二階さんの日記

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日記一覧

二階
二階日記

2024/02/29 21:04

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😶 『』なんてね。 感想+α
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)とても素晴らしいセッションでした。
良い小説を読んだ後特有の読後感がある素晴らしいシナリオでした。
KPCはロスト、PC生存という結果なのは残念でしたが、やり切った自信はあります。
彼だったらこれ以外の結末はないでしょうし、自分としてもこれ以上はないという納得感があります。
KPも細かいRPに付き合ってくださったおかげでPCに入りこむことができました。
本当にセッションを開催したいただきありがとうございました!

この下は参加したPCの後日譚です。
直接的ではないにしろ、類推できそうな表現はあるのでネタバレを気にする方は閲覧を控えることをお勧めします。















ここからが後日譚です。

●後日譚『君のいない写真』
ふいに目が覚めた。
まだ部屋は薄暗く、窓から日の光が入ってない。耳が痛くなってくるような静寂が部屋を包んでいる。
充電中のスマホの待ち受け画面を見るとまだ5時だった。

母が死ぬ夢を見てしまったのが忘れられなかった僕は、一時期悪夢を見るのが怖くて薬がなければ寝れなくなってた。
今では怖さも大分なくなってきたけど、まだ心のどこかにしこりが残ってる。
自然と早く目が覚めるようになったのもそのせいだ。
眠気もないし、仕方ないので布団から起き上がってキッチンへ。
大きな音を立てないように気を付けながら朝ごはんを作る。
…… この体質になって以来、朝ごはんにおいてキッチンは僕の独壇場になったのは少しだけ嬉しい副産物だ。

二人分の簡単な和食を用意して、ささっと自分の分を食べ終えると部屋に戻る。
机の上で最早すっかり私物みたいな顔で横たわっている家族アルバム…… のはずだったものを開いた。
探すまでもなく謎の女の人の写真が並んでいる。
半年ぐらい前に知らない女の人が家族アルバムに紛れ込んでいるのを見つけた。
いや、紛れ込んでるというか今持っているアルバムに関してはぶっちゃけ女の人ばっかり写ってる。
気になって他のアルバムも確認してみると、しっかりと女の人が育っていく姿が写ってる。
見つけた時持っていたインスタントカメラを現像するとその女の人の写真ができたから、確かに女の人は側にいたんだと思う。本物の家族みたいに楽し気に、時には母さんや僕とも一緒にいるその女の人…… でも、まったく心当たりがなかった。
いろいろな人に聞いて回ってみたけど母さんの知り合いにもいないし、僕の同級生に聞いても誰も知らなかった。
一緒に育ったはずの誰かが煙か何かになって消えてしまったみたいだった。
最初は面白がっていた母さんも、最近は気味悪がってもうこのことについては話したがらない。
だけど、僕はまだ彼女を探していた。
探究心とか、怖いもの見たさというのもあるけど、単純に彼女に会ってみたいのだ。

「…… 今日はこれにしよう」

街を見下ろす位置をバックに移っている一枚をスマホで撮る。
多分、これは近くの山の展望台で撮った写真だ。
これなら自転車でもいけるだろう。
いつものバックにスマホ、サイフと家の鍵それにインスタントカメラを入れて飛び出した。

最近の趣味は女の人が写っていた場所に行くことになっていた。
家の誰かが使っていたっぽい部屋がそうだったように、実際に写真の場所に行ってみると意外と女の人の痕跡が残っている。
制服を着て前に立ってる写真に写ってた店では、彼女の私物が処分されかけてたから何とか頑張って店長を説得した。
そうやって調べているうちにどんどん写真の中にしかいない彼女に詳しくなっていった。

「ここは…… 外れか」

スマホに写した画像を見て、撮った場所であることを確認する。
いい景色だけど彼女の痕跡は残ってなかった。
まだ昼ごはんまでは時間があるから他の場所を探そうか。
スマホをしまうときに、インスタントカメラが奥の方に転がっているのを見つけた。
カメラを構える。ボタンを押す。かちっとオモチャのような音が鳴る。
しみついた動作はまだ残っていたけど、以前はあったはずの手ごたえが感じられない
何回か雑誌の賞を取ることもあったんだけど、半年前の悪夢以降一度も採用されない。
審査員はみんな口をそろえて『写真にあるべき重要なパーツが抜け落ちてる』と指摘する。
悪夢以来、あまり家族写真を撮らなくなったからか? 単純に風景写真を撮る技量がなくなったのか?
いや、本当は分かってる。
足りないのはきっと彼女なんだろう。

なんだか自分の大切な部分がなくなってしまったような、胸を掻きむしりたくなるような気持ちが広がってきた。
僕はバッグの中の写真の束を取り出した。
それは最近友達と撮った写真だ。
誰を写してもこれじゃない感がぬぐえないが、それでも大切な思い出だ。
その一枚を食い破り、咀嚼し、腹の中に収める。
そうすることで胸の中に残っていた空っぽが満たされて、なんだか自分が満たされた気分になる。
そして後を引くように、大切な写真をダメにしてしまった後悔と罪悪感が襲ってくる。
もうこうするのも慣れてきてしまっていることに嫌気がさす。
はじめは訳が分からず、心を満たすために何枚か女の人の写真を食べてしまったが、いまは友達の写真をデコイにすることで彼女の写真を守っている。
…… そりゃあいい写真を撮れないわけだ。取りたくもないものを、囮にするためだけ撮ってるんだから。

ため息をついてともう一度カメラを構える。
いつもそうだ。彼女がいた場所を訪れるとそのたびに写真を撮って、なんだか嫌な気持ちになる。
いっそやめてしまえばいいのに、分かっていても止められない
この虚しさは彼女に会えれば消え去ってくれるんだろうか。
写真の中の彼女に思いをはせながら、ただ君のいない写真だけを撮る日々だ。

※彩斗の一人称が変わったのは大人ぶろうとする意識がなくなったからです。
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二階
二階日記

2022/04/19 02:19

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😶 学園キャンペーン(実験卓)完結 感想
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)楽しかったー!
1年と約半年かけてずっと続いていたCPがついに終わりました!
この気持ちをしっかりと胸に刻み付けるためにとりとめのない感情を文字へと落とし込んでいきます!
正直人に読ませるような文章ではないのであまり読むことは推奨しません。

