四季さんの日記 「理不尽・不条理の楽しませ方」

四季
四季日記

2025/08/26 23:30

[web全体で公開]
😶 理不尽・不条理の楽しませ方
 「理不尽・不条理」を楽しめ。
 そういうコンセプトの物語はまあ、結構ある。最近だと「推しの子」とか「戦隊大失格」とか…自分の中では「まどマギ」とか「東京喰種」とか「進撃の巨人」とか。
 はい、自分は分かりやすい勧善懲悪もより泥塗れになりながらそれでも自分らしく前へ進むそんな物語が大好物です。はい。




 こっからくどい話になるぞー 今のうちにブラウザバックをー




 さてと、「理不尽・不条理」を楽しめ。そういう売り文句の物語は結構ある。だがそれらが評価されるのは「理不尽・不条理」があくまでも演劇で言うところの大道具や舞台セットであってその大道具や舞台セットを作者が使いこなせているからであると自分は考える。
 そして、企業が作るようなタイトルであってもたまに舞台セットの方を主役に据えて大ゴケすることがある「singularity」とか…。うん、間違いなく誰かにとっての「モンハン」や「ポケモン」になれるだけのポテンシャルはあるんだ、でも日本有数の大企業が舞台セットに使われてんだアレ…全くもって「なにやってんだ!ミカー!」である。
 話が脱線した。
 「理不尽・不条理」を楽しめ、あくまでも自分の主観であるがそういった物語が評価されるのは「理不尽・不条理」が「乗り越えるべき巨悪」として描かれキャラクター達が「勇猛果敢に困難に挑むチャレンジャー」であるからと考える。特にTRPGはPL≒PC≒準主人公枠であるため如何にして「PCを持ち上げるか」がPLが「理不尽・不条理」を楽しめる環境づくりにつながると考える。
 何を例に持ち出していいか…実に難題、難題だがあえて最近アニメ化された月刊少年マガジン連載中の「フェルマーの料理」を持ち出してみようと思う。
 主人公、岳は一般人目線“ギフテッド(例外的天才)”の類である。しかし大好きだった数学の世界で「本物の天才」に出会った結果、この気持ちは打ち砕かれその心には暗雲が立ち込めていた…
 といった感じで話が始まり、彼の料理の師というポジションで登場する高級料理店「K」のオーナーシェフ海、も中々の曲者で法にふれるような事はしないものの人として大事なタガが外れている。しかし、それは料理という世界においての革命家を志すが故そして高級料理店「K」には方向性は違えど料理の世界で頂きを目指そうと志すガチ勢が集まる。
 自分がこの物語を例に持ち出したのは“困難な道と理解した上で頂きを目指そうとするガチ勢の志”に共感できるからだ。
 そう、共感である。
 受け手、当事者視点の共感が得られない「理不尽・不条理」を楽しめ。は物語としてただ苦く辛いだけの物語になる。
 「理不尽・不条理」を楽しめ。それを本気で楽しませたいならまず真っ先に考えることは当事者として乗り越えたくなるような「理不尽・不条理」をいかにして演出するかである。
 と自分は考える。

 しかし、その上でどうしても理解できない物がある。いわゆる熱血スポ根物だ。大会優勝を目指す。それは分かる。誰かと同じ舞台に立ちたい。それも分かる。しかし、何故それが万民共通の命題として考え振る舞う事ができるのかが本気で分からない…自分はズレているのだろうか。
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