よりさんの日記 「駒鳥の葬式 後日譚(ネタバレ混じっちゃってるかもしれないので、念のため畳みます)」

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より
より日記
2020/07/12 23:09[web全体で公開]
😶 駒鳥の葬式 後日譚(ネタバレ混じっちゃってるかもしれないので、念のため畳みます)
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)
暗くて狭い箱の中。瞬きをひとつふたつ繰り返す。
足を踏み入れた先は、痛いほどの光と歓声。
慣れた光景をひと睨みしてから、化粧品を塗りたくってギラギラさせた瞼を伏せる。
言葉は紡がず、愛機に手を伸ばして。重低音をひとつ。慣れたリズムに合わせて指を動かした。
黒々とした、生来のものとは違う己の睫毛越しに見える多くの顔と手とが視界に。それがいつもの自分の世界だ。

照明が無ければこの狭いステージを動くこともままならないし、強いスポットライトを眩しいだとか暑いだとか思うことはあっても、目が痛むことはない。
あまりにも当たり前なそれが覆されたのが、遠い昔…そして、あり得ない夢に思える。
残念ながら、同じ境遇にあった者たちとしっかり会話をして、連絡先まで交換してしまったのだから紛れもない現実だったのだけれども。

1ステージ45分。常よりは少し多めの時間を与えられても、いざ始まれば一瞬にも近かった。
予定していた曲を全て終えて、様々な感情を込められた声に応えるべく薄い笑みだけを返す。今日も最後まで、この板の上では喋らない。




おつかれ、と背中に受けた言葉は手のひらを振るだけで返して、まだまだ眠らない夜の街に足を踏み出す。
瞬間、そこにありもしない人影を見たような気がした。目を擦ればそこにいるのは闇に溶けそうな漆黒を纏った烏が1羽。
雑に作られたゴミ捨て場からめぼしいものを漁るだけ漁ったらしいソレは、これから飛び去っていくようだった。

人間と鳥を間違えるなんて大概失礼な話だな、と見えてしまった友人には胸中で謝罪。聞いていたとしたら「いいよ」と笑っていたのだろうとも思う。そういう、優しい男だったのだ。

女性客ばかりな上に、自分はそれなりに大きいから目立ってしまう、と困ったように笑いながらも、チケットを渡すと律儀に足を運んでくれていた。
渡しているのはこちらだというのに、無理しなくても良いだとか、時は金なりって知ってる?だとか、そういう余計なことを言うと大抵好きで来てるよと笑っていた友人。
仲良くなった最初のきっかけは既に覚えていないけれど、気が休まる相手だったのは覚えている。
話していて感じたあの心地良さは、ずっと忘れたくない。

ステージでも喋ったらいいのに。
ライブの後、打ち上げには参加しないで帰る時にはこうして共に夜の街を歩くこともあって。そんな時に夜道で交わすくだらない会話の中に挟まれたひとつの言葉が脳裏に蘇った。
喋らない方が性格バレないからウケるんだよ、なんて軽口を返して、案外わかるもんじゃないかな、と言われた意味が今ならわかる。
言葉が失われた程度で、あの優しさは少しも隠せていなかった。

手を引かれた時の温かさは覚えている。あんなことはさすがに初めてだったなと小さく笑ってから、その手を何度か握って開いて。
そこに夜の風が滑り込む。きっと自分はあの熱を、そのうち忘れてしまうのだ。

それでも、絶対に忘れないものはきっとある。
ならきっと、残しておくものだってあっていいはずだ。
誰かの為に向けたうたを作ったとバレたら、メンバーにはなんて言われてしまうのだろうか。まあいいかと小さく笑った声は、夜の街の喧騒に溶けてしまった。
親愛なる君に、なんて。それはそれでベタで良い。

独りでコンクリートを踏みしめながら、浮かんだフレーズを口ずさんでは閉じる。
何度目かに出てきたその旋律は、よく知りもしない賛美歌の一部のように思えてしまった。






注意※この世界線にウイルスとかないのでライブも普通にやります。
なんて時事ネタはさておき。駒鳥の葬式、後日譚でした。

セッション中にもそれなりに絡ませていただいたり、年齢が同じだったりというのもあり、きっとNPCの彼とは気の置けない友人だったのかなぁ、という感じで。
…中の人的に彼の優しさにうわー好きだー!となっていたのもあるんですが。笑
PCの過去の経験上、大人よりも自分と近い年齢の人間を信用するタイプではあるので、そういう意味でも歳の近そうな相手と絡んだってのはあったんですが、そういう設定もセッション中にうまく出したかった…

その他、表に出せなかった個人の設定をふんだんに詰めた文書になりましたね。
APP18とか、バンドマンとか、設定をもっと活かせるRP頑張りたいな!精進あるのみ…!
ご一緒した、ぎゅべっふぃさんのPCグリズリー改め熊谷さんとか、りちゃさんのPC森野さんも、そのあたりのRPがお上手だったので、勉強させていただきました。

SAN値低いからロスト率も高そうなPCではありますが、今後上手いこと設定を活かしたRPできるように頑張りますので遭遇した際には仲良くしてやってください。
(その割に殆ど削れなかったのは予想外だったんですが、多分バンド内ではリーダー寄りの立場でしっかりしていたってことにしておこう…)
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レスポンス

やなせ
やなせより
2020/07/13 22:17[web全体で公開]
> 日記:駒鳥の葬式 後日譚(ネタバレ混じっちゃってるかもしれないので、念のため畳みます)

はぁぁぁ……好き……ごちそうさまです……
喋れない子で空気になりがちだったけど、葉山君に絡めて楽しかったです……そして好き……
性格的に真逆の二人でしたけど、仲良さそうな姿が目に浮かんできてあれ目から汗が……
りちゃ
りちゃより
2020/07/13 02:49[web全体で公開]
> 日記:駒鳥の葬式 後日譚(ネタバレ混じっちゃってるかもしれないので、念のため畳みます)
二人のいつかの会話たちが目に浮かぶようです。
軽口の応酬だとかぽろっと漏れる本音だとか。

新曲も、美しいものへの賛歌として作られるなら、それは讃美歌に思えるのも本当にそうだと思います。
どんな曲になるんだろうな。

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