さぁ、後は想いを吐き出すだけです。もう配慮とかはどぶに捨ててひたすら書き連ねていきますよ!
実は私は抽選に一度落ちて、ちょっと都合の合わなくなったメンバーの代わりに途中参加という形でした。
実はちょっと怖かったんですよ。ある程度仲が良くなっているところに入っていくそれはまるで5月辺りの中の良いグループが出来た辺りの時期に転校してくるようなそんなちょっとした恐怖がありました。
排他的な雰囲気0だったから杞憂でしかなかったんですけども。

後はGMから全体的に闇が深いって聞いてそれなら光のPCを作った方がいいかなっとも最初は思ったんですよ。
だけど、大惨事表と思い付きの結果カニバリア聖女という負けず劣らず深い闇を生み出してしまいました。
完全に立ち位置がダークヒーローのそれなせいで、NPCとか蛮族の方がまだ光サイドではってネタはもう天丼ネタとしてすっかり定着してしまっていました。わかってても楽しいですよね、ヒールロール。

ヴィラン連盟みたいなパーティになってしまったせいでまず、お互いに関わり合いにならないのも笑いましたよ。笑い事じゃあないとはわかってますし、結局PCほぼ全員を攻略したGMには頭が下がりますが。
私の子も割と事なかれ主義だったのを捻じ曲げて他の人に関わることにした程度には交流がなかったですし。人族に紛れ込んだ蛮族のスパイを見逃す理由が倒す理由がないってのがくるPCパーティがどれほどいる事か。

後、蛮族の件で言えば1話目でバニッシュを使ったせいでスパイがばれてしまったのも不謹慎ですが笑ってしまいました。あれに関してはバニッシュ対策してない上に、問題ないなら使うのを控えるといったのに許可したGMが悪いと声を大にして言いたいです。5話目あたりに想定していたらしいスパイメインのシナリオがつぶれてしまったのは正直申し訳ないですけども。

3話目の敵討ちのシーンと幼馴染を救い出したところは最高でした。
敵もよくヘイトを稼いでくれる何の呵責もなくやれるタイプでしたし、王道的なヒロイックファンタジーをしていました。
まぁ、この時最高にヒロインしていた幼馴染が正妻ポジに収まるだけでなく自重というものをかなぐり捨て始めるとはこの時は思ってもいませんでしたがそれはそれで面白かったですよね。

4話目の体育祭は終始楽しかったです。
なにせSWの世界で高校生クイズみたいなもんが始まりましたからね、純然たるGMの悪ふざけの塊みたいなイベントでしたしめいっぱいこちらもハッチャけさせていただきました。

5話目は確か貴族没落の回でしたっけ。
PCもそうですが周りのNPCの設定も掘り下げられた良い回でした。劣等感と敵意と歪んだ愛の混ざった二人の関係が話し合いを通じて大きく進んだ良い回でした。
(やっぱりNPCの方がヒーローやってるんですよねー)
後個人的にうちの子とNPCの子がくっついたという意味でもとても印象に残る回でした。
確かに愛着を持って餌付けしていたけど敵の幹部が懐柔できるとは……

6話目はスパイの子が人質にされた回ですね。
この卓ではスパイはポンコツしかいないジンクスの片棒を担いだ子が人質に成っちゃいましたね。メインアタッカーだから戦闘は優秀だけどスパイにかけては本当にポンコツな子でした。まぁそこも含めてよいキャラをしていたと思いますが。
後これ以降定期的にさらわれることになったこの卓のピーチ姫枠。後半完全に忘れていたけど元敵サイドのくせにあっさり捕まりすぎじゃないすか?

7話目はついにクライマックス!
セッションを通してちょくちょく話が出ていたラスボスとの戦いです。
ラストの割に悪ふざけが酷かったですね。中ボスとしてクソコラ軍団と戦わされることもありましたし、完全に格上のサキュバスナイト(やくざ)と戦うこともあって本当に血戦の敵が思い返してみればひどいですねこれ。
まぁ、もちろん真面目な奴もありましたよ。うちの子の幼馴染と敵の幹部を巡ったやり取りなんかがそうです。幼馴染のキャラが固まってないからって距離を置かずに正直もう少ししっかりRPしておけばよかったと後悔しました。それは少し心残りです。後、ラスボスに正論パンチをぶち込んで威厳を地に堕としてごめんなさい。

さてさぁて最後にすべてをまとめると、本当にもう楽しかったです!
1年半という長期間なだけあって終わった今としてはまるで心の一部が失われたかのような喪失感を覚えるほどに私と共にあったセッションでした。
キャラが個性的で魅力的ですし、キャラ達にちゃんと経歴と設定と思考がありますから本当に濃厚でした。
セッション中のガヤや無駄話にも反応してくれるPLもこちらの提案に対応してくれたGMにも万雷の喝采と感謝を!
また同じメンバーでやりたいなって思えるくらい素晴らしい卓でした!
いつかご縁がある日来ますように!
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二階
二階日記

2021/01/12 23:58

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😆 感想:オリジナル学園キャンペーン(0話~1話の途中)
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)長文につきたたんでいます。
GMさんから了承は得ていて、オリジナルシナリオというのは確認できているのでネタバレについては問題はないかと思います。


まずは感想を…… と言いたいところですが、感想だけ話してしまっては同卓した方にしかわかりません。
同卓以外の方が見ているのかは置いておいて分かりやすさは大切です。
先にシナリオを流れをざっくりと説明してから感想に移らせていただきます。

今回のセッションは最後のボス戦で終わったままになっていた0話の続きと1話の途中まで。さらには登場キャラクターを深堀する幕間が二つありました。
まずは0話のあらすじから。

PCたちはそれぞれの経緯から某イギリス文学の魔法学校のような雰囲気の冒険者学校に入学しにやってきました。
しかし、入学試験の途中で事故に遭い、見知らぬ迷宮に転移してしまいました。
迷宮の奥にいた蛮族を倒して曰くつき石を手に入れるた後、何とか学園に帰還。
入学試験は見事合格できましたが、多くの謎が残りました。

次は1話はサスペンス風のシナリオでしたね。

学校に慣れてきたころ、PCたちは学校の七不思議について知ります。
七不思議のうちの一つを調べることになったPCたちは夜中の旧校舎へと忍び込みます。
そこで見たのは、血まみれになって倒れた先生でした。
後から来た別パーティに疑われ、犯人を探し出すことに。
期限は次の日まで、果たしてPCたちは犯人を見つけ出すことが出来るのか!?

