Keiさんの日記 page.20
Keiさんが書いた日記の一覧を閲覧できます。
日記一覧
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2022/02/06 19:02[web全体で公開] |
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2022/02/06 18:56[web全体で公開] |
😶 ダイアレクトで機械文明の終わりを描きましたの ご機嫌よう。 ダイアレクトという言語をテーマに共同体の終わりを描くGMなしシナリオなし判定なしのTRPGの、ルールブック収録の「充電された地球を歌う」を遊びましたの。設定とカードの指示から言葉を作り、それによって新たな設定や状況が生まれ、作った言葉を使ってその状況をロールプレイし、それを繰り返すことで物語を作ります。 「充電された地球を歌う」も、シナリオではなく、設定の元ネタで、これをもとに舞台設定を作るところからゲームが始まります。そこで描かれたのは新たな生命を生み出して人類の文化を継承させることを目標にした機械文明でした。けれど、この機械たちの共同体は滅びます。そこで、エネルギーが枯渇するという問題に直面した共同体は、その問題を解決することなく、機械たちは次々に電源が切れていき、けれど、最後には生み出そうとしていた新しい生命がついに生まれた、というお話になりました。 わたくしは、ダイアレクトってかなり「エモい」TRPGだと思うのですよね。ゲーム中でだけ通じる言葉を作り、演じ、でもゲームは「もうあなたたちの言葉を話す人はいなくなりました」という風に終わります。 恥つかしながら緊張のあまり自己紹介を忘れたり、時間配分を間違えたりといろいろやらかしてしまいまして、最後がすごい駆け足になってしまいましたが、ご参加くださったPLの皆さまのおかげで、結構良い話になったんじゃないかしら、と思っておりますの。ご参加くださった皆さまありがとう存じます。
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2022/02/02 19:53[web全体で公開] |
😶 GMが何をするかのお話 〜 PbtA系TRPGの場合のご紹介 ご機嫌よう GMに必要なことはゲームを運営することかと存じますし、それ以外の瑣末なことは、ゲームの運営ができるようになってから挑戦すれば良いかと存じます。それ以上でもそれ以下でもございませんの。でも、ゲームの運営って何をしたらいいのでしょう? どうしたらいいのでしょう? ルールブックには何て書いてあったでしょう。そこで、たまたま手元にあるルールブックを何冊か読んでみると、こんなことが書かれてありましたの。 場面とNPCを演出する・ルールを裁定する・シナリオを準備する・進行を主導する・司会や語り部……、GMを楽しむ・自信を持つなんて書かれているものもありますね。 色々なルールブックに、色々なことが書かれていることがわかりました。そして、原理的には、ルールブックに書いてあることができれば、そのゲームのGMを十分に過不足なくできるはずです。改めて読んでみると、あれもこれも必要と思っていたことが書かれていなかったり、特に意識していなかったことが書かれていたりして楽しいですね。 ところで、いわゆるGMありナラティブの文脈で語られるようなTRPGだと、こんなことが書いてあります。 灰色城綺譚なら「プレイヤーからの提案を聞く」ザ・ループTRPGですと「ミステリーにキッドたちを放り込む」「何が起こるのかをGMが決定すべきではない」…… そんなのナラティブでないTRPGでも変わらないと思われるかもしれないのですが、でも、ナラティブ系TRPGでは、これらのことは、ナラティブでないTRPGよりも大きなトピックで書かれます。当然、これが大事なことだからです。 でも……いずれにしても、それで具体的にどうしたらいいのかしら、などと思わないでしょうか? ここで、最近わたくしが主に読んでいるPbtA系のルールだとどう書かれているかを紹介しましょう。 PbtAでは、基本的に要点 Agenda、原則 Principal、行動 Move という段階で、ゲームの運営について書かれています。これら全ては、ゲームのテーマに沿った物語を生み出すための仕組みとして、時にはキャラクターの行動と相互に関連するように書かれています(注:PbtAも玉石混交ですので、どのタイトルでも綺麗に噛み合っているとはいきませんが)。 要点は、ゲームのテーマに沿った物語にするために特に重要なこと、原則は、要点を実現させるために何を描いたらいいか、行動は、要点と原則を実現させるために実際のプレイ中に何をするかです。 実際のプレイでは、お話を進めるために、要点と原則に従って、行動を選びます。これがプレイヤーの反応を生み、プレイヤーの反応は最終的にキャラクターの行動に繋がります。この時、プレイヤーも、キャラクタームーブという、ルールに書かれた物語を牽引する行動に繋げていきます。