怪奇の国のアリス (T&Tアドベンチャー・シリーズ9)

書籍説明

怪奇の国のアリス (T&Tアドベンチャー・シリーズ9) システム:

T&T完全版

明るい ☆★☆☆☆ ダーク
書籍種類: サプリメント リアル ☆☆☆★☆ ファンタジー
発行年月: 2021-02 直感的 ☆★☆☆☆ 頭脳的
所持する人: 14人 短時間 ☆★☆☆☆ 長時間
コメント数: 1件 初心者向け ☆☆★☆☆ 玄人向け
著者/編集:ジョエル・マーラー/キース・A・アボット
出版社:グループSNE

「T&Tアドベンチャー・シリーズ」第9弾は“おかしな国”を舞台にしたソロアドベンチャー2本立て!
『怪奇の国のアリス』はその名のとおり、少女の“アリス”となって大冒険をくり広げます。ルイス・キャロルの童話『不思議の国のアリス』の挿絵もそのままに、おなじみのキャラクターたちが総出演! 白ウサギを追いかけたかと思えば、大きくなったり小さくなったり。女王とスポーツに興じ、魔物ジャバーウォックと戦いましょう! パラグラフ数200を超える大作。
『怪奇の国!』は1977年に発売されたT&T6作目のソロアドベンチャーで、今回が初邦訳! 茶目っ気たっぷりのイラスト満載のお手軽な冒険が待っています。
ブックボーナスとして『怪奇の国のアリス』の世界観を多人数で楽しめるシナリオ「天空の国のアリス」と実際に遊んだ風景を描いたコミックも同時収録。
さあ、2つの〈怪奇の国〉の冒険に乗り出しましょう――遅れないように!

怪奇の国のアリス (T&Tアドベンチャー・シリーズ9)へのコメント一覧

ポール・ブリッツ
1. ポール・ブリッツ
2025/08/11 22:37
T&Tのソロシナリオ2本。相変わらずのカオスぶりが楽しい。

タイトル作「怪奇の国のアリス」はルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」が好きな人間にはまさに涙のちょちょぎれるようなコアなネタが山ほど詰まった逸品。ご丁寧にもアリスがプレロールド・キャラクターとして用意されており、普通の少女でしかないアリスは些細な戦闘でも容易に死の危険に陥る。スリルとサスペンスとハイブロウで下世話な笑いが伴う悪夢のような冒険で生き延びよう。

併録されている「怪奇の国」は、これまたT&Tらしい、悪趣味極まるくだらないネタが炸裂するダンジョンもの。手に入りそうで入らないアイテムや宝物、戦闘以外でガンガン削られていく耐久度を横目にブラックなギャグが連発され、プレイヤーのリアルな正気度合いもどんどん減っていく楽しい作品。

もっと評価されてもいい作品だと思う。オンセンで所持者が10人程度、という現在(2025年8月)の状況は明らかに不幸な状態だ、と言わざるを得ない。簡易ルールも付属しており、この一冊だけでもゲームのプレイができる。買って損はない一冊である。
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