マダラさんの過去のタイムライン

2020年06月

りちゃ
りちゃマダラ
2020/06/28 18:16[web全体で公開]
> 日記:また明日。ちょっとあとのこと
おおおおお。新鮮な藍生ちゃんだ。
そうそう、みんなのばっくれ選手権はすごい笑った記憶がありますw
あの場面は初回回しのときはまだこなれてなくて流しちゃったので申し訳なさがありながら、今回はめいっぱい乗っかれてよかったです。
仲良し5人組も、先輩だったりいつも遊びにきてる子がいたりだったのに、たくさん時間を過ごしてきてる感あってよかったですよね。
お互いに連絡がくるとうれしくなる間柄だったり、合言葉を大事にしてるところなんかがすごくいとおしく感じました。

よいシナリオに出会えて、よいメンバーに恵まれて、ほんとうによかったなと改めて思えました。
素敵な日記ありがとうございました!
マダラ
マダラ日記
2020/06/28 13:07[web全体で公開]
😊 また明日。ちょっとあとのこと
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼) 藍生ちゃん、あの時めちゃめちゃ動き早かったよね。すごい真顔だったし。

 うん、明日香ちゃん。私もそう思う。正直自分でもびっくりしたし、なんなら少し引いた。
 すべてが終わったことを知ったあの病室で、職場からの電話を告げるスマートフォンの電源を切ってSIMカードを抜き取り、ソレをそのままベッドスタンドに置かれたコップを満たす水に叩き込んだあの一連の動作は、多分私のこの四半世紀近い人生の中で一番素早かったのではないだろうか。仕事バックレ選手権の世界記録とか狙えるんじゃないかしら。私にはまだ私の知らない隠れた才能があるのかもしれない。

 ……こんなバカな妄想ばかりして日々をやり過ごせたのならいいのだけれど、そんな甘い話はあるはずもない。友達と過ごす幸せな一日を終えた私を待っていたのは、職場に出向いて平謝りしつつ、社会人にとっては冗談みたいな時間にしかアポイントメントの取れない携帯電話店に行って、やたらと態度の大きな店員相手に事情の説明をする、そんな一日だった。まったく、ろくでもない。冗談抜きに、「ましろ先輩の方が数百倍は謝り倒してる」という確信がなければ正気を保っていられなかっただろう。
 そう、現実は絶対に私たちに追いついてくる。

 まっさらなスマートフォンを操作して、とりあえず復元した連絡先の中から、みんなを探してメッセージを送る。隆水くんはもうさっそく全国巡業を再開したらしく、いうまでもなく忙しいましろ先輩共々、既読の表示はすぐには出てこない。
 明日香ちゃんは事件の後でまだ休みを取っているらしく、にこやかな返事が返ってくる。ミドリは一秒足らずで返事してきたけど、今授業中なんじゃないの。
 メッセージ欄に並ぶみんなの名前を見て、私の唇から自然と笑みが漏れる。大丈夫、皆前を向いているけれど、それでいて皆のままだ。
 彼ら彼女らと過ごした大学時代の日々は、多分もう戻ってこない。まがい物を作ろうとすることだって、きっとどんどん難しくなる。恐ろしいことに、皆と最後に遊んだ日も、この期に及んで「こんな日がずっと続けばいいのに」という思いは常に頭のどこかにあった。
 私は、私たちは、きっと怖かったのだ。楽しい時間が遠ざかっていくのが、あの日の微熱がさめてしまうのが。あのへどの出るような拍手の主は、もしかしたら私たちのそんな思いを見抜いていて、嘲笑っていたのかもしれない。

 でも大丈夫だ。今ならわかる。なにがあっても、皆は皆のままで、私は私のまま。何度だって私たちを助けようとしてくれた明日香ちゃんのことを私は絶対忘れない。そして何度だって彼女のことを庇った、私の知らない私がいたことも忘れない。

 自宅のドアを開いて、いつもよりもずっと味気なく見える灰色の部屋を見渡し、いつもより幾分おざなりに靴を脱ぎ捨てる。まったく、本当にろくでもない日だった。

 そして、きっとこれからも、今日みたいな日は増えていく。

 でも大丈夫。今日も私は私のままで、ここにいる。

 だから今は、ちゃんと私たちに現実が追いついてくれることに感謝して、明日がちゃんと明日であることを祈って。ねえ、みんな。また──。

 私はくすりと笑って、その合言葉を、スマートフォンに打ち込んだ。



〈おしまい〉



 はい、というわけで6月20日開催のセッション『また明日』(KP:りちゃ様)に参加したマダラのPC:縦坂藍生の後日談妄想でした。
 この「ちょっとあとのこと」、最近書いてなかったのでぼちぼちまたやっていきたいですね。想像が膨らむセッションは他にもあったしお前藍生は前にも書いてたろと言われればそうなんですが、自分で演じるPCといえどかわいい女の子の方が筆は進むものなので(まっすぐなひとみ)。
 そんなことよりセッション感想ですね。とても素敵なストーリーでした。
 NPCの明日香さんを含めて、基本的には大学の天文学サークルをきっかけに知り合った友人たちが社会に出てから久しぶりに集まったメンバーということで、なんというか独特の、それでいて素敵な雰囲気に満たされたパーティだったと思います。こう、RPにも絶妙な大学の同期感出せてたらいいな。これまで藍生はあんまり砕けた口調ではやってなかったんですけど、今回はけっこうフランクに話してたかな。明日香さんの呼び方はずっとふわふわしてたけど、最後に「明日香ちゃん」「藍生ちゃん」で落ち着いたの良かったです。