キャラクターの行動(ルールに定めれらたムーブ)はまた別のキャラクターやGMの行動(ルールに定めれらたムーブ)に繋がり、それがまた別のムーブに繋がり、最終的にお話になる、というような構造になっています。また、物語を牽引するような適切な(時には誘導的な)質問もムーブの中に組み込まれていています。 つまりPbtAでは、ゲームの運営とはルールに沿って会話することで、会話のルールは書かれています。ということになっておりますの。その一環として、いわゆる第0回や、安全性に関するルールもございます。 もちろん、先にお話しした通り、タイトルによって玉石混交、ムーブがきっちりと噛み合っていないものもたくさんございますし、結局それってアドリブと何が違うの? というようなものだってございます。実際うまくいくのかと言われれば、試行錯誤がないというわけでもございません。 ですが、いずれにせよ、わたくしはこのアイディアにいたく感心したのでした。 プレイヤーの視点では、一見するとPbtAも、キャラクター作成時にクラスとスキルを選ぶというような形式ですが、その実選ぶのは特定の状況における特定の選択肢(に繋がるような特定の能力)ではなく、物語にどう関わり、物語をどう進めるかです。 とまれ、PbtAのプレイヤーが増えて、最近わたくしが個人的に訳しているようなジェンダーテーマのタイトルでもプレイヤーが集まるようになるといいな……というのが、まあわたくしの本音……こほん。 ところで。 それとは関係ございませんが、灰色城綺譚のルルブ掲載シナリオ「埋葬には早すぎる」のPLの方を募集しております。ナラティブという観点からしても、ハンドアウトというピースが綺麗にはまった素敵なタイトルかと存じます。バッドエンドまたはメリーバッドエンド前提という点がハードル高いでしょうが、だからこそできることがあって、それが楽しいとも存じますので、興味がおありの方はお気軽にどうぞ。 https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164362045517kei29br2l
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2022/01/31 18:42[web全体で公開] |
😶 埋葬には早すぎる ご機嫌よう。 灰色城綺譚のルールブック掲載シナリオ「埋葬には早すぎる」の募集を始めましたの。灰色城綺譚は、何かしら地元の人からは「灰色城」のように形容される古い屋敷などを舞台に、灰色城からの囁きによってバッドエンドやメリーバッドエンドに至る(三角関係にある)登場人物の心の動きに焦点を当てたシステムかしら。システム的には、初期秘匿ハンドアウトをRPを通じて公開する形式で、加えて(ハンドアウトの公開状態などと関係なく)どんどん登場人物の感情が暗くなっていく様子を描くというものになっています。 PLの視点からしたら、自分のハンドアウトを公開できるようにRPでお話を繋げていく、その過程で暗い感情に囚われていく、という感じになるかしら。 デザイナーの方はナラティブを指向していたわけではないらしいのですが、十分にナラティブな、しかもとても遊びやすいシステムかと存じます。興味がおありの方は是非ご参加くださいね。 https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164362045517kei29br2l
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2022/01/30 19:59[web全体で公開] |
😶 レディ・ブラックバード楽しかったですわ ご機嫌よう。 初めて目にした時には到底遊べるとは思えなかったレディ・ブラックバードですが、いまなら遊べそうと思い、卓を建てさせていただきました。ご参加いただいたPLの皆さまのおかげで、どうしていままで遊んでこなかったのかと思えるような楽しいセッションとなりました。ありがとう存じます。 レディ・ブラックバードは、帝国での望まない政略結婚から逃れ、かつての恋人の元に向かおうとするレディ・ブラックバードと彼女を助ける一行が、帝国の戦艦に捕らえられてしまったところからスタートする、シナリオなしTRPGです。 そこで、こんなお話になりました(次回のための備忘を兼ねています)。 一行は折よく大空イカの襲撃による混乱に乗じて自らの船オウル号を取り戻して脱出し、大空イカの群れの中を突っ切って戦艦から離れることを決断します。この行動によって一向にかけられていた嫌疑は明らかなものとされ、帝国から指名手配されることになりました。 一方、大空イカはオウル号にも迫ります。アクロバティックな操縦によって船のエンジンが壊れ、修理の試みも虚しく大空イカの触手が船体に巻きつき、さらに船の方向舵も破損して万事休す(ここで2回の修理判定に失敗しました)でしたが、レディ・ブラックバードの魔法によってなんとか大空イカを追い払うのでした。一方で船は航行不能となって漂流し、その先には帝国の前線偵察基地のある地図にない浮遊岩石があったのでした。 