一つ目の幕間は新聞部長の取材を受けて、PC1人の過去が少し浮かび上がったというもの。
二つ目はパーティメンバーの一人の休日を描いた結果、別のPCのどうしようもない感じが浮き彫りになったという感じでした。


これでようやく本題、といいますか感想に入れますね。
全体の感想としてはやっぱりとても楽しいです。
王道の学園ファンタジー物の流れに沿ったシナリオで安定感があり、同時に学園物ならやっておきたい要所は踏まえてあってとてもワクワクしますね。
初めて参加したCPシナリオというのもあって、右も左もわからない身としては流れがわかりやすいシナリオはとてもありがたかったです。

また、セッションとは関係ない雑談タグでの他PLさんやGMとの掛け合いがとても楽しかったです。
基本的に野良卓でしか参加しない自分としては同じ人と何回もセッションをするのが新鮮で、これから仲良くなれるか不安であると同時に楽しみなところがあります。

ああ、早く来週になればいいのに。
こんなに月曜日が待ち遠しくなったことは今までにありませんよ。
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二階
二階日記

2021/01/10 17:15

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💀 怪談:天野さんの家
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)皆さん、あけましておめでとうございます。
あれよあれよと過ごすうちにもう一週間が過ぎてしまいました。
皆さんは新たな一年をどのように過ごされましたか?

今回は新年最初の怪談を話そうと思います。
これから記す話は完全にフィクションです。
後、全国の天野さんごめんなさい。






































それでは話しましょう。
これは私が小学生の頃のお話です。
私の住んでいた町の外れには古びた屋敷が立っていました。
人の手から離れてかなり時がたっているようで、道から見える範囲でもひどい状態でした。
幼い時のことなのでよく覚えてないのですが、子供ながらにとても人が住めるような建物じゃないと感じたのが印象的です。

その屋敷は『天野さんの家』と呼ばれていました。
「天野さんの家には近寄るな。どうしても近づかないといけない時でも、絶対に中に入ってはいけない」
大人たちはみんなそのようなことを口をすっぱくして子供に諭していました。


少し話は変わりますが、私の家は『天野さんの家』に比較的に近くて、窓から見下ろせばあの屋敷に向かう人の姿を見ることが出来ました。
だからこそ私は月に一回くらい、夜遅くに大人たちが『天野さんの家』に行っているのを知っていました。

その時は幼かった私は一度好奇心でその大人たちがいつ帰ってくるのかを探ってみました。
しかし、結局母親から寝かしつけられるまで戻ってくることはありませんでした。


またある時、教室で『天野さんの家』に肝試しにいくという話が持ち上がりました。
ほとんどの子たちは大人が血相を変えて注意していたこともあって行こうとはしませんでした。
しかし、全ての子がいうことを聞く良い子というわけではありません。クラスの悪ガキ二人がいじめっ子を連れ添って『天野さんの家』に行くという話をしていました。

次の日、二人の生徒が転校したと先生が言っていました。件の肝試しに行った悪ガキです。
いじめっ子は普通に登校していましたが、その日はずっと顔を青くしてうつむいたまま、ただ謝り続けていました。


これらが私の知る『天野さんの家』にまつわる話です。
中学生に上がるときに引っ越したので何処にいたのかを私は知りませんし、両親も話してくれません。

ただ『天野さんの家』がどこかにあること。そこは何かが存在することだけがわかっています。

もしも、廃墟を訪れることがあったら気を付けてください。
そこには『天野さん』がいるかもしれません。
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二階
二階日記

2021/01/01 00:50

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😊 明けましておめでとうございます
謹賀新年。あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年もまた素敵な人と出会えますように。
今年もまた素晴らしいセッションに参加できますように。

自分と皆に祈りを込めて、ささげます









……ところで、皆さんはお参り課金はどれだけします?
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二階
二階日記

2020/12/31 20:57

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😊 2020年お世話になりました
2020年お疲れさまでした。
今年からこのサイトに入会して3か月。
セッション回数はGMをしたのとPLをしたのを合わせて21回。

オンセに入っていっぱいセッションに参加できるようになったのもありますが、SWなどの新しいシステムを始めたりと挑戦したことの多い一年でした。
今年はPLばかりやっていたので来年はGMの回数を増やしたいと思います。

一緒に卓を囲んでいただいたかた皆さんに感謝を!
そして、また来年も素敵なセッションと出会いがありますように!
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二階
二階日記

2020/12/14 21:28

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😶 セッション告知:シノビガミ
昨日の夜に降ってわいたアイデアを一気にまとめ上げました!
対立型シナリオです!
クズ野郎を殺した犯人を捜しましょう!
2サイクルだし、NPCもいないから多分さっくり楽しめると思います。

『乙村隆は誰が殺した?』
https://trpgsession.com/sp/session-detail.php?s=160794814258double2ethile
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二階
二階日記

2020/11/30 01:23

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😢 後日談:「庭師は何を口遊む」
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)霊竜さんの日記を見て後日談を書きたい欲があふれてきて突発的に始めました。
この日記はCoCシナリオ「庭師は何を口遊む」のネタバレがあります。
まだプレイされていない方は読むことをお勧めしません。


























PC2『嵐山 凪人』のその後。

空だった彼女の墓にようやく遺骨が納められる。
その光景を見て父さんと母さんは泣きじゃくっていた。

2人はとっくの昔に諦めていた。
10年前には妹の墓が立て、彼女のことを過去にしようとした。
このまま期待し続けるのも辛いから、それになによりも僕に未来を歩んでほしいから。

そんなことわかっていた。分かっていても、諦められなかった。
諦めようと思っても、彼女が連れされられるときに何もできなかった無力感と罪悪感が僕の心を焼き続ける。
妹が生きているわけがないと頭で分かっていても、彼女を探すのを止める権利は僕にはなかったんだ。

あるべきものがあるべき場所へと収められて土がかけられる。
それを見ていても僕の目には涙が浮かばない。
むしろ、もう彼女を探さなくていいという安心感が胸にわいてくる。そんな自分の気持ちが嫌で手をきつく握りしめた。

これは3年前の一番つらい時にマインドコントロールされたせいだろうか。
そんな思考に陥って、考えを止めた。
的場は言っていた。
庭師など罪を押し付けたい僕たちが作り出した偶像に過ぎないと。
3年を通して自分の身勝手さを知ったというのに今また同じことをしようとするなんて、全く成長がみられない。
口元に手をやってみると自嘲の笑みが浮かんでいた。

