霞さんの日記 「ゲームデザイナーの功罪?」

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霞
日記
2020/06/24 18:40[web全体で公開]
😢 ゲームデザイナーの功罪?
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼) 
ハリウッド映画のホラー系って、ほぼほぼ、
前半は無力な人間が未知のクリーチャーの脅威に怯えて逃げまくるけど、
後半は重火器とか対抗手段を入手して制圧して生還する、
っていう(人類の勝利!!的)おきまりの王道パターンがありますよね。

なんていうか、いかにもアメリカ人的発想だなぁ、って
いってしまえばそれまでですけど、
「純粋なホラー」系っていうよりは、
いわゆる「パニックホラー」系っていうジャンル?

___

「クトゥルフ神話TRPG」のルールの元になっている
ケイシオム社のベーシック・ロールプレイングシステムは、
どんな状況でもシミュレートできるよう考案された
汎用性のある基幹システムです。
(古典的なルーンクエスト等が同システムの代表作です...よね?)

その基幹システムに、「正気度」など、
ホラー系要素を追加してデザインされたのが、
「クトゥルフ神話TRPG」というTRPGです。
(これも初版は1981年ですから、古典なのかもしれませんね)

このゲームは、元々は、タイトル名通り、
H.P.ラヴクラフトが創設したクトゥルフ神話の世界観を
再現(シミュレート)するためにデザインされています。

ゲームのプレイヤーは、
「もし自分が、小説の主人公(探索者)だったら、
 どういう恐怖に遭遇して、
 どういう選択をして、
 どういう結末になっただろう」
っていう仮想の狂気の世界のIFを追体験できる、
それが売りのゲームですよね。

クトゥルフ神話の神格やクリーチャーが生み出された時代は、
核兵器をはじめ大量殺戮兵器がまだ実用化されていない時代、
絶大な神話的脅威に立ち向かう手段を人類が持ちえていない時代です。

神話的脅威にあらがう有効な手立てがないからこそ、
神話的脅威を畏怖し、絶望し、狂気に陥ることができます。

ですので、このゲームはやはり、原作小説で描かれる、
1920年代(もしくはそれ以前)を時代背景として、
ハリウッド映画の「前半」のような展開を楽しむのが、
おそらく最適な遊び方なのだろうと思います。

___

ただ、元のシステムに汎用性がありますので、
職業や、武器、アイテム等のデータを追加すれば、
舞台背景を「現代」に移して、遊ぶことも比較的容易です。

重火器や強力な魔術(呪文)、アーティファクトの力で
神話的クリーチャーをなぎ倒して生還する、
同じホラー系でも、ハリウッド的なパニックホラーを好むプレイヤーは、
そういうハリウッド的ホラー映画の「後半」的な展開に爽快感や達成感を感じ、
そういうシチュエーションを再現できるプレイスタイルを好むのだと思います。

そういうプレイヤーにとってみれば、
神話的脅威に対抗する手段をゲットできれば、
反撃し制圧を試みるのはごくごく自然な発想なのでしょう。

でも、古典的なクトゥルフ神話の世界観を好むプレイヤーにとってみれば、
そういったハリウッド的パニックホラー系の展開や世界観は、
邪道なのだと思います。

そんなふうに、同じホラー系でも、両者はジャンルがまったく異なっているのだから、
両者が同卓してしまえば、違和感や齟齬や軋轢が生じるのは、ある意味、必然の帰結なのかも…。

___

これはある意味、どちらのホラー小説/映画のシチュエーションでも再現できてしまう
「クトゥルフ神話TRPG」というゲームの「懐の深さ」故に生じている
問題なのだと思います。

 そんなゲームにデザインしちゃったのは、誰なのっ??!!!


って、でも、わたしは、そんな凄腕なデザイナーを責めたいわけではなくって、、、
デザイナーは、そういう遊び方の選択権を、プレイヤーに委ねてくれているのだと思います。

そうやって、せっかくデザイナーが多様な遊び方を提供してくれているわけですから、
それをどう利用して遊ぶかは、遊ぶ側(キーパーやプレイヤー)が「選択」していけばよいこと
なのではないかって思います。

だって、どんなジャンルの映画なのかも確認しないで、映画館に飛び込んだりしないと思うし、
好みじゃないジャンルの映画なんて、わざわざ映画館まで足を運んで観たりしないでしょ?

同じように、ルールブック収載の(選択)ルールのうち、
どのルールを採用して、どのルールを採用しないかは、
シナリオの製作者、セッションを主催するキーパーが「選択」することができるのですから、
あらかじめ、どういうジャンルのセッション(シナリオ)なのか、募集時に告知しておけばよいことです。

プレイヤーも自分のプレイスタイルにあったセッションを「選択」して、
セッションのレギュレーション、そしてシナリオの世界観に適合したキャラクターを
「選択」して参加すればいいだけのこと。

それだけのことなのだから、そんなふうに、お互いのプレイスタイルを否定しあったり、
「民度」だなんて言葉で誹謗したり、ましてオンセンSNSから排除しあったり、
そんなことまでしないといけないような問題ではないんじゃないかなぁって思います。


___

と、「クトゥルフ神話TRPG」してない民なのに、長々と語ってしまいましたが…、

せっかく同じ趣味のつながりで、ここで出会うことができたのですから、
好みのジャンルの違いや、プレイスタイルの違いで、
プレイヤー人口が減ってしまうのは、ちょっと悲しいかなぁって感じています。

無理に仲良く同卓して、とはいわないですけど、せめて、
多様性は認め合ってもいいんじゃないかなぁ、って思います。

以上、当事者ではない、第三者の中立的な立場からですけど、
ここまで乱文・乱筆を読んでいただき、ありがとうございました。
 
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