 途中ののんびりした会話やずっこけたシーンではすごく笑いましたし、最後に明日香さんの苦労と思いが真に迫って伝わる演出はほんとにつらくなってしまった。クソ拍手神格は許さない。ぜったい。

 それではこのあたりで。読んでくれた皆様、同卓させていただいた小笠原ナカジさま、ガジンラさま、柏木さま、そしてKPのりちゃさま、ありがとうございました!
いいね! 12
小笠原ナカジ
小笠原ナカジマダラ
2020/06/27 02:49[web全体で公開]
> 日記:初のオンセGM
凄く楽しかったですー!夢のような時間というか、ずっとふわふわ癒されておりました…!
皆さんRPの上手さや言葉選びのセンスの高さとか、優しい世界だなあって胸がホッとするような暖かな時間を共有して頂けて、本当に楽しさばかりが胸に残っております。
アキホちゃんはじめとするNPCさんも可愛らしくて、隅々までにやける要素満点というか…。
ゆうやけこやけの魅力を教えてくださり、ありがとうございました!またよろしくお願いします╰(*´︶`*)╯♡
じゃーが
じゃーがマダラ
2020/06/26 22:25[web全体で公開]
> 日記:初のオンセGM

本当楽しかったですよー。お誘いしていただいてありがとう御座います。
こちらこそ不慣れで色々聞いてしまいましたが、
皆仲良くRPできるゆうこやは楽しいなと思いました!

また宜しくお願いしますー。
りちゃ
りちゃマダラ
2020/06/26 19:20[web全体で公開]
> 日記:初のオンセGM
楽しかったです!テンポとかそういうの気にならないとこがまたいいなーと思いました。寄り道が本筋みたいな!
すごいふしぎでよくばりセットみたいにしてもらってにまにましました。
犬はもっと撫でてもらったりふしぎばらまいたりしたらよかったとあとで気づいたのでまたやりたい!他の変化もやりたいな!
またよろしくです。
マダラ
マダラ日記
2020/06/26 16:34[web全体で公開]
😊 初のオンセGM
 というわけで昨夜、ゆうやけこやけのセッションでオンセでは初めてのGM(語り手)をやってきました。
 今回は自分もルルブ買ったばかりということで、数人のフレンドさん(皆様ゆうこやは未経験)にお声がけして、自分も含めた体験会&布教卓ということでやらせていただきました。企画段階ではルルブ掲載のシナリオを回す予定だったんですけれど、当日までにいろいろ思いついたことややりたいことがどんどん出てきまして、最終的にはその勢いのまま作成した「シロツメクサの約束」というオリシを(リアルの友人相手に回して評判を確かめたうえで)回させていただきました。
 結果としては……どうだったんでしょうね。とりあえず参加者の皆様に楽しくRP していただけたようだったのでそれが一番です。ただ、物語の要所要所で語り手の方が詰まってしまったりテンポを損ねてしまったりしていたので、そこは猛省です。GMとしてっていうのはもちろんですし、目の前で展開される素晴らしい物語に水を差すことなく、もしできるならば花を添えられるような、そんな語り手でありたいなと思いました。
 あとはやっぱりこのシステム好きだなあと。NPCの演じ分けは大変だったけれど楽しかった……! その場で生えてきたNPCにもお褒めの言葉と一緒に沢山の夢を投げていただいて嬉しかったです。

 今後どういうスタイルでやっていくかはまだ未定ですけれど、どんどん語り手をやっていきたいし、作ってみたいシナリオもいくつかあったりします。機会があったら皆様にも見せられるといいな。

 なにはともあれ、突然のお誘いにも応じてくださって、素敵なRPできれいな物語を描き出してくださった参加者の皆様に感謝でいっぱいです。改めてありがとうございました!
いいね! 30
マダラ
マダラ日記
2020/06/20 16:48[web全体で公開]
😶 フットワークは軽ければ軽いほどいい
ということで、昨日の今日でゆうやけこやけのルルブを入手してきました。本としてとても素敵で読んでて飽きない……これはいいものですよ皆さん。
昨夜のセッション一回で何を言うって感じですが、語り手もやってみたいなと強く思っているので、いつか卓が立つかもです。いつかね。
自分も初心者なもんで未知の世界ですが、フレンドさんでやってみたいなと言う方はいいね押してくれたらいずれ嬉々として誘いにいくかもしれません。
いいね! 22
小笠原ナカジ
小笠原ナカジマダラ
2020/06/20 16:34[web全体で公開]
本日は本当にありがとうございました!
マダラさん、縦坂さんの冷静な立ち回りや機転の効いた技能の使い方、目の付け所など凄く助けられたし、勉強になることばかりでとてもありがたかったです…!
お友達申請も重ねて感謝申し上げます!これからもよろしくお願いいたします!(*‘ω‘ *)
じゃーが
じゃーがマダラ
2020/06/20 03:13[web全体で公開]
> 日記:はじめてのゆうこや