結局葬式では涙を流すことがなかった。
さめざめと泣き続ける母をなぐさめるようと声をかけると、僕の顔を見てまた悲しそうな顔をした。

父親と母親を実家に送って、自分の部屋に戻るとただひたすらぼーっとしていた。
何だっていうんだ。どうしろっていうんだ。
妹が死んで悲しいはずなのにそんな気持ちがこれっぽっちも沸き上がらない。自分がひどく薄情に感じられる。
何もする気が起きなくてただただ、沈んでいく太陽を見つめていた。

懐かしい夢を見た。
僕も妹も小学生になってかくれんぼをしている夢だ。
僕が鬼になって妹を探しているけど中々見つからない。
ずっとずっとずっと探していてようやく、木の上に隠れている妹を見つけた。

「見つけてくれてありがとう」

妹は見つかったくせにどこか嬉しそうで僕に抱き着いてきた。
それを不思議に感じながらも抱きしめ返した。

不意に目が覚めた。
外はもう真っ暗だった。
葬式から帰ってきて、着替えることもしていなかったからスーツにしわが付いてしまうかもしれない。
洗おうかと思ってポケットのものを出すと自分のデスクの棚に入っていた妹の顔写真があった。
それを見つけて、ようやく涙があふれてきた。
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二階
二階日記

2020/11/30 00:14

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💀 怪談:誰かのライト
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)今日も思いついた怪談を語らせていただきます。
1500字程度の簡単な内容です。
苦手な方はご注意を。
ちなみに、これからの話は全てフィクションです。





















今日はこの会談を思いついた経緯を話しましょうか。

身近なアイテムが呪われているというのはよくある怖い話ですよね。
車や電話はもちろん、一昔前は『呪いのビデオ』『着信アリ』(携帯電話の怪談)なんかもあります。

これに関しては推測ですが、恐らく身近にある道具というものは多くの人が共感できるのでよく怪談の話題にあがるのです

そういうことを考えるうちにある道具の怪談を聞いたことがないことに気が付いたのです。
その道具は使う機会はそうはありません。
しかし、怪談にはとてもよく出てきますし、知らない人がいないといえるほどありふれた道具です。

今日はそんな道具を題材にしたお話をします。



私は大学生の時、オカルトサークルに顔を出していました。
単純に好きだというのもありますが、創作の参考資料にするのにちょうどいい場所だったからです。

そのオカルトサークルで一度、肝試しをするという企画が立ち上がりました。
ルールは簡単。皆でいわくつきの廃墟に行って、一人ずつ探索しては適当なものを拾ってくるというものです。
これは面白そうだと思って私も参加しました。

私たちが向かった廃墟はコンクリートがむき出しのまま放置された田舎のショッピングモールでした。
周りに家がなくざわざわと木の揺れる音が不穏な予感がするのを覚えています。
私たちはライトを片手に一人一人廃墟の中に入っていきました。

廃墟に入った私はまず持ち帰るためのものを探しました。
最初にノルマを達成しておいて、心置きなく探索を楽しむためです。
そう時間がかかることなく、入り口付近にライトが落ちているのを見つけました。
そのライトは小ぎれいで、スイッチを入れれば少し暗いですが明かりが点くほどでした。
廃墟のものとしては少しオカルト色が物足りないですが、私はそれをバッグに詰めてまた歩き始めました。

その後も廃墟を歩き回っていたのですが、ちょっとした段差に足を取られて転びました。
幸い怪我は大きくありませんが、転んだ拍子に手に持っていたライトを地面にたたきつけてしまいました。

ライトは見事大破。
代わりの明かりが必要になった私は妙なことを思いつきました。
さっき入り口で拾ったライトを使えるんじゃないかと。

当時の私にはそれが素晴らしい名案のように思えて、よせばいいのに廃墟で拾ったライトを使い始めました。
うすぼんやりと照らされた廃墟は何処か寒々しく、いかにも出そうな雰囲気です。

周りを照らしていると今度は何かの影が映りました。
冷たい汗が背筋を伝うのを感じながらも、よく目を凝らすとそれは徐々にライトに照らし出されて行きます。

それは黒く大きな犬でした。
1m程のその犬は、だらしなく開いた口からよだれをしたたらせながら、獲物を見定めるかのように少しずつ少しずつ歩み寄ってくるのです。

私は一目散に駆け出しました。
犬から逃げられるわけもない、というような冷静な考えは脅威を目の前に吹き飛んでいたのです。
ただひたすらに両足を動かして、ライトが照らす心もとない道をかけていきます。
それでも逃げ切られなくて肩を掴まれました。

「おい、どこに行く気だ!? そっちに床はないぞ!?」

それは、私を誘ってくれた先輩の声でした。
振り返るとそこに犬はいなくて、先輩が鬼気迫る表情で肩で息をしていました。
もう一度前を見るとそこは床が抜けていて、3階下のフロアが窓から入った光に照らされていました。
あれほどしっかり握りしめていたライトもいつの間にかなくなっていました。

ぞっとした私は先輩に話してイベントを中止してもらいました。
あの時見た犬が私の恐怖が生んだものなのか、それとも拾ったライトが見せた物なのかはかわかりません。
ただ、いわくがある場所にあるもの手にするのはそれ相応の危険があるのだということが身に染みてよくわかりました。
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二階
二階日記

2020/11/15 22:30

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💀 怪談:エレベータは何処にある?
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)久々の怪談投稿です。
今回は少し長くなりました、1900文字程度です。
このお話はフィクションですので、あまりお気になさらず。





















皆さん、もっとも身近な密室って何だと思いますか?
私はエレベータこそが人々の生活の中に紛れこんだ密室だと思います。

階を移動している間は小さな部屋の中でどこにも行くことが出来ず、緊急時に取れる手段も電話をかけるだけ。
なんとも頼りないとは思いませんか?

