らびおり(兎檻)さんの日記 「公平を守るために──ロウフルGMの考え方」

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らびおり(兎檻)
らびおり(兎檻)日記
2025/10/19 16:32[web全体で公開]
🤔 公平を守るために──ロウフルGMの考え方
(今日の卓予定が流れて時間が出来たので、たまには真面目なことを考えてみる……)

これは、私自身がGM(DM)をする際の考え方です。
他の方のマスタリングを批判する意図はまったくありません。
GMにはそれぞれのスタイルがあり、どれもある意味で正しいものだと思っています。
そのうえで、あくまで「自分の場合はこうしている」という話をさせてください。

◆ ルールと心情の間で

GMをしていると、プレイヤーから「こうしたいんだけど、ダメ?」と聞かれる場面がよくあります。
ルール上はNGだけれど、気持ちとしてはOKにしてあげたいーーそんなとき、正直、迷います。

SNSなどを見ても「楽しければいい」「その場でルールを変えてもOK」といった意見をよく見かけます。
実際、場当たり的に「いいよ」と許可するのはとても簡単です。
プレイヤーは喜び、GMも嫌われません。
そして私も、「TRPGは楽しいのが一番」だという点には心から同意します。

けれども、そのとき私の中のもう一人の自分がこう囁くのです。
「ちょっと待って。本当にそれでいいの?」

◆ ルールの目的ーー公平さの担保

ルールは、全てのプレイヤーに公平さを保証するために存在しています。

もし誰かの楽しさの裏で、別の誰かが不公平を感じているならーー
それはもう「みんなで楽しむTRPG」ではなくなってしまう。
しかし、そう感じていても多くの人は大人ですから、「やだな」「ずるいな」と思っても口に出さず我慢してしまいます。
だからこそ、GMが最初から公平な裁定を心がけることが大切だと思うのです。

◆ 裁定のブレは信頼を失う

ルールをその場の気分で変えていると、どうしても裁定がブレてしまいます。
ある卓ではOKだったことが、別の卓ではNGになる。
その瞬間、プレイヤーの心にモヤが残ります。

「あの人はOKだったのに、なんで自分はダメなんだろう?」
「もしかして、GMに嫌われてるのかな?」

GM本人には悪気がなくても、そう思わせてしまうのです。
前のセッションの裁定を忘れていたり、後から考え直した結果だったとしても、
プレイヤーにはその事情が伝わりません。結果として「信頼の揺らぎ」が生まれてしまうのです。

◆ 人の心は、わからないからこそ

オンラインセッションには、年齢も背景も価値観も異なる人々が集まります。
感じ方や考え方が違って当たり前。
丁寧に話し合わない限り、互いの心の中までは分かりません。

そんな環境だからこそ、できる限りルールに従うことが最も公平だと、私は思います。

◆ 「ごめんね」と思いながらルールを守る

私はいつも内心で「ごめんね!」と思いながら、ルールに反する提案を却下します。
特に「それをOKにすると、別のプレイヤーが取ったスキルや能力の意味がなくなってしまう」場合には。
こういうときの判断は本当に辛い。
「嫌われないかな」と不安になることもあります。

でも、自分がプレイヤー側のときは、案外軽い気持ちで「これできますか?」と聞いていて、
ダメと言われても全然気にしません。
だから、私もそう信じて割り切るようにしています。
もし「合わない」と感じた人が離れていくなら、それも自然な住み分けだと思います。

◆ みんなにとっての「楽しい」を

TRPGは「楽しい」が一番。
でもそれは、「みんなにとって楽しい」という意味でなければいけません。
そのために私は、心を鬼にしてルールを守ります。

「ルールを守ること」は、誰かを縛るためではなく、
みんなの楽しさと信頼を守るための行動なのです。
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