンチャー「Digital Divas Burn It Down」と「Don’t Fear the Reaper」を遊んでまいりましたの!
スクリームシートですので導入と概要がさらっと書いてあるだけですが、連続放火事件、不可解な自殺、第二の依頼、ついでに関係ないニュースやらとPCが事態を把握しきれないうちにどんどん出来事を起こしまして、最後に互いに関係なさそうなピースが繋がる感じが楽しかたですわ。

世界を描くのも楽しかったですわ。わたくしのDiscordでもこの一ヶ月ほど、今日のセッションのために毎日ナイト・シティ・トゥデイを流したりもしていました。また、何といってもわたくしたちにはロアナプラという治安の悪い街のモデルケースもあることですし、こういったものは存分に活用いたしまして、PLの方々はイージーモードでの参加でしたが、だからと言ってPCの人生がイージーになるはずがないのですわ♪ とはいうものの、実際の雰囲気作りや描写は難しくて。描きたいなと思っていたものの一割も描けなくって、そこは悔いが残りますの。Cyberpunk楽しいですし、もっとあんなことやこんなことを描きたいっ♪

もちろん、スタイルは実像に勝る、態度がすべてだ、エッジに生きろ、ルールなんか破れ、自分のために生きろ、生き残れ、パンクにサイバーを叩き込め、というわけですから、集まったのは一筋縄ではいかない「連中」ばかり。当然素直に依頼を受けるはずもなく……あらら? 素直に依頼を受けますの? まあね、これは他のゲームにも言えることですけれど、好きにすればいいのですわ。そう。好きに。

とまれ、はじめてCyberpunk REDを遊びましたが、ルールも噂に聞いていたほど煩雑ではありませんし(その上読んでいて楽しいルールブックですし)、なによりもサイバーパンクという生き方を楽しめる良いタイトルかと存じますわ。

ご参加くださったPLの皆さまありがとうございました。
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Kei
Kei日記
2023/04/03 01:23[web全体で公開]
😶 どうしてXカードが使われたのか、というお話
ご機嫌よう。

わたくしの卓では明示的にXカードを使用することが多々ありますわ。特に注意を要するテーマのTRPGでは、Xカードを使用しないという選択肢はありませんの。そして先日の青髭の花嫁で、ついに実際にXカードが使われる時がやってきましたの。

青髭の花嫁自体が注意を要するテーマのTRPGですが、だからXカードが使われたのかというとちょっと違うかと存じますの。ですから、どうしてそこまでに至ったのかを、わたくしの視点ではありますが、メモしておきますわ。

まず、青髭の花嫁はホラーTRPGです。しかもPL自身の経験を恐怖の源泉として使うタイプの。つまり、PLとしてこうなったら嫌だ、怖い、ということが起こり得ます。そして、当日のセッションで、わたくしはPLが全然怖がっていないと思ってしまいました。RPの一環として表向き強がっていただけなのかもしれませんが、わたくしは、怖くないんだと思ってしまったのです。

それで、じゃあ、どうしたら本当にとても怖くなるのかって考えてしまいましたの。これがそんなに怖くないのなら、この延長線をどこまで突っ込んだら、PLの方たちは怖くなるのかしら? わたくしが考えるギリギリのライン。

普通に考えたら、これはアウトに決まっています。けれど、もしかしてこれでもセーフなの? 怖がってくれるの? という誘惑に勝てませんでしたの。まるで花嫁が禁じられた扉を開く誘惑に勝てなかったのと同じように。

もちろんこのエントリをご覧の皆さまは、そんなのアウトに決まってると仰るに決まっています。わたくしだってそう思います。けれど皆さんは、そんな誘惑に勝てなくなるほど追い込まれたことはないんじゃなくてかしら? 青髭の花嫁にはシナリオはありません。何がどう怖いのかは全部その場で描くしかありません。PLが怖くなかったとしたら、青髭ならでわの経験ができなかったとしたら、それは全てGMたるわたくしが至らないからです。まさしくそのように考えて、その場の雰囲気を軽口で誤魔化すことすらできないようなおぞましいものを描こうと考えてしまったのです。