もしもエレベータを吊るしているケーブルが切れてしまったら?
もしも凶悪犯と同じエレベータに乗ってしまったら?
そう考えるとエレベータに乗るのが少し怖くなってしまいます。

エレベータの怖さはそれだけではありません。
今のエレベータの多くは電光表示で今自分が何階にいるかがわかります。
しかし、少し古いものだとその表記もなく、ただ静かに上り降りをするのです。
さらに扉がガラス張りになっていなかったとしたら、もう私たちに外の様子をうかがう手段はなくなってしまいます。

微かな浮遊感で上下に動いているかが、動いた秒数で大体の移動距離は推測できますがそれ以上のことは分かりません。
暗闇の中にいるのとほとんど同じようなものだと私には思えます。

臆病だと思いますか?
貴方もこんな経験をすれば同じような気持ちになりますよ。


これは、私の大学時代の話です。
バイト先を探していた私は、とある小さくて少しぼろっちいビルへと面接を受けに来ました。

面接の会場は4階とのこと。
階段を上るには少し大変な距離だったので私はエレベータを使って上りました。

上るときは問題なく4階で降りて、面接会場へと向かうことができました。
その後、面接はつつがなく進んで、もうそろそろ終わろうとする頃に面接官は奇妙なことを言われました。

「帰るときはエレベータを使わない方がいい。少し遠回りになるけど階段があるからそっちから降りなさい。」

その時は面接の一種かと思いました。
でも、エレベータの前まで戻ってきたときに確認してみましたが、そのビルのエレベータにはエレベータが何回にあるかを表示する部分がありませんでした。
監視カメラがあることも考えましたがそんなものがあるようなビルとは思えませんでした。

それに、面接で気疲れしていた私はとてもじゃないけれど階段を下りる気分にはなれませんでした。
私は面接官の言うことを無視してエレベータで降りることにしました。

エレベータの中は両手を広げることが出来ないほど小さくて、扉の上にあるうすぼんやりとした古めかしいライトが階を表示していました。
私は何となくそのライトをジーっと見つめていました。

ライトは順番に光りほどなくして1階のライトが点きました。
しかし、エレベータは止まる様子を見せません。

あれ? 階のボタンを間違えたかな。
そう思ってボタンを見ますが、確かに1階のボタンが点灯していてそれを押していたことがわかります。

不思議に思って、また階の表記を見上げていみるとB1、B2のライトが順番に灯ったかと思うとついにどのライトも消えてしまいました。
それでもまだエレベータは止まりません。
前身に感じる小さな浮遊感と外から聞こえるモータ音で下っていることだけは分かりますが、このエレベータが何処へ行こうとしているのかもわかりません。
焦りと訳の分からない事態への恐怖で自然と呼吸が浅くなっていました。

降り始めてから5分後、ようやくエレベータが止まり扉が開きました。
外は真っ暗でエレベータの照明が照らす範囲しか見えませんでした。
しかし、外から聞こえる獣の唸り声、ひたひたと何かが這いずってくる音。
そして何よりも照らされ地面が茶色い地面だったことでそこが異常な場所だってことは分かりました。

急いで扉を閉じると、がんと何かがぶつかってくる音と荒い獣のようなうなり声が聞こえました。
私はあわてて全ての階のボタンを押しました。
軽く地面に押し付けられる感覚と共にエレベータが上っていきます。
そして、扉が開き古ぼけたビルの姿が見えると同時に転がるように飛び出しました。

幸い、私はまた元のビルの4階に戻ってこれたようでした。
その後、階段を下って帰った私は普段と同じような日々を過ごしました。
ただ、例の日に受けた面接の結果が来ないため問い合わせてみたところ、そんな面接はしていないという答えが返ってきました。

私は今でもたまに不安になります。
あの面接官は人間ではなかったのか。
それとも、あのエレベータは本当に元の世界に戻ってきていたのか。
いいね! 9
二階
二階日記

2020/10/26 00:44

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😆 セッション感想:こんにちは赤ちゃん
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)10/24に参加させてもらった、サタスペのセッションの感想です。
この日記はサタスペスペシャルに掲載されている「こんにちは赤ちゃん」という公式シナリオのネタバレがあるかもしれません。
それでも構わない方は見ていってください。











セッション楽しかった!

某動画サイトでリプレイ動画を見て面白そうだったから衝動的にルルブを買って、読んだはいいものの周りにやってくれる人がいなかったからずっと放置したままだったんですよ。
それがようやく叶って嬉しかったです。

シナリオ内容もまさにサタスペって感じで満足でした。
最初は普通な依頼だったけれど、途中で怪しげな輩に絡まれたり、違う意味で不穏なランダム表が現れたり、最終的にとんでもない落ちが付いたのは度肝を抜きました。
というか、地獄の兵卒は無しでしょう……
これが公式で初回か二回目のPC向けって本気ですか冒企さん……
カラシニコフのフルオートが決まって奇跡的に勝てたましたけども……

一緒に遊んだ方たちもとても頼もしく、そして楽しい人たちでした。

まずは縁の下の力持ちひらこーめさん。
彼女に助けてもらわないと、私のPCは戦闘はおろか別のエリアに移動することすらできませんでした。
他にもチーム全体の火力を上げたり、お酒を配って精神点の消耗を抑えてくれたりと自分の役割に徹して本当に色々と手を尽くしていただきました。

次に火力担当の飯綱さん。
こちらの勝手な提案に合わせて頂いてありがとうございました。
わんこ系ショタのRPが可愛らしかったですし、泥棒の時の思い切ったRPがすごく気持ちよかったです。
後、こいつがいれば戦闘は問題ないという安心感が素晴らしかったです。

最後に今セッションの大金星、Timunyさん。
3つ以上ある情報トピックを一気にぶち抜いたり、どうしようもない戦況にさっそうと現れてラスボスを消し飛ばしたりと満場一致のMVPプレイヤーです。
もはや足を向けて寝られません。

最後にDDをしてくれたカサイさん。
まさにベテランともいうべき安定感が半端なかったです。
分からない部分を聞くとすぐにルルブの掲載箇所が出てくるし、どうすればいいかを相談すると親身に乗ってくれました。
しかも、深夜にセッションが終わった後で自由解散になった後もPCの成長の相談や判定のことで相談に乗ってくれました。
本当に徹頭徹尾親切でありがたかったです。

改めまして、DDはセッションを開催してくれてありがとうございました。
また、他のPLの方も同席してくれてありがとうございました。
いつかご縁があれば是非ともセッションに参加させていただきたいです。






