ジンジャーさんさんの日記 「映画「MERU」を見ろ。そして狂気山脈に登れ。(ネタバレ長文)」

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ジンジャーさん
ジンジャーさん日記
2021/11/24 19:29[web全体で公開]
😲 映画「MERU」を見ろ。そして狂気山脈に登れ。(ネタバレ長文)
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)※セッションを受けて書きましたがセッションレポではありません。
※「狂気山脈~邪神の山嶺~」のネタバレが含まれるかもしれません。





【結論】映画「MERU」を見ろ。そして狂気山脈に登れ。

 TRPG動画で検索するといっぱい出て来る狂気山脈に登頂してみまして、シナリオ自作する側のひととしてものすっごい刺激を受けたのでどれだけものすっごいシナリオなのか忘れないうちに箇条書き。丁寧に丁寧に磨き抜かれた宝石のようなシナリオですよこれは。覚書なのでひとが読むことをあんまり考えてません。

■登山とTRPGは似ている
・パーティって元は登山用語(うろ覚え)
・1人で全部はできない、皆で協力しないと成功しない
・失敗もまた経験
・またすぐ次の山(シナリオ)を登りたくなる
・「登山ってTRPGのセッションに似てるわー」→「TRPGセッションで登山しよう」
・↑この時点で勝ってるのに、そこにHPLの人気作「狂気の山脈にて」をぶっ込んでくる
・アイデア段階でほぼ勝ち確なのにシナリオとしての作り込みが凄い

■徹底的にまぎれを消し込んでくるゲームデザイン
・ゲームは始まる前から始まっている
・タイトルで「あ、ガチのやつだ」って分かる
・前人未踏の世界最高峰に登るってシナリオ紹介文で「あ、ガチのやつだ」って分かる
・必要な技能しかない推奨職業登山家で「あ、ガチのやつだ」って分かる
 →ガチの登山家以外を連れてきて失敗しても「まあそうだよね」ってなる
 →登るプロセスが楽しいので失敗しても「よし再アタックだ」ってなる
 →なんならタイトルでネタバレしてるのでネタ割れてても特に問題ない
・非常によくできた登山ゲーム
・救済ロールなどで単純に試行回数を増やすことで極端な結果になる確率を減らしている
 ※心理的にも救済措置が1回入ってるだけで理不尽さが薄れて感じられる
 ※これを「仲間が助ける」とすることで更に協力も誘導できるのが凄い
・最高峰の実力(登攀99%とか)を持つ登山家でも天候には勝てない
 ※ペナルティダイスでなく成功率マイナスにして来るあたり計算されてる
 ※アクシデントでも天候が悪化するようになっていて「ずっと快晴」の確率を減らしている
・前半は実力者と足手まといがそれぞれいて、PCの技能の偏りを補正してくれる
 ※ガチの登山家揃いでも足手まといのせいで適度にアクシデントが起こる
・プレイするテーブルによって差はあれど、山あり谷ありになりやすいようにデザインされている
 ※俺が登った時は3~4000mあたりでいきなり猛吹雪に襲われて2日ほど停滞した
・多分振る回数とかペナルティの数字とかめちゃめちゃ細かく調整している
・今何合目かが分かるのでペース配分が分かりやすい
 ※でも難易度が段階的に上がるのでまだいけそう/もう無理そうの判断がギリギリまで延ばされがち
 ↑この辺ホントすげえ。高度4:2:1でリソース消費1:2:4くらにいなるんじゃないかな、計算してないけど
 ※PLの目が真相とかより「どうやって登頂するか」に誘導されちゃうのもずるい
・このゲームデザイン部分の強度がめちゃ強いので実は初心者でもKPできる
 ※登山のブリーフィングがTRPGのブリーフィングにもなっているところが凄い
 ※書いてある通りKPするだけで勝手にドラマが生まれてくれる
 ※なお時間調整は慣れるしかない、多分想像の倍かかる
・目的がはっきりしているのでPL初心者でも迷いにくい
・サイコロ沢山振れるので楽しい

■にもかかわらず自由度が高く感じられる
・先鋭登山という題材を前面に押し出すことで参加する時点である程度キャラクター性が誘導されている
・ハンドアウトと登山衝動でダメ押しして来る
・目の前の山が巨大過ぎてどんなPCのどんな行動でもだいたい些細な事に思える
・「プレイヤーの意志で選択する」機会が非常に多い(「進むか留まるか」だけでも重大な決断)
 ※失敗しても「自分たちで選んだ結果だ」と納得できる
 ※プレイヤーの意志を邪魔するものがほとんどない環境なのもずるい
・「決断し結果を受け入れる」っていうTRPGの醍醐味を物凄い高純度で味わえる
 ※↑が「ひとの手が入ってない純粋な空気を味わえる」って登山の隠喩になってるのもヤバい

■パーティーでの協力を誘導する仕組み
・1人ではカバーし切れない必要技能
・失敗した人や仲間の弱みをフォローする「肩代わり」や「ビレイ」
・同じキャラクターが連続で同じことをするとペナルティ
 ※知らん人が集まって野良オンセしても終盤には仲間感出て来るのホントすげ

■「他人のプレイを見たい」という欲求
・「他の登山隊はどうだったのか」を強烈に見たいと思った
・「俺たちの登山隊はこうだったぜ」も人に見せたいと思った
・↑これ、20世紀にはあんまり感じたことなかった感覚なので別に掘り下げたい
・一本道も一本道なのにこの気持ちはすごくない? 逆に一本道だからなのかも
・動画配信で見てる人多いのはこれが理由だったのね、と思いました。次は「カタシロ」行きたい
・プレイ動画解禁されたのが嬉しい。ねえねえ皆どんな登山したの?

■おすすめしたいKP、プレイヤー
①初心者KP(シナリオが極めて堅固、時間は掛かるからそこだけ気をつけろ)
②シナリオを自作するタイプのKP(シナリオに対する考え方が変わる)
③初心者PL(目的がはっきりしてて迷いが少ない)
④パーティをサポートしたいPL(パーティマネジメントを学べる)
⑤パーティを引っ張っていきたいPL(皆の協力なしでは生還できない、チームプレイが重要だ)
⑥個人主義のPL(皆の協力なしでは生還できない、チームプレイの大切さを学べる)
⑦データ大好きなPL(君の頭脳をパーティが必要としている)
⑧ドラマ大好きなPL(サイコロ振ってるだけでドラマが生まれていく)
⑨サイコロ大好きなPL(とにかくいっぱい振れる)
⑩①~⑨以外のひと(面白いから遊んどけ)

なお遊ぶときはマジで先にMERUだけでも見とくと面白さが3倍違うから見ておくといいと思う。
神々の山嶺もK2 ~初登頂の真実~もいいんだけどMERUが一番時間かからない(90分)ので。
KPする人もPLにめっちゃ勧めておくといいと思う。
俺は見た。MERU見た後でこのシナリオプレイできたという福音を皆へ広めたい。
よーしこれからシナリオ購入するぞ、と思ったらこれ無料なの? 21世紀の日本経済どうなってんだ。

【再度結論】映画「MERU」を見ろ。そして狂気山脈に登れ。
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