Xカードを提示してくださったPLの方、ありがとうございました。Xカードを提示することに引け目を感じたり、わがままだと感じたりする必要はありません。わたくしがやり過ぎた時は、今日と同じようにしてくださいまし。
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Kei
Kei日記
2023/04/02 21:22[web全体で公開]
😶 恐怖と幻想に満ちた青髭の病院で(いつも以上に注意を要するテーマですので畳みます)
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)
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Kei
Kei日記
2023/03/29 21:36[web全体で公開]
😶 サースティソードレズビアンへのご招待
ご機嫌よう。

楽しくない話題ばかり読んでいても楽しくありませんし、ここいらで Thirsty Sword Lesbians(以下TSL)のお話でもしましょうかしら。多分このお話は前にもしているのですけれど。

とまれTSLは超大物タイトルですわよ。開発はあのFATE(日本で有名なType Moonのタイトルとは無関係です。誰もが読むべき示唆に満ちた記述が満載のナラティブ系TRPGです)のEvil Hat。2021年のネビュラ賞ベスト・ゲーム・ライティング部門、2022年ENnie Awardではベストゲームとプロダクトオブザイヤーを両者ともゴールド受賞しています。ベースシステムはPbtA、つまり2d6の超簡単判定システムとお話を駆動しそうなプロンプトが特徴ですわ。

具体的にどんなゲームなのかというと。

クールなレズビアンになって絆や愛を試されながらもトキシックな権力的な何か悪者に立ち向かう、みたいなTRPGですわ。彼女たちが属しているコミュニティはなんでもいいのですが、とにかく、彼女たちはその一員で、より良い世界のために戦うの。心踊る場所にはサースティソードレズビアンがいるのよ。もちろん、女性差別とか人種差別とかトランスフォビアとか、まあ他の場所では普通かもしれない偏見は、このゲームでは普通ではないわ。もしもそういう普通じゃないことがあったら、戦いましょう。みたいな。その戦いも、相手を打ち倒して終わるのではなく、ハグしてキッスして終わる、みたいな。TSLでもGMはGMだけど(TSLはGMありシナリオありのナラティブ系です)、ゲームマスターの略ではなく、ゲイマスターの略よ。

PC間の関係もゲームしながら深まったりしますし、とても特徴的なムーブ(PLが選択できるゲームを駆動する要素)、その名もズバリ「いちゃいちゃする」というのがあって(PCにもNPCにも使えます)、絆を深めたり(ゲームシステム的に意味があるわ)できるのですが、でも、実際にいちゃいちゃするのとか難しいと思われるかもしれませんわね? そこでルールにはとても素敵なことが書いてありますわ。曰く「ゲームの仕組みを使って相手のことを理解しようとすればいいの」
他にも「誘惑する」とか「ベタ惚れする」といった、おおよそ他のゲームではキャラクタープレイになったり使うタイミングがなかったりすることが大いにフィーチャーされていて、ルールブックを読むだけでも楽しいのですわ。

もちろんPbtAですから、安全性や同意についての章もあります。ファシストや偏屈者はお断りよ……いえ実際にルールにそう書いてあるのです。他の実際に卓を安全に運営するためのツール紹介と共に。そしてPbtAらしく、ゲームをどう運営したらいいのかということもきっちり。

当然ながら英語で未訳ですが、しかも平易で読みやすいとは若干言い難いというか、スラング的な表現がたくさんあるのですが、お試しあれ(わたくしも訳はちょっと途中で放置しているのですが……こほん)。普通に買うとPDFで$15ですが、いまなら、itch.io の TTRPGs for Trans Rights in Florida バンドル($2,156相当、505アイテムが入っていて最低$5のPWYWで購入できます)に入っていますわ。
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