これ以降は蛇足です。
自分の思考の整理と反省の部分です。読むことはお勧めしません。
・他の人の話に茶々を入れすぎている?
 →少し話しづらくなっていたかもしれない。 話すべき時とそうでない時を見極めてしゃべることを意識する。
・シナリオ的に渡された設定が活かせなかった
 →60超えたジジィが10台の娘に現を抜かすのはシンプルにキモイなって思ってしまった
 →恥と、うさん臭いジジィという理想を捨てられなくて、考えを放棄していた。やりようならいくらでもあったのに
・RPが自分本位だった
 →「自分ができることをやろう」という意識が大きくて、他の人を立てるRPが出来ていない。
 →視点を一歩引いて劇場を見下ろす形に変えて、他の人の役割も覚えて行動するべきだった。
 →ってか、RPやる前にどういうことをしたいのか他の人に相談しろ。
・知識が足りない
 →さび付いた自分の記憶に頼りすぎていたせいで、判定や行動の部分でDDに頼りすぎていた
 →やれることの知識も少なかったので、選択肢も大きく狭まっていたように感じる
 →セッション前にルルブを読み返して準備するべきだった
・いらぬ節介
 →ろくにココフォリアのこと分かってないのにいらぬ節介を焼くな。逆に邪魔になってたじゃんか
・買い物
 →生活が足りない時点でいろいろと他の人に調達してもらわないといけない
 →セッション前に欲しいものをリスト化しておけ
・情報判定
 →ひとつ前でファンブルしたのになぜ気合でブーストしなかった
・クライマックス面
 →完全に読み違えた。というか、仮面といえばククバットという思考が抜けていた。
 →セッションの難易度を見誤ったこと
 →動画で見ていた戦闘担当が鮮烈すぎて、自分たちも分断しても戦えると自分たちの戦力を見誤っていたこと
・血戦
 →お前はいい加減に思考開示して他の人と一緒に悩むことを学べ
・エンディングのRP
 →やばい奴を何とか倒したってショックで頭がいっぱいになっていた
 →なんのRPもしなかったのがDDに申し訳ない
・スピークイージーで自分のことをダメ人間と選んだ人がいたこと
 →みんなが楽しめるように、みんなが活躍できるようにという意識が抜けていた
 →無意識にとはいえ楽しくない役目を押し付けていたのだろう、活躍の場を奪っていたのだろう
 →次はもっと他の人の目線のことも考えるように気を付けたい
 →TRPGはみんなで楽しむためのものだということを忘れないように
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二階
二階日記

2020/10/24 19:12

[web全体で公開]
😊 セッション募集(シノビガミ):Trick or Treat
皆さん! シノビガミのオリジナルシナリオを書きました!

ハロウィンの夜にイベントに参加する予定がないそこのあなた!
お菓子を奪って奪われての戦いを繰り広げませんか!
「Trick or Treat」
参加者募集中です!

https://trpgsession.com/sp/session-detail.php?s=160352375924double2ethile



「Trick or Treat」じゃなくて「Fight or Treat」だって?
仕方ないじゃないですか。シノビですもの。
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二階
二階日記

2020/10/24 11:01

[web全体で公開]
💀 怪談:花畑信号
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)1500文字程度のちょっとした怪談です。
このお話はフィクションですのでご安心を。
























これは私が小学校に通っていた時のお話です。

皆さんは小さいころに適当なルールを作って遊ぶことはありませんでしたか?
例えば、レンガの道の特定の色のレンガしか踏んではいけないとか。
近所の家の庭につながれている犬に目を合わせてはいけないとか。

特に理由もなく、何となく作ったルールに沿って行動して遊ぶというのを私は友達と良くしていました。

もっとも、即興で作ったルールだけあって次の日にはルールを忘れていたり、それどころか途中でルールを変えてしまうこともありました。

そんな中一つだけ絶対に変わらないルールがありました。

「通学路の途中にある花畑信号の歩行者ボタンを押してはいけない。押すと連れていかれてしまう」

なんともあいまいな警告です。
それでも小学生の時はなんだかそれが空恐ろしくて、破ろうとは思いませんでした。

それと同時に、小学校高学年になってくると今度は逆に度胸試しの一種で、どれほど悪いことができるかという遊びが流行ってきました。

始めは少し高い段差から飛び降りれるかとか、自転車を両手離しで走れるかというちょっとしたものでした。
しかし、それは徐々にエスカレートしていき、ある時こんな話題が上がりました。

「花畑信号のボタンを押せるやつはいるか」

私は手を上げませんでした。
色々やんちゃして調子の付いた悪ガキどもでしたが、例のルールは他の人も知っていたので皆嫌がっていました。
言い出しっぺの子はそんな僕たちを見て鼻で笑いました。
彼はできるといって得意そうにしているのを見てみんなも腹が立ってきました。
つい売り言葉に買い言葉で皆で花畑信号のところに行くことになりました。

通学路にあるだけあって花畑信号にはすぐにたどり着きました。
しかし、かるくあおられただけの怒りというものは弱いもので、信号につくころにはみんな冷静になっていました。
本物を前に立ちすくむ僕たちをまたバカにしたように笑うと、言い出しっぺの子が歩行者のボタンを押しました。

「どうだ? 何にもないじゃないか」

そうやってまた得意そうにする彼を見て、みんな安心しました。
それならと、他の子が手を伸ばすと言い出しっぺの子は手で防いで妨害しました。
ボタンを押したのが自分だけという優越感に浸りたかったのでしょう。
しばらくそこで問答があった後、結局彼以外には誰も押すことがないまま家に帰りました。

それから数日後。
いつも通り友達と悪ふざけをしながら学校から帰っている途中、花畑信号のところで赤信号に引っかかって待っているときのことでした。
例の言い出しっぺの子が何の脈絡もなく返事をしたのです。

「うん、わかった! すぐそっちに行くよ!」

確かに信号を待ちながらみんなでおしゃべりはしていました。
しかし、その時している話とは全く関係のない返答でした。
皆で不思議そうに思っていると、言い出しっぺの子はまだ車が通っている道路へと飛び出して……

その後のことはあまりよく覚えていません。
ただ人というのはあそこまでよく飛ぶものなんだと、ぼーっとした頭で考えていたことだけは覚えています。

それ以来僕たちはあまり悪ふざけをすることはなくなり、花畑信号に近寄ることもなくなりました。


そういえば、花畑信号がなぜ花畑信号と呼ばれているかを言っていませんでしたね。
地名か、そうじゃなければ近くに花畑があったんじゃないかって?
ええ、そうです。
その信号の根元にはいつも小さな花畑のように、綺麗なブーケに包まれた花が何本も咲き乱れていたんですよ。
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二階
二階日記

2020/10/23 23:52

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💀 怪談?:狂ったXさん
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)1000文字以下のちょっとした怖い話を一つ。
ちなみにこのお話はフィクションだと嬉しいです。




