私も面白いという話聞いたからゆうやけこやけは興味ありますー。
マダラさんがどんどん沼にズブズブしていく(
マダラ
マダラ日記
2020/06/20 02:52[web全体で公開]
😆 はじめてのゆうこや
 というわけで、ゆうやけこやけ「紫陽花の咲き誇る雨空にて」(語り手:あまちゃ様)参加してきました。

 ゆうこやは初めてだったんですが、いやめっちゃ楽しかったですね……。システム自体もセッションの運びも想像していた以上に好みでした。やっぱ上手くはできないけど、ロールプレイって楽しいね。
 自分、CoCの探索者とかだとシナリオの流れによっては自分の理想を外れたりピエロになってしまったりしかねないってことで、「自分の好みド直球の推し」を作ることはあんまりないんですが、ゆうこやはサイコーに推せるキャラを作って「此処でこういうムーブや言動をすれば更に推せる……!」をひたすら追求出来たのがたのしかったです。そうやってロールプレイを頑張ることがゲームをより良い方向にもっていくことに直結するシステムも素敵。

 あと、弱点がキャラを彩るいちばんの個性になるっていうのは、なんかこう、創作論にも通じるものがあるなあなんてことも思ったり。物語やゲーム全体をつらぬく詩情もとても好きだったし、ドはまりの予感がする……。
いいね! 20
システム
システムマダラ
2020/06/11 12:56[web全体で公開]
システムからのお知らせ
コミュニティ「Adam’s Play Room @オンセン支店」の参加が承認されました。
マダラ
マダラ日記
2020/06/08 18:53[web全体で公開]
😶 ランタンの灯りは夜の明けない街に灯る ちょっとあとのこと
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼) 幼いころにシャーロック・ホームズに出会えたことが、僕の人生で一番の幸福だった。

 そして、どう逆立ちしたって自分はシャーロック・ホームズではないというのが、僕の人生における一番の不幸だった。

 今でもたまに夢に見る。鹿打ち帽を被って、靴音高くロンドンの街を歩く自分の姿。あるいはあの221-Bの椅子に妙な姿勢で腰かけてパイプをふかす自分の姿。僕はあの能無しのレストレードから事件のあらましを聞いて、少し目を瞑り、こう言うのだ(“エレメンタリー・マイ・ディア”? あれはナンセンスだよ。そもそも原典にそういう台詞はないんだ)。
「いいかい、ワトソン、どんなに──」

 けれど、僕の意識はそこで暗転する。
 次に目の前にあらわれるのは昔の記憶だ。小学校の頃、友人と組んだ探偵団という名前の何か、彼らは三日でその遊びに飽きて、虫メガネだけが今も僕の机の中に残っている。中学の修学旅行の新幹線の中、四人組の席で他の三人がトランプをする横で、僕はずっと本を読んでいたっけ。
 高校生になって、好きな物語を語る僕から友人たちが離れていくのを見て、いい加減に現実を受け入れたけれど、あれは今思えばただの麻疹みたいなかっこつけ(所謂“高二病”ってやつだ)で、押し隠していた憧れが二十歳近い今になって悪化するという結果に終わった。

 とにかく、物語みたいな探偵は世の中にはいないし、いたとしてもそれは自分じゃない。でもとにかく僕はいつまでも夢を見たままで……そんな僕だから、あんなことに巻き込まれたのかもしれない。

 血で真っ赤に染まった部屋に佇む女。
 積み重なる屍の上に咲いた真っ赤な花。
 ごとりと落ちるぬいぐるみの首の赤黒い切り口。
 彫像から滝のように流れ出す赤い液体。
 そして、焦燥に駆られ飛び乗ったボートの上で見た、真っ黒な──。

 そこで再びの暗転。通信のロスト。ブラック・アウト。サヨナラ。アデュー。グッド・バイ。



 ──いいや、ちがう、それで終わりなもんか。
 僕が見たものは、絶対に、きっとそんなものだけじゃなかった。

 だって、皆にはとても言えなかったけれど、あの図書館で読んだ本は、そう、他ならぬ「渡会南」の物語は、掛け値なしのバッドエンドにもかかわらず、そう、あらゆる意味でろくでもないことばかりにも関わらず。今まで読んだどの物語よりも、シャーロックの冒険なんかよりも。

 もっと、ずっと、面白かったから。

 きっとそのほとんどは、僕の人生を彩った人々のおかげだろう。妙な警官、妙な種を持ち帰って以来追い掛け回されている生物学の教授、個性に満ちた大学の友人たち。棺桶を抱えたパフォーマー二人組。数え上げたらきりがない。
 そう、そんな人々と出会って、僕は学んだ。そんな風に学んだことが、僕の物語をぐっと面白くしてくれた。僕を僕の人生の主人公にしてくれた。



