クーゲル・アームスト(ソード・ワールド2.5用キャラクターシート)
マシャシイが作成したTRPG「ソード・ワールド2.5」用のキャラクターシートです。
クーゲル・アームストの詳細
キャラ情報 NPC使用不可
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TRPGの種別:
ソード・ワールド2.5
キャラクター名:
クーゲル・アームスト
:
16 / 16
:
24 / 24
外部URL:
メモ:
詳細A:
【種族】 人間 【性別】 男性
【年齢】 26 【生まれ】 魔道技師
《基礎能力値》
【技】 8 【A】 9 【B】 6
【体】 4 【C】 6 【D】 6
【心】 9 【E】 8 【F】 9
《能力値》
【器用度】 18 〔器用度ボーナス: 3 〕 +1+
【敏捷度】 14 〔敏捷度ボーナス: 2 〕 ++
【筋 力】 10 〔筋 力ボーナス: 1 〕 ++
【生命力】 10 〔生命力ボーナス: 1 〕 ++
【知 力】 17 〔知 力ボーナス: 2 〕 ++
【精神力】 19 〔精神力ボーナス: 3 〕 +1+
【生命抵抗力】 3 【精神抵抗力】 5
【冒険者レベル】 2 【経験点】 500
【マギテックレベル】 2
【セージレベル】 1
【シューターレベル】 2
《判定パッケージ》
【技巧】 3 【運動】 2 【観察】 2 【知識】 3
【魔力:マギテック】 4
【魔物知識】 3 【先制力】 0 【移動力】 3m/ 0m/ 0m
【基本命中力:シューター】 5
【追加ダメージ:シューター】 3
【基本回避力:シューター】 3
{武器}
サーペンタイガン、トラドール
弾丸 37発
{防具}
クロースアーマー(防護点2)
【回避力】 3 【防護点】 2
{種族特徴}
【運命変転】
{戦闘特技}
ターゲティング
{魔法など}
{言語}
交易共通語、魔動機文明語
詳細B:
《フェロー行動表》
【1d】 1/2 【想定出目】 7 【達成値】
【行動】
【効果】
【台詞】
【1d】 3/4 【想定出目】 8 【達成値】
【行動】
【効果】
【台詞】
【1d】 5 【想定出目】 9 【達成値】
【行動】
【効果】
【台詞】
【1d】 6 【想定出目】 10 【達成値】
【行動】
【効果】
【台詞】
《フェロー報酬》
【経験点】 なし 【報酬】 不要
{所持品}
マギスフィア(小)、冒険者セット、保存食(1日分)、魔香草×2
{装飾品}
頭
顔
耳
首
背中
右手
左手
腰
足
その他
【名誉点】 12 / 12 【冒険者ランク】
《所持金》
【現金】 235 【預金/借金】 詳細C:
{設定など}
B3‐5【歳の離れた友人がいる(いた)】
C2‐4【身体に傷跡がある】
C6‐6【自殺を試みたことがある】
冒険に出た理由1‐6【故郷にいられなくなって】
クーゲル・アームストは、人里離れた辺境の町「フェルツァイン」で生まれ育った。この町は交易と農業が盛んで、特に近隣の古代魔導機文明の遺跡を活用することで発展を遂げていた。しかし、その魔導技術を巡る利権争いは常に付きまとい、町の存続すら危うい状況にあった。
クーゲルは名家の息子として生まれながらも、家業には興味を持たず、幼い頃から魔導機に強く惹かれていた。そんな彼を理解してくれる者は少なかったが、家族の中で唯一、姉のエリナだけは彼の興味を肯定し、優しく接してくれていた。
「クーゲル、あなたはあなたの進みたい道を行きなさい。大丈夫、あなたは一人じゃないわ。その進む道にはあなたの同志達が歩んでるから」
家族の中で孤立しがちだったクーゲルにとって、エリナは唯一の味方だった。
そして、もう一人、彼の人生を大きく変える人物がいた。
フェルツァインの町外れに、一人の風変わりな技師が住んでいた。
彼の名はガルハルト。かつて中央の研究機関に所属していたが、何らかの理由でこの辺境に流れ着いた人物だった。
クーゲルが初めてガルハルトのもとを訪れたのは12歳の時。遺跡で回収された壊れた魔導銃を修理できないかと相談したことがきっかけだった。
「ガキがこんなもん持ってくるとはな……『魔導機師』にでもなりたいってクチか?」
「……なっちゃ、ダメですか?」
「悪くねぇさ。ただ、苦労するぞ?」
ガルハルトは笑いながら、クーゲルに魔導銃の仕組みを解説し、修理の手ほどきをしてくれた。それ以来、クーゲルは頻繁に彼のもとを訪れ、魔導機の構造や修理技術、そしてそれを扱う責任について学んでいった。
「道具ってのは使い方次第で、人を助けもするし、殺しもする。お前はどっちの道を選ぶか、よく考えな。」
クーゲルはその言葉を深く胸に刻んだ。
この日を境に、クーゲルは頻繁にガルハルトの元を訪れるようになった。
「力のある者が、それを振るうのが正義だと信じた時、ろくなことにならねぇ。」
「でも、技術がなければ人々を助けることもできません。」
「そうだな。だからこそ、知識は重要なんだ。知識と、それを正しく使う理性がな。」
