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2025/06/02 12:42
😊 【SW2.5】ロミオとシンデレラ Ver.2【GM日誌】 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)「ロミオが家を捨てるのが気に入らなかったんだな、この娘……」 アフターでミュリエルがぽつりと漏らした一言が、妙に胸に残っている。 前回のテストセッションを踏まえ、大幅改稿して臨んだ『ロミオとシンデレラ Ver.2』。 何度も選択を突きつけられるこのシナリオは、「PCの思考に芯を持たせていると捗りますね」の言葉どおり、各PCが自分の信じる道を模索する物語となった。 --------- ◆「恋の物語に、冷静な声を添える者」──ミュリエルという存在 多くのPCがロミオとシンデレラの恋を応援する中、ミュリエルだけはこう言った: 「家名復興が目的であれば、正妻を別にとり、妾に据えればよいだけですからね」 「駆け落ち先での生活をどうするのかは、お考えなのでしょうか」 「依頼を実行しつつも、理由を探って別軸の解決策を模索するのがよいかと思います」 それは冷酷さではなく、“恋の先にある現実”を見据えた視点だった。 美談に酔わず、構造の矛盾に目を向ける彼女こそが、物語を「エモ」から「選択の重み」へと進めた、静かな牽引者だった。 --------- ◆「その愛に、背負えるだけの現実を」──ミュリエルの視点 記憶を失っていたシンデレラの過去と、追われる理由が明らかになる。 その中でミュリエルは、恋そのものではなく「その愛で生きていけるか」を問い続けていた。 「私はこの2人を守るのもそうですが、皆さんにも過度な危険は背負ってほしくないのです」 駆け落ちを“逃避”ではなく“選択”に変えるその姿勢が、パーティ全体の判断に深みを与えていった。 --------- ◆「過去を終わらせ、未来を選ぶ」──魔剣の真実 魔剣を通して見た過去── それは、優しかった少年が“力”に呑まれて変貌する物語だった。 その記憶と向き合い、ロミオはこう決意する。 「魔剣なんていらない。父を説得して、この呪いを断ち切る」 力を拒み、対話を選ぶ―― この結末は、静かであたたかな強さに満ちていた。 --------- ◆「選ぶこと、それが物語になる」──セッションの結末に寄せて 今回のセッションでは、投票で進路を決める場面もあった。 ・駅へ向かうか? ・敵を倒すか? ・記憶を探るか? ・決別するか? どれもが正解でないからこそ、PCたちは真剣に悩み、語り合い、選んだ。 その先に待っていたのは、過去と向き合い、未来を選ぶ「泉」ルート。 恋を語る者。現実を見つめる者。信念を貫く者。 異なる立場の仲間たちが、最後には「共に生きる未来」を選び、祝福で結ばれたこと―― それこそが、この物語の最大の価値だったと思う。 最後に、真剣に選び、悩み、物語を紡いでくれたPLの皆さんへ。 そして、このGM日誌をここまで読んでくださったあなたへ。 本当に、ありがとうございました。 ──またどこかの卓で、お会いしましょう。
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2025/06/02 12:42
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