😆 【卓感想】Alone Against The Static【CoC7版】(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)海外公式シナリオ「Alone Against The Static」をPLとして遊ばせていただきました。
ゲームブック風に進めていくKPレスですが、今回はクリックアクションを活用しながらページ送りなどをKPさんにサポートしていただく形式で進行。
ちょっと冷めつつある恋人たち、アレックスとチャーリーの二人がブラックヒルズの山小屋に週末を過ごしに行くところから物語は始まります。そしてまさかの開幕のダイスロールで1クリティカルがでる……。はさておき、1990年代のアメリカの雰囲気がとてもいいんです。文明を感じさせつつもどこか懐かしいレトロな気配とか。少し肌寒いアメリカの晩夏の空気とか。どこまでも続くハイウェイだとか。文章のさりげない部分にそんな空気が香ってきます。主人公が向かう山小屋がある森の描写。恋人とのやりとり。突然の怪奇。消えた恋人に不安を抱えつつも散歩をしてみたり。大自然の恵み(ブルーベリー)と戯れてみたり。そしてひとり暗闇の中で恐怖に立ち向かう。すり減っていく幸運。息も絶え絶えに走り続け――エンディングを迎える。「ゲームブック」というだけあって、文章ひとつひとつの密度が高い。小説のような読み応え。かといってゲーム性が損なわれることもなく、何度か悔しい思いをしつつも生還エンドまで辿りついた時の満足感。こういう楽しみ方もあるんだなぁと改めてTRPGの楽しさを実感しました。
プレロールド(既成)キャラクターを使ってのシナリオは初めてだったのですが、自分でキャラクターを作成するのとはまた違う魅力がありますね。特に今回はロールプレイをしなくても良い遊び方だったので、主人公としてプレイしたアレックスの反応ひとつひとつが新鮮でおもしろかったです。自分の引き出しにないキャラクターにも簡単に挑戦できる。プレロールドキャラはまた遊んでみたいですね。
海外シナリオの魅力を雰囲気たっぷりに味わわせてくださったKPさんに感謝!!