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🤔 公平を守るために──ロウフルGMの考え方 (今日の卓予定が流れて時間が出来たので、たまには真面目なことを考えてみる……) これは、私自身がGM(DM)をする際の考え方です。 他の方のマスタリングを批判する意図はまったくありません。 GMにはそれぞれのスタイルがあり、どれもある意味で正しいものだと思っています。 そのうえで、あくまで「自分の場合はこうしている」という話をさせてください。 ◆ ルールと心情の間で GMをしていると、プレイヤーから「こうしたいんだけど、ダメ?」と聞かれる場面がよくあります。 ルール上はNGだけれど、気持ちとしてはOKにしてあげたいーーそんなとき、正直、迷います。 SNSなどを見ても「楽しければいい」「その場でルールを変えてもOK」といった意見をよく見かけます。 実際、場当たり的に「いいよ」と許可するのはとても簡単です。 プレイヤーは喜び、GMも嫌われません。 そして私も、「TRPGは楽しいのが一番」だという点には心から同意します。 けれども、そのとき私の中のもう一人の自分がこう囁くのです。 「ちょっと待って。本当にそれでいいの?」 ◆ ルールの目的ーー公平さの担保 ルールは、全てのプレイヤーに公平さを保証するために存在しています。 もし誰かの楽しさの裏で、別の誰かが不公平を感じているならーー それはもう「みんなで楽しむTRPG」ではなくなってしまう。 しかし、そう感じていても多くの人は大人ですから、「やだな」「ずるいな」と思っても口に出さず我慢してしまいます。 だからこそ、GMが最初から公平な裁定を心がけることが大切だと思うのです。 ◆ 裁定のブレは信頼を失う ルールをその場の気分で変えていると、どうしても裁定がブレてしまいます。 ある卓ではOKだったことが、別の卓ではNGになる。 その瞬間、プレイヤーの心にモヤが残ります。 「あの人はOKだったのに、なんで自分はダメなんだろう?」 「もしかして、GMに嫌われてるのかな?」 GM本人には悪気がなくても、そう思わせてしまうのです。 前のセッションの裁定を忘れていたり、後から考え直した結果だったとしても、 プレイヤーにはその事情が伝わりません。結果として「信頼の揺らぎ」が生まれてしまうのです。 ◆ 人の心は、わからないからこそ オンラインセッションには、年齢も背景も価値観も異なる人々が集まります。 感じ方や考え方が違って当たり前。 丁寧に話し合わない限り、互いの心の中までは分かりません。 そんな環境だからこそ、できる限りルールに従うことが最も公平だと、私は思います。 ◆ 「ごめんね」と思いながらルールを守る 私はいつも内心で「ごめんね!」と思いながら、ルールに反する提案を却下します。 特に「それをOKにすると、別のプレイヤーが取ったスキルや能力の意味がなくなってしまう」場合には。 こういうときの判断は本当に辛い。 「嫌われないかな」と不安になることもあります。 でも、自分がプレイヤー側のときは、案外軽い気持ちで「これできますか?」と聞いていて、 ダメと言われても全然気にしません。 だから、私もそう信じて割り切るようにしています。 もし「合わない」と感じた人が離れていくなら、それも自然な住み分けだと思います。 ◆ みんなにとっての「楽しい」を TRPGは「楽しい」が一番。 でもそれは、「みんなにとって楽しい」という意味でなければいけません。 そのために私は、心を鬼にしてルールを守ります。 「ルールを守ること」は、誰かを縛るためではなく、 みんなの楽しさと信頼を守るための行動なのです。
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