一行は帝国基地を襲撃して船体を応急修理すると、本格的な修理のため無法地帯ナイトポートを目指します。ナイトポートにはオウル号の船長サイラス旧知の修理屋(にして元賞金稼ぎの無法者)ベロニカがいるのです。ですが、ここでサイラスは今回の修理費用とこれまでのツケの支払いのため、レディ・ブラックバードの護衛ナオミを賭け試合に出場させることに同意してしまいます。ナオミは辛くもこの試合に勝利し、一行は祝賀会で盛大に打ち上げます。ですが、対戦相手の合成キメラ人間を作った組織に次の実験体として狙われ襲撃を受けます。 なんとか襲撃を逃れてナイトポートを後にする一行。この先に何が待ち受けているのでしょうか? というところで、本日のセッションは終了となりました。楽しかったですし、早く続きが知りたいですわ。ほんとうに、PLの方々に物語を牽引していただいて、自分でシナリオを作るとしたら思いもよらない物語にしていただいて、GMありナラティブのGMの楽しさを満喫させていただきましたの。重ね重ね、ありがとう存じます。 ところで。 今回判定とか回復とか甘くて、もう少し一行を危機に陥れた方がもっと楽しかったかしら、という気がしておりますの(暗黒微笑。
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2022/01/29 23:06[web全体で公開] |
😶 FinalGirl卓終了しましたの ご機嫌よう。 勢いで立てたFinalGirlですが、無事に終了いたしましたわ。お集まりいただいたPLの皆さま、ありがとうございました。 自由度が高いというかルールが信じられないほど軽量なシステムで、これ大丈夫かしら?という気持ちも実はありましたし、舞台設定を作っている時なども、これでどうなるの?と思ったりもしたのですが、PLの皆さまに牽引していただいて、思いのほかB級な(いい意味でですよ)映画が撮れたという感想ですの。 最後に振り返りで話されていた方もいらっしゃいましたが、オフセなどでシナリオが早く終わってしまった時などに、ちょっと遊ぶのにとても良いという印象もございましたし、皆さまもお試しあれ。
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2022/01/29 00:09[web全体で公開] |
😶 身罷り卓終了しましたの ご機嫌よう。 わたくしがオンセンで募集して成立した最初の卓「我らが王の身罷りて」、お集まりいただいたPLの皆さま、ありがとうございました。 全然上手くファシリテートできなかったり、わたくし自身がお話を盛り上げるようなことができなかったり、ルールの解釈でグダってしまったりしてしまい、申し訳ないばかりですが、それはそれとしても盛り上がったかと存じます。全くご参加いただいた皆さまのおかげで、ありがとう存じます。 全くひどい歴史になりましたが、それはそれとしても、納得できるお話になっていれば幸いですわ。 あと、これは個人的なことですが、ずっとずっと野良募集なんて無理と思っていましたが、たいへん楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
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2022/01/23 19:30[web全体で公開] |
😶 TRPGにおける自由についてのお話 ご機嫌よう。 TRPGの自由度について某所で学級会になっておりましたが、いまのわたくしが思う「TRPGにおける自由」の定義は、一定の条件下での物語の自由です。演技としてのRPでも、特定のシーンにおける行動の幅でもなく、「物語を語る自由」です。 もちろん皆さんは、RPの結果によって物語が変わると思ったりするでしょう。けれどわたくしは、それは「細部を語る自由」だと考えておりますの。 では「物語の細部」ではなく「物語そのもの」を語ってください、と言われたらどうしますか? もちろん、ゲームとして物語が成立するための一定の条件はあります。最も強力な制約は、一人で語っているのではなく共同作業だということです。それ以外にも物語を成立させるための個別のルールはあります。ですが、いずれにせよ、そこには予定されたシナリオというものはございません。 そんな物語そのものを語ることを目指したTRPGのPLの募集をしております。興味がおありの方はお気軽にお越しくださいまし。 レディ・ブラックバード https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164198751665kei29br2l ダイアレクト https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164289691021kei29br2l Dream Askew https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164259683670kei29br2l
