Keiさんの日記 「そもそも色んなシステムって何かしら?」

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Kei
Kei日記
2026/06/22 04:49[web全体で公開]
😶 そもそも色んなシステムって何かしら?
ご機嫌よう。

わたくし思いますの。もちろん TRPG には様々なタイトルがございます。ステータスの表現、クラスやデータ、判定の仕方、世界観、その他もろもろ。中には数値的なステータスやデータがなく、判定もなく、世界観も卓次第というタイトルすらございます。
さて、いろいろなシステムを遊んだら TRPG に対する知見が広がる、という命題があるとします。真偽どちらでしょうか? 命題です真偽はどちらかと言われたら怯む方もいらっしゃるかもしれませんが、類する問題は日々話題になっており、わたくしも気持ちとしては「真」だと言いたい。けれど、簡単にそう言うことができません。これにはいくつかの理由がありますが、第一の理由は「いろいろなシステム」という集合の条件が未定義だからです。
この集合は条件が未定義なので、容易に矛盾を引き起こします。「いろいろな」「TRPG」……たったの二単語ですが、どちらの言葉もその意味や尺度は個々人によるズレがあります。「いろいろな TRPG」に手を出した方は当然のことながら、遊ぶことのできるタイトルが広がったと思うでしょう。その感覚は、対象の情報の多様性がふえることによってもたらされる。ですが、これを別の角度から見ると事情が一変します。つまり TRPG 全体という集合のごく一部、その要素が密集している領域のごく一部(つまり日本で商業的に流通しているタイトルまたはそれらと条件をほぼ同じにする集合)をいくら取り出したところで、特定の事象を扱っているだけあり、特定の事象に特化した特定のルールやデータがあるだけであり、結局のところ本質的には何も変わりません。サイコロの出目に一喜一憂する遊び、キャラクターになり切って行動の正否に一喜一憂する遊び……それなら、どんなゲームを遊んだところで本質は同じで、何も変わりません。世界観やフレーバーの違いはゲームの本質的な違いとは全く異なります。
もちおん、そうでないゲームもあります。ですが悪いことに、観測の範囲が大きくなれば全体としての定義の具体性は薄くなる場合だってあります。これは TRPG ではない、とかね。また、単なるラベル張り替えのリスクもあります。似た要素に同じラベルを貼るというのは誰もが日常的に行っていることであり、わたくしもあなたも例外ではありません。ですが、TRPG に限って見れば、結果として起こることは(おそらく特定の側の)ルールの形骸化、または前提解釈の不一致による崩壊でしょう。つまり起こるのは「TRPG なんもわからん」、あるいはもう少しましな着地地点で、既存の TRPG と本質的に同じ……になっていまうのでは。
いえ、似た要素にラベルを張り替えるのは普通のことです。ではラベルが張り替えられなかった要素は? ラベルを張り替えることができないような突出した要素をどう扱う? あなたはどの程度、「このゲーム意味が分からない」「このゲーム遊び方が分からない」「このゲームどうしたらいいのか分からない」「このゲーム……ゲームなのか分からない」というタイトルを遊んでいるでしょう? 前提となるルール構造が全く異なるゲームに、どの程度挑戦したでしょう? その分からないを、パラダイムの違うものを「分かる」にし得たでしょうか? あるいは既存の TRPG でそういいう境地になったことは? パラダイムが変わるほどの体験があり、それがポジティブな場合にのみ「いろいろなシステムを遊んだら TRPG に対する知見が広がる」のかしら。ここまで読んだ方にはお分かりかと存じますが、こうした知見は「ひとつの TRPG だけを遊んでいても得ることができる」ものです。だって、システムが同じでも違う遊び方、時にはパラダイムさえも違う遊び方だって、できるでしょう? 多くの学級会が繰り広げられていることからも分かる通り、同じシステムでさえ色々な遊び方があります。「システムやデータ、そして同卓する人間関係を利用して、どのように面白い体験を構築するか」ということに取り組んでいる PL は、たとえ一つのシステムしか遊んでいないとしても、より本質的に「いろいろな TRPG 」を遊んでいるのと同じことになるのじゃないかしら。そこからでも十分パラダイムシフトは起こりうるし、わたくしも前世のある段階で、たった一つの TRPG でパラダイムシフトを体験しました。
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