「何がどうなるかなんて、やってみないと、分からないですよ」



 あの日、骨董屋で自らの物語に怯える彼女に掛けた言葉も、朝の迫る街で皆を振り返ってかけた言葉も、彼らから学んだことだ。まったく情けないことに、こんな単純な事実に気づくのにだって、僕は鵜飼さんの言葉を聞かなければいけなかった。
 奇妙奇天烈な事件を抜きにしたって、僕らの人生は何が起こるか分からない。でも、怯えていたら何も知ることはできない。だから、勇気と知恵を振り絞って、暗闇の中に踏み出す。その先で、何を見ることになっても。
 きっと、天草さんや錦さんも、他の人々も、そして彼女も、そんな風にしてあの街にやってきたのだろう。だからこそ、僕はあの場所を壊したことを間違いだとは思わない。街を照らした美しいランタンの灯はいつだって、朝を、真実を目指していたから。

 だから、みんな、どうもありがとうね。

 でもごめん。格好悪いから、あの言葉が受け売りだってこと、彼女には絶対秘密だ。



「──ねぇ、ちょっと、起きて、南さん!」

 隣の寝室から響く沙織の声に、僕は目を覚ます。窓の外はまだ朝日が昇る前で、気の早い小鳥の鳴き声が耳に突き刺さる。
 とにかく、彼女はこの数日でもうすっかり明るくなった。僕の街にも、ついでに僕自身にもそれなりに慣れたらしい。問題なのは僕の方で、彼女を家に泊めて数日、ベッドを彼女にあけ渡し、リビングに毛布を敷いて寝ている。おかげで体中が痛い(お願いだから何も言わないでくれ。物事には順番っていうものがあるんだ。あるはずなんだ)。

 沙織がもう一度僕のことを呼ぶ。大分前に目を覚まして、すっかり支度も済ませているらしい。まったく、近くの山の頂上から奇麗な朝日が見えるなんて教えなきゃよかった。そうじゃなくたって今日は社会的には宙ぶらりんになっているらしい彼女の身の振り方を考えるためにいろいろ忙しいというのに。まあ、また一緒に朝日を観たいなんて言われたら、断れないんだけどさ。

 大きく一つあくびをして、僕は毛布をはねのける。その拍子に、机の上の不格好な彫刻が目に入った。彼女は彫刻が大好きらしいが、悲しいことに才能はないように見える(まったく、どこかの誰かみたいな話だ)。それでも、その彫刻は、今まで見たどの像よりも、僕の心の奥深くにまで、寄り添ってくれるように思えた。

 そして僕の目は、隣に置かれた愛読書の表紙に向く。鹿打ち帽の男がこちらを見て、不敵な笑みを浮かべていた。
 僕はその男に笑みを返し、指で作った鉄砲を向ける。

 言わなかったけどさ、あんたも結構イカしてたよ。
 だからさ、今度は僕の番だ。見ててよ。

 そして、僕は指鉄砲で彼を撃ち抜く。



 ばあん。



 口の中の銃声の心地よい感覚を楽しみながら、僕は今行くよと沙織に声をかけた。


〈おわり〉



 はい、というわけで昨日のセッション「ランタンの灯りは夜の明けない街に灯る」(KP:ゼロ様)のマダラのPC:渡会南の後日譚風妄想でした。マダラにとっては初のロスト救済シナリオでした。
 自分、ロスト救済シナリオという文化は聞いたときからイマイチ馴染めていなくて、死んだキャラはそれっきりな方が性に合うなあみたいな突っ張ったことを考えていたのですが、ちょうどよく最近初ロストしたキャラもいるし、何事も経験だということで参加させていただきました。
 いやあ、良かったです。死者が登場するシナリオならではの趣みたいなのもあって、思っていたよりもずっと自分好みの雰囲気のものでした。隣を歩くPCの歩いてきた知らない人生に思いを馳せながらのRPも楽しかったです。
こういうシナリオで救済したキャラクターを今後使い続けるかどうかはまだちょっと考えたいところですが、それでも食わず嫌いはいけないなと思いました。

 さて、マダラのPCは渡会南、自分がCoCをはじめて最初に作ったキャラクターで、まあまあな数のセッションを通過したのち、「船上の恋」というシナリオでロストしました。 

 「船上の恋」通過者が卓にいたこともあって、陰キャ大学生が美少女とクルーズに行こうなんて思うからロストするんだぞなんて冗談をセッション前に言っていたのですが、そんなこいつ、このシナリオを通して、可愛らしくて素敵なNPCの女の子を死出の旅路から連れ帰るばかりか、同居を始めやがりました。

 普段ならなんだこいつ幸せになりやがって許さねえってなるとこなんですが、結構なシナリオを共にしてロストまで見ている彼がこうして幸せを掴むのを見て、不覚にも感極まってしまいましたね。前半は(積極的に口説きに行くPCが他にいたのもあって)全然意識してなかったのに、大事なところで庇われたりしたら渡会もマダラも完璧に好きになっちゃうんだって!!! 感想の時間に参加者や見学者の方がこのカップルに尊い尊い言ってくれるのを聞きながらずうっとニヤニヤしてました。