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2022/01/23 09:28[web全体で公開] |
😶 充電された地球を歌う ご機嫌よう。 共同体の終わりを言語という視点から描くGMなしシナリオなし判定なしのナラティブ系TRPG、ダイアレクトの参加者募集しております。 このTRPGでは、最初に全員で協力してバックドロップという元ネタに従って設定を作ります。また、共同体は必ず失われますが、どのように失われるかもバックドロップに従います。 共同体では、独自の言語が使われますが、それが何で、どのように使われるのかも、カードの指示をもとに全員で協力して描きます。そうして作った言語も、最後には失われます。 ここまで書いていて、何が楽しいのかわからないのではないかと存じます。説明しにくいのですが、ダイアレクトは共同体の物語を描く、非常に面白い、エモいゲームかと存じます。 2月中開催を目標にしております。興味がありましたらお気軽にいらしてくださいまし。 https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164289691021kei29br2l
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2022/01/19 22:47[web全体で公開] |
😶 セカイ ご機嫌よう。 わたくし自身プレイヤーが集まるとは到底思っていないのですが、Dream Askew の卓を立ててみました。 プレイヤーは「役割」と「設定要素」を受け持ちますが、「設定要素」はあとで変更可能です。PCは全員クィアです。 文明が崩壊した世界を舞台に、私たちは、生活し、できれば癒される場所としてのクィア社会を形成するために団結しました。かつてないほど、私たち一人ひとりが、私たちのコミュニティの存続と運命に責任を負っています。瓦礫の中に何があるのでしょう? 黙示録的な舞台を共同で作り上げましょう。暴力、抑圧、偏見、クィアなどのコンテンツにご注意ください。 というTRPGです。システム的には、Belonging Outside Belonging という、ストーリーゲーム方面でも結構新しいものかと存じます(PbtAからGMも判定も無くしたものです)。通常のTRPG的な体験からはかけ離れたものになるでしょうし、面白いかどうかさえわかりませんが、興味がありましたら、ぜひ(最低でもクィアに対する敬意をお持ちください)。 https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164259683670kei29br2l それと、レディ・ブラックバードの募集をしております。こちらも興味がおありでしたら、お気軽にどうぞ。 https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164198751665kei29br2l
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2022/01/19 17:26[web全体で公開] |
😶 レディ・ブラックバードの募集をしておりますの ご機嫌よう。 レディ・ブラックバードの募集をしているのですが、あと1〜2名のプレイヤーの方が集まった方がいいな、というところですの。 レディ・ブラックバードは、帝国での政略結婚から逃れ、かつての恋人の元に向かうレディ・ブラックバードと、彼女を助ける仲間たちの物語を紡ぐTRPGです。捕えられた状態からスタートとなりますが、一行が捉えられている戦艦は全長550mという巨大なもので、イメージとしてはラピュタのゴリアテだと思うのですが、ゴリアテの全長でも310mやそこらですので、だいぶ大きい、頭悪そうな()、そんな戦艦から脱出するところから始まります。 どうやって脱出するのでしょう? 脱出したその先はどうなるのでしょう? ナラティブ系ですので、スチームパンク風冒険活劇を自ら演出いただけます。ここで語られるのは、シナリオという枠組みのない、ほんとうに参加者だけの物語です。 ナラティブ未経験でも問題ございません。日程は確定してしまっておりますが、興味とお時間ある方は、ぜひお気軽にどうぞ。 https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164198751665kei29br2l
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2022/01/14 00:18[web全体で公開] |