あるところに、Xさんという酷く変わった人がいたそうです。
なんでもXさんは「人殺しを嫌うやつはおかしい」ということを平気で言って回るような人だったらしいです。

Xさんの奇行は様々です。
「人殺し」についての愛を叫んだり、「人殺し」の聖地を回ったり
「人殺し」のレポートの発表を行ったり、「人殺し」について長々と語ったり
ツイッター上で「人殺し」を嫌う人を痛烈に批判したりしました。

ある時Xさんは「人殺し」のことを強く否定するコメントをTwitter上で発見しました。
酷く腹を立てたXさんはTwitter上の人を扇動して、みんなでその人のことを批判したそうです。
最初はその人も言い返していたようですがだんだん返事がなくなり、最終的に何も言わなくなってしまいました。

例の人が何も言わなくなってから数日後、Xさんは警察に捕まりました。
Twitter上で反論した人が自殺して、その批判の筆頭になっていたXさんを遺族が訴えたそうです。

警察に尋問された際、Xさんはこう言いました。

「僕は間違ったことなんか行ってない悪いのは向こうの方だ
それに、悪口を言ったのは僕だけじゃない。他にも何人もいるんだ。僕だけが捕まるのはおかしい」


ところで、話は変わりますが数学ではxは関数の代数としてよく使われます。
まぁ、いろいろと端折りますが要するに「どんな数字にもなれる文字」としてよく使われるのです。

最後に「殺人」を「貴方が好きなもの」に変えて読み返してみてください。
……ああ、とても、とても怖いお話ですね。
皆さんも一方的な正義感にはお気をつけて。
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二階
二階日記

2020/10/15 23:04

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💀 怪談:置き傘
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)今から話すお話はフィクションですが怪談話です。
苦手な方はブラウザバックを推奨します。
後、1000文字overの長文なのでお気をつけて



















皆さんは外で雨が降った時にどうされますか?

都会ならば雨に濡れないような乗り物を選ぶとか、コンビニなどに居た時は傘を買うというものあると思います。
通り雨だと思って軒下に隠れたけれど、いつまでも雨が止まなくて結局濡れて帰ったというのを誰もが1回や2回経験していることだと思います。

ですが、偶に傘立てに入っている傘を無断でもっていく人がいますよね。
面倒くさいのかそれともお金を払うのが嫌なのか……
なんにせよそういったことやる人は今後は控えることをお勧めします。

倫理や価値観が理由で注意しているのか、と?
いえ、私は単純な心配からこの言葉を口にしているのです。
なにせ由来の分からない何かを自分の領域に引き込むのですから、何かがあったとしてもおかしくないと思いませんか?

これは私がコンビニでバイトをしていた時の話です。

私の働いていたコンビニの傘立てにはいつも1本の傘がさしてありました。
それは特に変わったところのない、コンビニでワンコインで売っているような安っぽいビニール傘です。
晴れの日にも誰かが置き忘れた傘を処分した次の日にも、必ずその傘が一本置いてあるのです。
傘がいつもあることを少々不自然に感じましたが、その時に私はあまり気に留めることもありませんでした。

それは、じっとりとした湿気が肌にべたつく梅雨ごろの夜のことでした。
だらしない格好をした中年の男性がレジにやってきました。
その男性は、私に煙草を略称で注文してはそれがわからないと怒鳴るという少々理不尽な客でした。
イラつきながらもコンビニから去っていく後ろ姿を見ていると、彼は傘立てに刺さっていた最後の傘をさしてコンビニから離れていきました。

わざわざ面倒な客を気にしていては身が持たないとため息をついた時、ふと違和感を覚えたのです。
もう一度傘立てに目をやってみると傘が一本も刺さっていませんでした。
さきほどの男性が置いてあった傘を持っていたのでしょう、いつも刺さっていた傘が無いのです。
一度収まった怒りがまたこみあげてきて、つい舌打ちをしてしまったその時。

黒板に爪を立てたような甲高い音が表から響いてきました。

何事かと思って見に行ってみると、先ほどの男性が車にはねられて意識を失っていました。
突然の事故に頭が真っ白になりながらも、震える手でなんとか救急車を呼びました。

その後、すぐに救急車と警察がやってきて男性が運ばれて行きました。
私は軽い聴取をするとのことで、公安所にまでいくことになりました。
私服に着替えてコンビニから出た時に、私はまた違和感を覚えました。
そばにあった傘立てを見下ろすと、例の傘が初めから移動していないかのようにそこにあったのです。
さぁっと血の気が引いていくのを感じました。

後日、店長に傘について聞いてみたのですが店長もそれが何なのか知らないようでした。
ただその傘は絶対にそこから動かしてはいけないとしか前の店長から教わっていないそうです。

これが私の体験したお話です。
皆さまも、どうか得体のしれぬものにうっかり関わってしまわぬようお気をつけて。
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二階
二階日記

2020/10/13 04:27

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😆 セッション記録:ほうき星
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)これは10/10に参加させてもらった『ぼくらのシャングリラ、あの子のほうき星』の感想です。
もしもネタバレを嫌う方がいましたらブラウザバックをお勧めします。







これから感想をたれ流します。
よろしいですね?

セッション開催ありがとうございました!
とても楽しかったです。

RP主体のシナリオだったのでうまく演じられるか、キャラの個性を出せるか、それでいてあまり進行の邪魔をしないでいられるかなどと色々と心配だったけれど蓋を開けてみると思った以上にのびのびやれて楽しいセッションでした。

シナリオ自体は子供の時に読んだ、SFの冒険ものの小説のようで童心に帰った気分になりました。
いつか自分でも回してみたいです。

最初は自分の使っているキャラの方向性をいまいちつかめていなくてRPがぎこちなかったのですが、演じているうちに少しずつ慣れていきました。
ただ、PCの性格的にどうしてもシナリオの進行に逆らわないといけない箇所があったのであれが迷惑になっていないか少し不安でした。
旅に出るのに反対したときに論破出来てしまいそうな雰囲気になってしまったときは、内心とても焦っていました。
我ながら面倒くさいRPをしてしまって申し訳ありません。

他の方のRPも活き活きしていて、聞いているだけでもとても楽しいものでした。
何よりもそれぞれのキャラが立っていて、お互いを尊重し合う関係性が良かったです。
特にアルアリとヒイラギの掛け合いは間に入る暇もない程に息が合っていて、まるで本当に昔からの知り合いだったかのようでした。