クーゲルはガルハルトの下で、魔導機の基本的な修理方法から、遺跡の仕組み、さらには魔導機の持つ危険性までを学んでいった。
ある日、クーゲルが遺跡で新しい魔導機の部品を拾い、それをガルハルトに見せた時のことだった。
「おいおい、これは下手すりゃ暴発する代物じゃねぇか。お前、どうやって持ってきた?」
「拾った時、ちょっと光りましたけど……何も起こらなかったから大丈夫かなって。」
「……バカ野郎! もしエネルギーが不安定だったら、てめぇごと吹き飛んでたぞ!」
ガルハルトは珍しく怒鳴りつけた。
「技術を知るってことはな、それを扱う責任も背負うってことだ。お前が死んじまったら、誰がその知識を活かすんだ?」
クーゲルはその時、初めて魔導機を扱うことの怖さを知った。
「すみません……。」
「わかりゃいいんだ。だが、いいか? こういう技術ってのは、ろくでもねぇ奴らが利用しようとするもんだ。だからこそ、お前みたいな奴がちゃんと知っておかなきゃならねぇんだ。」
「……俺も、先生みたいになれますか?」
ガルハルトは少し寂しそうに笑った。
「なれるさ。……いや、俺よりもずっと、まともな技師になれるさ。」
そんなある日、クーゲルはエリナをガルハルトの工房に連れて行った。
「これが先生の工房かぁ……クーゲル、いつもこんなすごい場所で勉強してるんだね!」
「ふふ、興味があるなら、あんたも学んでいくか?」
「ええっ、私は……でも、ちょっとだけ見てみたいかも」
ガルハルトはエリナにいくつかの簡単な魔導機を見せ、動かし方を教えた。
エリナは目を輝かせながら、それらを動かしてみた。
「ねえ、クーゲル。あなたがこの技術を学ぶのなら、きっと誰かを助けられるようになるよね」
「……そう、かもしれないな」
クーゲルにとって、その言葉は純粋な励ましだった。
しかし、その後訪れる運命は、あまりにも残酷だった。
クーゲルが17歳になった頃、フェルツァインである事故が起きた。
誤作動した魔導機に巻き込まれ、町の有力者が死亡したのだ。
その魔導機はガルハルトが修理を手伝ったものだったが、本来の原因は遺跡のエネルギー供給系統の暴走であり、彼の過失ではなかった。しかし、魔導機を理解しない町の人々は、恐れと怒りに駆られ、**「異端の技術を持つ者こそ元凶」**と決めつけた。
ガルハルトは無実の罪を着せられ、処刑された。
ガルハルトの弟子として彼のもとに通い技術を学んでいたクーゲルは、事件の関係者としての疑いをかけられ捕縛され、聴取という名の拷問を受けた。
怒声や罵声とともに、拳で殴られ鞭に打たれ刃物で切られた。
拷問をしてきた奴らが言うには、町の有力者たちは遺跡や町にある過去の時代の魔道機を独占するのが目的だという。そこでその魔道具を修繕できるガルハルトをこちら側に誘ったが断わられた。
協力する気のないガルハルトは有力者たちからしたら邪魔者でしかなく、罪人に仕立て上げ処刑した。
「お前も一応は家柄のある家の子だ。これ以上あの方たちの妨害や反発を起こさないと誓えるならば、ここから解放してやる」
クーゲルは痛みと疲労の中で心は折れ、それに頷いた。
クーゲルが次に目覚めた時には自分の部屋で横になっていた。
看病をしてくれていたエリナが目覚めたクーゲルに気づくと、彼女は涙ながらにクーゲルに語り掛けた。
「クーゲル...!ごめんなさい...あなたを守れなかった...」
涙を流すエリナを見たクーゲルは、自分の弱さや惨めさに押し潰されそうになった。
その後、クーゲルは町の有力者の圧を受け、生まれ育った故郷を一人離れた。
クーゲルが町を出てから一年後、彼は耳を疑う噂を聞いた。
「フェルツァインが滅んだ」
彼が急いで戻ると、そこに広がっていたのは焼け落ちた町の残骸だった。
住民のほとんどは殺され、生き残った者も散り散りに。遺跡も破壊され、貴重な魔導機はすべて奪われていた。
——人間の欲望が生んだ悲劇だった。
町の魔導技術を狙った外部の勢力が、魔導機を巡る利権争いの果てにフェルツァインを滅ぼしたのだ。
フェルツァインの廃墟を歩くクーゲルの心には、何も残っていなかった。
師も、姉も、町も、すべてが消えた。
足元に転がる破片を拾う。それは刃のように鋭く砕けた魔導機の部品だった。
「……こんなもの、必要なかったんじゃないのか?」
その鋭い破片を自らの首元に当てる。
このまま、すべてを終わらせてしまえば——
その時、目の前の瓦礫の中になにか光るものが見えた。
クーゲルはその光を掬い取るように手に取る。
その光を放っていたのはエリナの着けていたペンダントだった。
「……そうか。」
クーゲルは、力なく破片を手放した。
そして、ペンダントを握りしめる。
「ガルハルト……俺は、ちゃんと知識を正しく使えてるか?」
その問いの答えを探すために——彼は旅立つことを決めた。
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本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の二次創作物です。