 さっきのロスト救済シナリオというものへの好み云々の話を別にしても、渡会は今後は使わないと思います。ここまで完璧なハッピー・エンドを見せられちゃうと、あとは僕の妄想の中で楽しい人生を送ってくれよという感じです。この日記は渡会と時間を共にしてくれた人々への、そんな妄想のおすそ分けの意味もあります。これまでのセッションで見たモノやご一緒したPCも拾いましたけど、全部は無理だった。ごめんなさい。

 あと、他の方を真似して始めたこの後日譚妄想という日記形態、思ってる以上にいろんな方が読んでくれてると聞いてすっかり舞い上がっちゃいました。今後も参加したセッション全部について書くわけではない気まぐれな感じですが、もしセッションの終わりに一言言ってもらえれば嬉しくなって書くと思います。今回もあんまり自分のPCだけの話が長くなるのもなあと思っていたところをKPさんの「楽しみにしてます」の一言で調子に乗って書いちゃったみたいなとこありますしね。(もちろん、こういうのを書かれるのがお嫌な場合は言って下されば書きませんし、書いたものも取り下げます)。


 それでは読んでくれた皆様、同卓させていただいた瑠奈さま、コルクさま、時雨さま、そしてKPのゼロさま、ありがとうございました!
いいね! 11
じゃーが
じゃーがマダラ
2020/06/07 01:12[web全体で公開]
同卓ありがとうございました!
初の同卓で完璧なクリアは気持ち良かったですね!

また是非よろしくお願い致します!
りちゃ
りちゃマダラ
2020/06/05 13:05[web全体で公開]
> 日記:最果ての底庭 ちょっとあとのこと
縦坂さんかわいいな!
こうやって見比べてみるとお互いがお互いをリスペクトしてていいコンビだなーってもんどりうってしまいました。感想回で言われてた引っ張りあげてもらいそこねはほんとそれ!アイテム撤去しとこうかな(笑)
言葉にしてからの気づきというか再確認のくだりも透明感あって素敵でございました。
プレイヤー視点からも、感想回で貰ったコメント(コレコレはコレコレだと思ってたみたいな)は新米キーパーには本当にありがたくて、次回からのためにブラッシュアップに活用させていただきます!
次のシナリオも準備中ですので、これからもプレイヤーとしてもキーパーとしても遊んでもらえたら嬉しいです!
こるめ
こるめマダラ
2020/06/05 01:33[web全体で公開]
> 日記:最果ての底庭 ちょっとあとのこと
素敵な後日譚ありがとうございます(T-T) 言葉選びがよい…
憧れなんて…!と、私は二見さんじゃないのにニマニマしてしまいました。
こちらこそいいコンビを組ませていただきました!楽しかったです!
マダラ
マダラこるめ
2020/06/04 23:46[web全体で公開]
> 日記:最果ての底庭 終えて PL2回目
 お褒めいただきありがとうございます! 自分も二見さんと縦坂のコンビがセッションを通してとても気に入っていたのでそう言っていただけるととても嬉しいです。
 回想録もとても楽しく読ませていただきました。この二人、これからも少し笑みを浮かべて話すくらいの店員と客の距離感なのかもな。でもそれはそれでとてもいいなと思っております。

それでは、本当にありがとうございました!
マダラ
マダラ日記
2020/06/04 23:39[web全体で公開]
😊 最果ての底庭 ちょっとあとのこと
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼) 藍生さんのほうからそんな話してくるなんて、ちょっと珍しいですね。
 そんな常連客の言葉に、私はポットに紅茶を注ぐ手を止めてふっと顔をあげた。ティー・カップを透き通った夕陽の色が満たす小気味の良い音と共に、テーブルを柔らかな香りがつつんだ。

 え、そ、そうでしたか

「だって藍生さん、大体人の話をにこにこしながら聞く側じゃないですか」

 まあ、確かに、そうかもね。彼女の言葉に私は苦笑を浮かべる。
 客との会話でも、友人同士や家族の集まりでも、私はいつも聞き役だった。頬笑みを浮かべて話に耳を傾け、最後に紅茶を一口啜って気の利いたことを言う。それだけの役目。
 ずうっとそんな風に話の糸を手繰っていくと、だんだん引っ掛かりが見えるようになる。そんな絡まりを少し解いてみせたりしているうちに、いつの間にか周りから安楽椅子探偵なんて言われるようになってしまったけれど、それを特別誇る気にもなれない。だってそんな語り草になる事件と引っ掛かりに満ちているのは、私の人生じゃなくて、彼女らの人生なのだから。
 私はそれを聞くだけ、昔大好きで読んでいた物語とおんなじように、実家の大きな家の大きな窓から見る景色と同じように、それを眺めるだけ。贅沢な悩みだとわかってはいるけれど、それでも話を聞くたびに、誰かの人生と、そこに吹く風のことが羨ましくなってしまう。