😶 Night Witches を訳しました。 ご機嫌よう。 第二次大戦のソ連に実在した女性だけの航空隊を描いたTRPG、Night Witches を、とりあえず自分で遊べる程度に訳しました(つまり、deeplに突っ込んで出てきたのものを調整しました)。 一応一セッションでの遊び方などもあるのですが、このTRPGが真価を発揮するのはやはり開戦直後から終戦までのキャンペーンかしら? という印象も受けました。PbtAものとして一回で遊ぶには……個人的には他のタイトルを選ぶでしょうか。 ともあれ、当時としても既に時代遅れの低性能だった飛行機に乗り込み、夜は夜間爆撃任務、昼間は昼間で機体の修理やら必要なものを入手するためのあれこれや報告などに翻弄され、もちろん性差別もある中を生き抜くというか駆け抜けるTRPGです。つまり、注意を要するテーマを扱います。 ……いつ遊ぶんでしょう、これ。プレイヤー集まるんでしょうか。という気もしますが、とにかく、自分で遊べる程度の状態にはなったということが大事なのですわ。 因みに、Night Witches の作者、ジェイソン・モーニングスター氏は、「フィアスコ」の作者でもあります。公式に日本語訳されているものとしては、他に「スケルトンズ」と「青灰のスカウト」があります。 「青灰のスカウト」も史実を題材にしたナラティブ系TRPGでして、こちらは第二次対戦中のワルシャワ蜂起を題材に、少年兵というこれまた物議を醸しそうなテーマを扱っています。そして、何をどう頑張ろうが、史実を覆すことはできません。
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2022/01/12 21:01[web全体で公開] |
😶 レディ・ブラックバードのお話 ご機嫌よう。 レディ・ブラックバードというTRPGがございまして、CC BY-NC-SAライセンスで公開されております。 このタイトルは、スタート時点での状況が示されているタイプのナラティブ系TRPGです。主人公(いわゆるPC1)たるレディ・ブラックバードは、帝国での望まない政略結婚から逃れ、かつての恋人で今は海賊王となっているユライア・フリントの元へ向かいます。彼女と旅を共にするのは海賊船オウル号の乗組員たち。ですが、その途上でオウル号は帝国の巡洋艦に拿捕されてしまい、海賊だということが白日の元に晒されるのも時間の問題です。 という状況から始まります。まずは、どのように脱出するのでしょうか? PCはルールから選ぶ形式ですが、割と設定に隙間があり、物語の幅が広くなるようになっているという印象です。 また、世界観はスチームパンク風で、影響元としてジョージ・ルーカスやジョス・ウェドン、宮崎駿や小玉理恵子といった名前も挙げられており、イメージの参考になるでしょう。 そして、このTRPGにはシナリオはありません。レディ・ブラックバードをはじめとする一向にどんな危険が待ち構えているのか、彼女はユライア・フリントのもとに辿り着けるのか、それが望ましい結果なのかさえも、決まっていません。どのようになるかはGMとプレイヤー間の質問、その答え、さらにはPC間でのやり取りによって変化します。 一応、PCたちはそれぞれ非常に有能な人物であり、冒険活劇の主人公のように、リスクを厭わない行動をすることが求められます。判定はありますが、判定に失敗することでヒーローポイント的なポイント(ダイス判定を有利にすることができます)が貯まる仕組みで、一発逆転などを描く仕組みです。 面白そうじゃないかしら? 初めて読んだ時は、わたくしはどうやって遊ぶのか分かりませんでした。ですが、いまなら遊べると思いますので、セッションの募集をしております。興味がおありの方は是非どうぞ。 https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164198751665kei29br2l
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2022/01/11 18:48[web全体で公開] |
😶 我らが王の身罷りてってPbtAでしたの?! ご機嫌よう。 ルールブックを見返してみたら、後ろの方にPbtAロゴがあってびっくりしました。PbtAっぽさを感じておりませんでした。でも作者の方が仰るので……。もちろん、PbtAの方が後から知ったということもございますが。 我らが王の身罷りては、PbtAの大元の大元、Apocalypse World と同じ作者の作品です。AWのシステムがハック自由(ハックして作られたタイトルがPbtAになります)だと宣言して、ご自身でハックのひとつとして作られたのがこれということに感服いたしましたわ。 ということは、ミニゲームがムーブにあたるということですね。ムーブを促すような描写や演出を排除してしまってもムーブが次のムーブにつながればゲームとして成立するので、描写や演出のためのGMが不要になった……あまりにも自然にGMなしで成立するようになっているので、そして判定がPbtAは2d6、身罷りはカードということもあって気づきませんでしたが、わたくしの中で、近年のストーリーゲームの流れが一つ整理されましたわ。判定や裁定という点では、元々PbtAには疑問の余地がない超軽量な判定ルールしかありませんでしたし、個人的には非常に納得しておりますし、感動しております。また、いかに表面的なところしか見ていなかったかということにも気付かされまして、恥つかしい限りですの。
