詳細C:
(▼ ネタバレを含む内容を開く ▼)
亜莉栖へ
初めに、君を残して先に旅立つ事をどうか許してほしい。僕らは殺し屋だから、もしもの時がいつ来るか分からない。だからこれを残すことにしました。
僕がどんな形で最後を迎えるかは分からないけど、これだけは分かる。僕は幸せ者でした。君と出会ってからずっと。だから守りたかった、君と過ごす時間を夢のような時間を永遠に感じられるように、その為なら何だってやろうと思った。
…でもダメだった。壊す力はあっても守る力は僕は持ち合わせていなかった。だからこそ最後まで僕は僕ににしか出来ない事をやろうと思う。
お金を用意してある。僕の懐中時計を調べれば鍵が出てくる、後は家の金庫を開けて貰えばいい。表世界への旅費だよ、1人で生きる為には十分だと思う。
世界は広いんだ。表の世界で生きていた方が絶対にいい。君は自分の幸せをゆっくりと探してほしい。きっと見つかる!信じてる。この先君を愛してくれる人だっているはずだよ。…僕がそうだったようにね。
裏の世界へ踏み込んだきっかけは僕にある。僕が君を裏の世界へ導いてしまった。それでもこうして生きていけたのは2人だったからだ。2人だから怖くなかった、2人だから楽しかった…幸せだった。でも夢はいつか覚める。ねぇ亜莉栖?おはようの時間だ。
今度は兎の後を追っちゃダメだよ?
もし、また別の夢で会えたなら…お茶会をしよう。うんと美味しいお菓子を用意して待っている。君の話を聞きながら、また君の淹れる紅茶が飲める日を楽しみにしているよ。
白兎 零次