改めて、セッションに参加させてもらってありがとうございました。
時間がたつのを忘れてしまうほどに楽しいセッションでした。
もしもご縁があればまた一緒にやらせてください。
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二階
二階日記

2020/09/21 23:12

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🤔 もしもの話:ファンタジックな液体
連休3日目、明日には…… 明日には何とかオリシを……

それはそれとして今日の日記です。
皆さん、一番身近にあるファンタジックな液体って何だと思います。
私は炭酸だと思います。

放っておいてもシュワシュワと気泡を放ち続けるあの液体、常識を取り払ってみてみればなかなかファンタジックではありませんか?
コーラなんかが、それっぽいセットの中で泉みたいな場所に満ちていたらなかなか雰囲気が出ると思います。
ワンコインで買えることを考えるとずいぶんと安っぽいファンタジーとも言えますが、それはそれです。

そもそも、コーラじゃなくとも炭酸水だったら源泉から湧き出ている箇所があるはずです。
ですが、ファンタジー作品でそういった外見的に変わっている液体はあまり見た覚えがありません。
薬とかだとまた話は別なのかもしれませんが、水などの素材は基本的に透明なものばかり。
合っても色が変わっているくらいでしょうか?

ファンタジーだから炭酸水に限らず変わった見た目の水があってもいいと思います。
水球がそのまま宙に浮いていて生命体から逃げていくとか、土砂流の中にポツンとある清浄な水とか。
溶岩に降り注いだ雨が蒸発し火口内の洞窟で結露したことで生まれた、超高度まで上げても蒸発しない水とか。

たかが水でも色々と工夫すれば錬金術と絡ませたりとか、よりよい剣を作るための鍛冶に必要だとかで使えると思うんです!
そこまでこだわると逆に他のところが再現できていないとツッコミを入れられそうですけどね!
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二階
二階日記

2020/09/20 18:48

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😆 テキセの感想
(▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)昨日は2卓テキセに参加してしまったせいで日記が書く時間が無くなってしまいました。
仕方がないので紹介文を書き直して今日からまた毎日投稿を頑張ろうと思います。

今日は珍しく話の種があるのでそれを書きましょう。
まぁ、ただのセッションの感想ですが。

9/19『黒猫のパンケーキ』(CoC6版)
初のテキセということで難易度が高くなさそうなシナリオに参加させていただきました。
他の参加者の方たちは知り合いのようだったのですが、初対面の自分を爪はじきにすることもなく暖かく受け入れてくれた優しい方たちでした。
雑談や行動も面白くて、参加していてついつい笑い声が出てしまうような楽しいセッションでした。

シナリオ自体は完全にほのぼのとした内容で、黒猫が可愛いって雰囲気でシンプルなシナリオでした。
最後の判定をするときはせっかくならいい判定を出したいというほど良い緊張感が良かったです。

9/19「少女の夢」(シノビガミ)
これは温泉とは関係ない友人とのセッションです。
関係ないことをチャットで話しながら、RPはテキストで書き込むという変則的なテキセのような形でセッションをしました。
そのおかげもあってか、ロールに集中が出来て自分でも満足がいくセッションになりました。
シナリオや秘密もいい感じに感情移入できる内容で、個人的には大満足でした。
まぁ、最後の戦闘で負けてしまったため、使命は達成できなかったのが少し残念ですが。

親しい人たちと一緒にやったおかげでセッション後の、シナリオへの感想戦も心置きなく楽しめてついつい時間を忘れて話し込んでしまいました。そのせいで気づけば午前3時に……
それでも、悔いがないと思えるぐらい楽しかったです。こういうセッションをもっとやっていきたいですね。
まずは、ここで知り合いを作ることから始めないといけなさそうです。
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二階
二階日記

2020/09/18 19:37

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🤔 キャラの作り方
今日は夜遅くまで時間をかけれないので手短に。

シナリオの進捗は当然のようにダメですね。
ここに書き込む時間をシナリオ書くのに使えって話なのかもしれませんが、ここに日記を書くのは文を書くのに慣れるためという目的でもありますから。
……来週の火曜日までには書き上げたいですね。

さてと、話は変わりますが皆さんはキャラの設定を作るときは、どう作っていますか?
私の場合は完全に他の方に話を聞かずに我流で作っているので、ちょっと他の方の意見を聞いてみたくてこうして聞いてみました。
他の人の話を聞けば効率が悪かったりやりにくい部分があることに気付けるかもしれませんからね。

ウェブ上で軽く調べてみましたけれどキャラ設定の作り方って思った以上にてんでんバラバラ。
キャラを構成する要素の数が違うのはもちろん、そもそもどういったものがいいのかもそれぞれの見解があるようでどれを参考にすればいいのやら。

それぞれの要素に対する呼び方も違うからあまり宛になりません。
それでも、何個かピックアップして試してみた方がよいのでしょうか。
熟練プレイヤーさん教えてください。
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二階
二階日記

2020/09/17 23:08

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😰 もしものお話:お菓子の国
思いついたことは大抵書いていよいよ空っぽになりつつあります。
まだ1週間もたっていないのに可笑しいですね?
流石はコミュ障といったところでしょうか。

今日もふと思った戯言を話そうと思います。
気に入っていただけると嬉しいです。

子供の頃は誰もが一度は考えるであろうお菓子の国。
家も道路も木も生物ですらも菓子でできた不思議な世界。
それが実在するとしたらどうでしょう?

何故それはできたのでしょう。
最初に浮かぶのは疑似餌ですね。
外部にある何かをおびき寄せて餌か何かするためになるでしょう。

しかし、なぜそう複雑なものを作るのでしょうか。
虫などをおびき寄せるならお菓子である必要はありません、砂糖やはちみつをたれ流しておけば集ってくることでしょう。
ということは、ただの糖類ではだめで明確に加工されたお菓子に引き寄せられる何かのために作られているように感じられます。
そうなると、何かが人間に近い知能を持つものを呼ぶ疑似餌を作っていると考えことが自然でしょう。

ホラーに寄ってきてしまいましたね。
他の可能性も考えましょう。
お菓子の国を人間が作った場合を。

天候的にお菓子で家を作るのが一番良かった?
お菓子で家を作れば天敵に見つからないから?

色々と考える余地はありそうですが、今日はこの辺で。
連想ゲームをしていただけですが、お目汚し失礼しました。
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