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2022/01/06 20:46[web全体で公開] |
😶 ナラティブ系のコミュニティを作ってみましたの ご機嫌よう。 タイトルの通り、コミュニティを作ってみましたの。ナラティブやストーリーゲームに興味がおありの方は、どしどしご参加くださいまし。 https://trpgsession.com/community-detail.php?i=commu164146916627
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2022/01/06 01:03[web全体で公開] |
😶 ファイナルガール、はじめましたの ご機嫌よう。 そういったわけで、ファイナルガールも募集することにしました。ファイナルガールは究極に軽量なナラティブ系TRPGでして、GMなし、シナリオなし、自分のPCすらありません。事前に何かを準備する必要もなければ(判定のためにトランプが一組必要です)、配布資料もありません。 はい、わたくしが現在絶賛推している Girl Underground の参加者が集まらないので腹いせに立てました。興味がおありの方は是非どうぞ。 https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164139802759kei29br2l
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2022/01/04 20:14[web全体で公開] |
😶 セヴァストポリで私がしたこと 私は毎日あの悪夢を見る。セヴァストポリ。私は永久に赦されないのだろう。 戦争が何もかも変えてしまった。私はもう笑わない。鏡に映るのはただ空虚な表情。 あの戦争で、私は男になりすました。異教徒になりすました。感情を殺し、ユダヤ人であることを隠した。隠し通せなかった仲間たちが受けたあの刑。けれど、そうなってた方が良かったのかもしれない。戦争で、あんなことをするよりは。 そして、あの人の記憶。 シュテットルに帰っても、街のことはもう、ほとんど覚えていなかった。唯一の肉親だった兄弟たちも私を責め、一緒に暮らすことができなかった。この小さな町では、誰もが私を、私の罪を知っているかのよう。 あなたはどうして、私が戻ってこなければ良かったと言うんだろう? --- ご機嫌よう。 Dream Apart の役割(クラス的なもの)のところまで読んで、試しにキャラクターを作ってみたのですが、選択肢を選ぶだけでこういうキャラクターができる感じですの。これからお話を始める前に、なんか重いお話ができてしまっていて、これ大丈夫かしら? とビクビクしております。ともあれ、彼女は戦争で何をしたのか、どうして帰ってきて責められるのか、というところがお話につながりそうですね。はい、お話は、最後の部分の質問を、左隣のプレイヤーにするところから、始まるかもしれません。秘匿ハンドアウトとかの類はありません。 そう、質問されたプレイヤーに決定権があるという恐ろしい……けれど、これは昨今のストーリーゲームではよく使われる手法でもあります。 というわけで、Dream Apart で使われているゲームエンジン、BOBの前身となったPbtAのゲームの一つ、Girl Underground 卓、絶賛募集しておりますの(こちらはGMありシナリオなしです。キャラクター作成も含め、Dream Apart よりも色々な意味でずっと軽いです)。 https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164103510060kei29br2l 素性の知れない人、素性の知れない洋ゲー、しかも注意書きが……ともなれば参加ボタンを押せないのも当然かと存じますが……でも、怖くないですよっ。
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2022/01/04 00:01[web全体で公開] |
😶 Dream Askew を訳しましたの。 ご機嫌よう。 ストーリーゲームの歴史をお話しした際に最後の方で触れた Belonging Outside Belonging を採用したおそらく最初のタイトル、Dream Askew / Dream Apart を自分で遊べる程度に訳しているのですが、その前半の、Dream Askew の部分をひとまず終えました(校正などはしていません)。 BOB はGMなしシナリオなし、判定すら存在せず、ルールに書かれた状況から全員でお話の舞台を作り、他のプレイヤーにルールで指示された質問をすることが引き金になって物語が語られていくというシステムのTRPGです。PCは、そういった社会で暮らす間違いを犯しがちな人々です。 Dream Askew は、文明が崩壊した世界、その文明の残滓のなかで困難と共に生きるクィアの人々の社会とその生き様を描きます。もちろん、その外側にはストレートの人たちの世界が広がっています。このルールを読むことは、わたくしにとっては、いかにわたくしがクィアの多様性を知らずにいたかということを思い知るものでもありました。おそらく日本にはそんなに紹介されていない概念も含め(架空のものも含まれていますし)、いろいろと調べて、それは勉強になりました。 後半の Dream Apart は、19世紀の東欧におけるユダヤ人の共同体であるシュテットルを描くもので、こちらもわたくしが全く知識のない分野を扱います。読むのはこれからですが、読み進めるのが楽しみです。 こうしたテーマは決して番人受けするものではないでしょうが、わたくしは好きですし、もちろんテーマだけでなく、ストーリーゲームが目指すゲーム性というものにも興味津々です。