 けれど、今日の私はちがった。

「ちょっと、話振った割には、妙に口が重いじゃないですか」

 そんな追及の言葉と共に向けられる視線から私は目を逸らす。今日の私にはとびきりの──全部は話せないくらいの──物語がある。そこに吹いている風は、いつも人から聞いて思い描いていたような清々しい希望に満ちたものではなく、生臭く、不気味な、想像もできないほど大きな生き物の吐息だ。

 無数の触手。乾いた血、ラットの死骸の匂い。

 どうかしましたか、という声が耳に突き刺さる。再び思考を目の前の現実に引き戻すと、私は、いつもと比べるといくらかおざなりな頬笑みを浮かべ──。

「いいえ。素敵な人と会ったというだけの話です」
 
──くすり、と笑った。

 そう、私が巻き込まれたことはきっと、この先誰に話しても取り合ってもらえないし、私自身の中でだって整理のつけられないことだろう。
 それでも、とにかく私は、あの時、あの場所で、一人ではなかった。どんくさくて足手まといな私のことも少しも邪険にせずに、些細なことまで気にかけて優しくしてくれた、あの人がいた。
あの人がいなければ、今の私はきっと生きていない。そういう人に自分が出会うなんてまるで想像もしていなかったけれど、でも、きっと、あの人はそうだったのだ。
 そう、そして、もしかしたら、これからも。

「そうですか? 何もなければいいですけれど、私たちの安楽椅子探偵に何かあったら困りますからね」

 客のそんな言葉に、私はにひりと、面白い悪戯を思いついた幼子のように唇を引き上げた。

 探偵、探偵ね。

 今まではばかばかしいと思ってたけど、へえ、そう、探偵ね。



「……やってやろうじゃん」
「何か言いました? 藍生さん」
「いいえ、何も言ってませんよ」

 小さな決意と、そして大きな希望と共に、私はいつもの完璧な微笑みを浮かべた。
 ティー・ポットから、最後の最後の、真っ赤な紅茶の一滴が落ちた。



〈おわり〉



はい、というわけで、6/3に開催された「最果ての底庭」(KP:りちゃ様)に参加させていただいたマダラのPC:縦坂藍生の後日談妄想的な何かでした。彼女は憧れる人に出会って、一つ夢が増えたんじゃないでしょうか。

マダラにとっては初の異性PCでの参加となりました。女性のRPをするのがほんとに難しかった……油断するとすぐに声戻っちゃうんだもの。
シナリオ自体はクローズドで、かなり探索のしがいのあるものだったように思います。クリア時には実際のセッション時間よりももっとずっと長いことプレイしていたような、そんな達成感と心地よい疲労感がありました。
その理由には同卓させていただいた こるめ様のPC、二見さんとの兼ね合いの楽しさもあるのかなと思ったり。PL相談は少なめで情報交換や相談のほとんどをRPでやっていたことに、セッション後のKPの感想を聞いて初めて気づいたくらい、一緒にプレイしていて心地よいキャラクターでした。PCの藍生にとってもそれは同じだったように思いまして、今回の後日譚は二見さんへの憧れマシマシです。

どう振り返ってみてもとても楽しいセッションでした。同卓させていただいたこるめ様、KPのりちゃ様、本当にありがとうございました。
いいね! 8
じゃば
じゃばマダラ
2020/06/02 23:31[web全体で公開]
今回のセッションお疲れ様でした!また同じ卓で遊べたらよろしくお願いします!
マダラ
マダラ日記
2020/06/01 18:37[web全体で公開]
😊 セッション感想 先週半ばから今日にかけて
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)参加させていただいたセッションの感想です! なお5/30に参加させていただいた『氷の姫君』(KP:Adam様)の感想については自分のPCの後日談妄想という形で昨夜投稿させていただいております。そちらをどうぞ。

それでは以下感想となります。ネタバレ注意です。

『祭りの夜に』KP:フック様


 マダラのPCは三村桐野。小さな村の祭りを訪れたPC達が不気味な儀式の片りんを目の当たりにするという内容でした。沼に足を踏み入れる前に見ていたリプレイ動画や人の話などを聞きながら、自分がなんとなくイメージしていた現代日本を舞台にしたCoCに近い感じで、小説やゲームなんかでもそのテのジャパニーズホラーが大好きなのもあり、終始これこれ! となってました。
 三村はパーティ内で唯一の男性PCながら戦闘においては先陣を切る他二人の女性キャラの後ろで終始おろおろしてました。奴は文系なんだ……。それでも最後はまるで助けてくれないお助けNPCの大人たちへの怒りがこもった拳でゾンビを粉砕してましたね。おまえそんなんだったか?
 最後の景色も達成感よりは疲労感と共に見る感じで、PCにとってはひたすら災難な事件でしたが。自分としてはこういうのもいいなあと思ったセッションでした。




