うららさんの日記 「竜宮寺麗奈の独白」

うらら
うらら日記

2023/08/12 12:16

[web全体で公開]
😶 竜宮寺麗奈の独白
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)——先輩と初めて出会ったのは、高校の時でしたか。
あの頃の私は今よりも更にドジで、失敗ばかりでした。
そんな私を慰めてくれたのが先輩でしたね……
いつも優しかった先輩が、微笑みかけてくれた時。
私は「ああ、私って今恋してるんだ」って自覚しました。
こんなにも心が温かくて、明日が楽しみで。
今まで生きてきて初めてそう思えたんです。
先輩は、私に恋を教えてくれたんです。
だけど、照れ屋な私は告白もできず……
結局、自分の在学中に気持ちを伝えることができませんでした。
特にバレンタインの時なんか……いや、その話はよしましょう。
大人になって夢だった看護師に就職できても、私の心はまだ先輩のことばかりで。
だから、本当に私は嬉しかったです。
先輩が誘ってくれて……それはもう、飛び上がる程に。

あの時の私の行動に悔いはありません。
たとえ何度も時を繰り返そうと、私の心は変わらないでしょう。
あそこで何もしないでボーっとしてたら、先輩に顔向けできないから。
私の短かった生涯に後悔はありません。
先輩を愛したことに後悔なんてある訳がありません。
たった25年の人生で、先輩と共に過ごせた時間は更に少ないけれど。
私は先輩と一緒の時が、一番楽しかったから。
その心に、嘘はつけません。

私が居なくなったら、先輩はどう思うでしょうか。
悲しんでくれるでしょうか。
それなら嬉しい……かもしれません。
だけど、先輩には笑っていて欲しいんです。
私は先輩が笑っている時が至福の時間だったから。
もし、私の所為で涙を流しているのならどうか泣き止んでください。
ただ、先輩に顔向けできないからと。
ちっぽけな虚栄心で死地に突っ込んで無様に死んだ哀れな女を笑ってください。
先輩に泣き顔は、全然似合いませんから。
先輩が悲しむと、私も悲しいんです。

何度も繰り返すけれど、私に後悔はありません。
自分に正直に生きて、人生を全うできたと言う満足感があります。
誰に何と言われようと……私はきっとこれで良かったんです。

ああ、でも……
一つ、心残りを挙げるならば。

先輩。

私にとっては、あなたこそが世界の全てだったと。
そう伝えられなかったことでしょうか。






……なーんて。
最後の最後まで、自分の気持ちを伝えられなかった哀れな女にしては……
ありきたりで陳腐な無念かもしれませんね。
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