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2022/01/03 13:06[web全体で公開] |
😶 ファイナルガールのお話 ご機嫌よう。 ファイナルガールというホラーのジャンルがございます。登場人物が次々と死んでいって、最後に生き残った一人が、という類型のものです。悪魔のいけにえ、13日の金曜日、エルム街の悪夢、あるいはエイリアンといった作品が該当します。最後に残る一人が「ガール」である必要はありません。 さて。 そんなファイナルガールものですが、そのものずばり、ファイナルガールというTRPGがございまして、昨年末に日本語訳も発売されました。びっくりするほどシンプルに、びっくりするほどファイナルガールものを再現できる、びっくりするようなTRPGです。 まず、どんなホラーなのかを決めます。どんなホラーというのは、ファイナルガールものだということは決定事項ですので、例えば、舞台がどこで、登場人物たちを次々と殺していく殺人鬼あるいはモンスターは何かということです。殺人鬼は人でなくても構いません。ゾンビかも、エイリアンかも、何かの疫病かも、相手を滅ぼすことを目的とするような戦争かも、その他どんなものであっても、無差別に次々と犠牲者が出るものなら何でも構いません。 次に登場人物を10人強作ります。PL4人で遊ぶならそれぞれ3人の合計12人ですね。PL4人ですと、各PLが3人のキャラクターを作りますが、このキャラクターはPCでありながら、従来のTRPGにおけるPCの概念とは少し違います。作ったPCは、まあ名前と簡単な特徴しか持たないのですが、全て混ぜて中央に出してしまいます。こうして作成したキャラクターは、誰でも自由に選ぶことができます。気に入ったキャラクターを順番に選んで、他のキャラクターとの関係を決めます。 こうしてホラーの舞台が出来ました。 舞台が整ったら、他のキャラクターとの関係が少ないキャラクターから、順に殺されていきます(実際には生き残るかどうかトランプを使った判定があります)。殺される前に何をしていたのかを、そのキャラクターを選んだPLが、寸劇で演じます。演じるキャラクターが自分が作ったキャラクターである必要も、自分が関係を決決めたキャラクターである必要もありません。即ち、このシーンで死ぬキャラクターを関係性の少ない順に選んで、その直前に何をしていたのかを演じます。殺人鬼も、各プレイヤーが順番に演じます。誰がどのような最後を遂げたのかは、殺人鬼役のプレイヤーに任されます。つまり、このゲームにはGMはいませんし、当然シナリオもありません。 あらかたみんな死ぬと、ついに、残ったキャラクターは殺人鬼と対峙します。先に述べた通り、殺人鬼の設定はゲームのはじめにみんなで決めています。さあ、残ったキャラクターはどうしますか? どんな結末になりますか? という内容で、ルールはものすごく軽量、トランプ一組以外に事前の準備すら必要ありません。それでいてきっちりと「ファイナルガール」ものを描くことができます。面白そうじゃありませんこと?
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2022/01/02 17:30[web全体で公開] |
😶 Girl Underground 募集しておりますの ご機嫌よう。 不思議の国のアリス的な世界観を通じて、主人公の少女が「女性らしさ」という社会的規範に向き合い、自分自身の信念を獲得するという成長を描くナラティブ系TRPG「Girl Underground」のPLを募集しております。 https://trpgsession.com/session-detail.php?s=164103510060kei29br2l Girl Underground で採用されているPbtAというシステムは、2010年に発表された Apocalypse World というゲームのエンジンを元にしたもので、現代的ストーリーゲームの代表的なゲームエンジンでもあります。単にナラティブ系というだけでなく、ナラティブなゲームの手法を学ぶにも非常に良い例かと存じます(わたくしのマスタリングが追いつくかどうかは別ですが)。 ルルブをお持ちになる必要はございませんし、PbtA未経験、ナラティブ未経験でも問題ございません。興味がありましたら、是非ご参加くださいまし。