『Life goes on~人生は続く~』KP:そばうどん様


 なんとなくシナリオ名だけは聞いたことがあって、以前参加させていただいたセッションのKPさんからもおススメされていたシナリオ、「出来る限り自分と倫理観や考えを同じくするPCで」ということでマダラのPCは売れない作家の木流紡になりました。
 いやあ、コレについては多分結論から言った方がいいと思うんですが、めちゃめちゃ面白かったです。前半の買い物の部分での皆さんの思い思いのRPでもうずっと笑ってた気がする。プリクラのところでKP含めた男性陣のリアルSAN値がごっそり削られてたの本当に最高だった。
 そして後半に迫られる選択、悩みはしましたし、三者三様な他PC の意見にも頷かされながら、それでも最後までちゃんと「マダラの思い」と「木流の思い」をイコールだと確信してRP出来たような気がします。ただそれもあって少し熱くなっちゃったのは反省。
 他PCの皆さまもとてもキャラが濃くて、それでいてリアリティがあって、PC全員のファンになっていました。最初のPC間の関係を考えるところや、それを基にしたRPもとても楽しかったです。ゲームの為にそれぞれが持ち寄ってきたバラバラのパーティの中に、RPを交えて物語を進めていくうち唯一無二のケミストリーが生まれるところが、自分がこのゲームが好きな理由なのかもなあと思いました。それ以外にも、総じてまだ初心者ながらなんとなく感じていた「自分にとってのtrpgの楽しさ」みたいなものの像をしっかりつかませてくれたセッションでした。
もしかしたら次があるかもということなので、その日を楽しみに待つとしましょう。


『殺さないで!』KP:hiro様


 アカシック13記載シナリオの舞台を、KPのhiro様の独自設定世界観である前崎市に改変したというセッション。マダラのPCは多分この短いクトゥルフ歴の中で最も酷使している会沢でした。
 始めはただのあくどい商人だったこの会沢という男、あるセッションでは少女を救えず心の傷を負ったり、またあるセッションでは同じ傷を負った仲間と共に別のところで少女を何とか助けたりしているうちに、すっかり「口が悪いが女の子には弱いおっさん」になってしまっていました。いや経験した事件に感化されての変化だから別にいいんだけど、同時に「お前はあくどい商人なんだ」「次こそは値切りを振らせてやる」という親心(?)もある。そんな心持での参加になりました。
 ……うん、もうすっかりただの人の好いおじさんだったよ。
 だって幼女にうるうるした目で見られちゃこの男もう何もできないんだもの。それに加えて他の方の胸が温まる(そして核心を突いた)RPと、KPのダイスが女神の慈悲マシマシだったことも相まって、あらゆる障害をはねのけてのグッドエンド。ものすごいハートフル・クトゥルフでした。



 というわけで、今週はシティシナリオ多めでした。自分、別所で小説など書いてる時のキャラづくりの癖も相まってPCの設定は必要がない限りそこまで作りこまないんですが(それもあって、HO有りシナリオ『氷の姫君』の佐久間は新しい挑戦でした。詳しくは別途あがっている感想で)、PCの余白が多い分、背景が作りこまれている箱庭の中に彼らを放り込んで設定を生やしつつプレイすることができるシティシナリオはとてもやりがいを感じました。クローズドとどっちが好きとかそういうことはないんだけどね。
 長々とした感想にお付き合いくださりありがとうございました。これからも精進していきますので、良ければよろしくお願いします。
いいね! 9
マダラ
マダラ日記
2020/06/01 01:16[web全体で公開]
😶 氷の姫君 ちょっとあとのこと
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼) 札幌の街では、ゴールデン・ウィークにやっと桜が咲く。
 全国区のテレビやコンビニエンスストアの看板なんかはもうとっくに夏を見据えた展開をしていて、毎年この時期は春に置き去りにされたような気分になる。花見の場所取りの仕事を請け負うことが多いために桜こそ見る機会はあったが、そんな一人ぼっちの仕事が楽しいわけもなく、むしろ周囲の浮かれた雰囲気と自分を比べてしまって沈んだ気分になるのが常だった。
 けれど今年の僕は、妙に浮ついた気分でいた。長い冬の終わりを前に、身体の中の細胞の奥にある、人間ではない部分が騒いでいるような。それでいて穏やかな春の風の中に含まれた眠り薬に、うっかりと身を委ねてしまいたくなるような。そんな気分だ。今年の冬に街を襲った寒波が、特別強烈だったせいだろうか。いや、そんな理由じゃないのは分かりきっている。だって……。

「──お兄ちゃん、ねえ、お兄ちゃん!」

 と、病室の窓の外の街を覆う桜を眺めながらそんなことを考えていた僕の意識を、ベッドに横たわった妹──千歳の声が現実に引き戻した。膝の上の聖書を閉じ、僕は彼女に顔を向ける。
「ああ、悪い。どうかしたか?」
「どうしたもこうしたも、ずっとぼおっとしてるじゃない。お見舞いに来てくれても、それじゃ張り合いないんですけど。……ほら、神父さまから手紙来てたよ」
 その言葉に僕は思わず眉をあげ、千歳の手元の白い便箋と、そこに書かれたかっちりとした文字に目を向け、やれやれと首を振った。
「……どこまでバラした?」
「こないだ電話でぜーんぶ話したわよ。私の病気のことだけで精いっぱいな感じだったのに、お兄ちゃんに娘ができたって聞いたときの驚きようときたら、そのままひっくり返って死んじゃうかと思ったんだから」
「語弊のある言い方をするんじゃない」
「だって、養子とはいえ、お兄ちゃんがその歳でパパになって、私は十五歳でおばさんだよ? 氷愛ちゃんかわいいからいいけどさ。……神父様、お兄ちゃんとも話したがってたよ」
「合わせる顔がない」
 目を合わせずにそう応えて肩をすくめる僕に、千歳は特大のため息をついた。
 冬の事件で千歳が感染した、人を人でなくする恐ろしい病気は未だ治ってはいない。けれど進行を抑える薬の量産体制はすっかり整って、完治させるための研究も着実に進んでいるようだ。研究チームの中心には心強いことに久々知さんの名前もあるらしく、おかげで僕も、病床の千歳に自信を持ってきっと治ると言うことができていた。
「ところで」ふっと千歳が便箋から顔を上げて言う。
「今日はお花見なんでしょ? 早くいかないと」
「そうだけど、ほんとにいいのか、千歳? 僕だけ行っても……」
「いいに決まってるでしょ。お兄ちゃん、私より全然頼りないんだから、良くしてくれる人のことは大切にしないと」
 彼女がそう言い終わるのと同時に、病室の外で、おにーちゃん、おねーちゃんと呼ぶ、幼い少女の声がした。窓から穏やかな春風が吹き込み、千歳の頬にかかった長い髪を揺らす。
「……氷愛だ。それじゃ、今日は行くけど、また来るからさ」
「うん。あ、お兄ちゃん」
 席を立った僕を引き留め、千歳はにこりと笑った。

「助けてくれて、ありがとね。皆にも伝えて。本当に、ありがとうって」

 満面の笑みを浮かべる彼女に、僕も頬笑みを返した。

     *****

 花見の名所はひどく騒がしかった。むせかえるようなももいろの連なりのなかを歩く僕の手を、急がないと逃げられてしまうとでも言いたげに氷愛が引く。雪をのっけたまま春を迎えてしまったような白い髪と赤い目に、周囲からは奇異の視線が向けられるが、今の彼女はそんなことなど気にしていないようだった。
 先にこちらを見つけて、鮫島さんが大きく手をふって声をかけてくる。最近は家族が増えた僕の為に、実入りの良い、それでいて手を汚さなくていい仕事を優先的に回してくれる。ありがたい限りだ。
 氷愛の声に、女子高生の集団に取りかこまれていた颯太さんも飛んでくる。まあ……いい人なのは確かだし、あの事件の後は僕もいっそう世話になっているけれど、まだ氷愛を彼の家に泊まりに行かせる許可は出していない。
 久々知さんは草に留まった蝶を熱心に眺めている様子だ。こんな日にまで生物オタクを発揮しなくてもとは思うが、彼女のそういう部分に、あの日の僕らも、千歳も助けられたのだ。これからは好奇心から妙な事件に巻き込まれないことを祈るばかりだ。
 氷愛の後ろで彼らを眺める僕に、鮫島さんが花見弁当を手に声をかけてくる。僕も笑みを浮かべて、皆の輪に入っていた。

 神父様、僕、この街でなんとかやっていけそうです。

 そう呟く僕の頬を、やけに冷たい、それでいて穏やかな風が撫ぜる。誰かに見られているような感覚に空を見上げ、僕は突き抜けるような青空に、小さく手を振った。



おわり



 以上となります。先日参加させていただきました「氷の姫君」(KP:Adam様)のマダラのPC、佐久間深雪の後日譚のようなあれそれです。妹を助けたいと頑張っててたら、家族が一人増えてたよ。
 ハンドアウトをもとにキャラを作るのは初めてでした。そして今回担当したHOはキャラの近しい人が失踪するというもの。失踪する人物に妹を設定し、一週間あれこれ考えていたので、妹絡みのシーンは気持ちが入っちゃいましたし、他のPLさん方がメインの探索目的が他にいる中でも彼女のことを気にかけてプレイしてくださっているのがとてもうれしかったです。千歳ちゃんからのありがとうも伝えたくてコレを書いたところもあります。
 あとはNPCの氷愛ちゃんがとにかくかわいかった! 佐久間はぶっきらぼうなひねくれキャラだったんですが、自分とも妹とも重なるような境遇の彼女には優しくならざるを得なかったです。それにかわいいんだもの。だってかわいいんだもの。
 だから氷愛ちゃんだけに心を開く感じにしようかなと思ってたら、皆さんのPCもとても素敵なロールプレイで佐久間に良くしてくれるので、彼は当初の想定よりもなんか、大分人と話せるやつになってました。
 そうして最後は大団円のハッピーエンド、自由度が高いシティシナリオで、ちゃんと必要な情報を得ることができているのか不安なところだったので、本当に良かった……!
 個人的な心残りは、振るわないダイス目も相まって探索・戦闘ともにあんまり貢献できなかったところと、あとはRPがぜんぜん上手いことできなかったところですね。皆さまをお手本に精進していきたいところです。

 それではこのあたりで。読んでくれた方々、同卓させていただいたもなか様、ココ様。ラチャ様、そしてKPのAdam様、本当にありがとうございました!
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