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キャラクター名:
ギヨーム=アンテルム・デュ・プレシー・ド・ルドワイヤン
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詳細A:
ガリア王国の大貴族ルドワイヤン公爵家の現当主。王太子派閥。
齢40にして海千山千と称される政争の鬼。
子供の頃から父の地位を高める助言をしていた神童。
人を食ったような性格をしており、信用ならない悪徳貴族といった雰囲気。
美食に並々ならぬ心血を注ぐグルマンであり、食料および香辛料を扱う商人との繋がりが深い。
珍しければゲテモノでも喜んで食べる姿と、政敵を陥れるためなら手段を選ばない様子から、敵対者からは“悪食公”と呼ばれている。
祖父は“名ばかり公”ジャン=ジャック。
没落寸前までいった公爵家の最後の当主となることを覚悟していた覇気のない人物。故人。
父は“鷹を産んだ鳶”アンリ=ピエール。
諦め無気力に生きていたが、息子であるギヨームの勧めるままに動いているうちに公爵家を再興してしまった。
当時は“復活公”と呼ばれていたが、息子の功績だと知れ渡ってからは家督を譲り楽隠居している。
“食卓公”ギヨーム=アンテルムは、あの手この手で敵対勢力を弱体化し、チャンスをものにしてきた政争の鬼。
子供の頃は父を隠れ蓑に暗躍し、真実を知る者には“怪童”と呼ばれていた。
10代後半に父から家督を譲られ、公爵家の威光を高めるために政争に明け暮れている。
領民の食料事情を劇的に改善したことから、“食卓公”と呼ばれ為政者としての人気は高い。
国内での地盤が整いつつある今、諸外国との繋がりを模索しており、その様子に政敵からは「ガリアを帝国に売り渡そうとしている」だとか「自分が王に取って代わろうとしている」だとかネガティブキャンペーンを張られている。
実情は不明ながら、外国勢力と積極的に接触しているのは事実であり、私兵を蓄えているのも誰の目にも明らか。
近頃は戦略級英傑を配下に加えようと国内外で大々的に食客を集めているため、大規模な内乱を引き起こすのではという疑念を抱かれている。
詳細B:
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裏設定
ギヨーム少年は飢えていた。
“名ばかり公”の孫として、公爵家の貴族でありながら普段の食事は貧農並。
家計は火の車どころか燃えカスにも関わらず、雀の涙ほどにまで縮小した領地から得られる収益は公爵家の体面を保つために使われる。
時折連れて行かれる式典や夜会で供される美食を知っているから尚の事、飢えていた。
幸い書物の類いは売られずに残されていた。
飢えを埋めるように読み漁った本の中で特に彼の琴線に触れたのは帝国式の軍事書だった。
独学でそれを学び血肉としたのだから、ギヨームは紛れもない天才だったのだろう。
祖父が死に、父が公爵家を継げるかどうかの瀬戸際で、ギヨーム少年は帝国式軍略を応用して子供でありながら家の窮地を救う。
同年代の子供というコネを使って他家の内情を探り、取るに足らない子供の仮面を使い大人を手玉に取る。
結果、公爵領周囲の貴族たちは緩衝地帯を望んでルドワイヤン家は存続した。
ギヨーム少年の行動力の源は食。
式典や夜会に出席して美食を得るために、結果的に父を傀儡のごとく操って公爵家の地位を高めていった。
その過程で異国の香辛料商人ルドヴィコと知り合ったことが人生の転機。
商人たちをうまく使い、父を通して政争を戦い、公爵領を創建時と同程度まで回復した。
父は頭の切れすぎる息子に内心恐怖を覚えながらも言われるがままに“復活公”を演じてみせた。
17歳の時、“怪童”の噂が広まりきったことを契機に父はギヨームに家督を譲った。
重圧に耐えきれなくなった父にギヨームが用意したのは農村の城館。
両親はそこで村人たちと交流しながら慎ましく暮らしている。
一方でルドワイヤン公爵となったギヨームは、まず領地の改革を行なった。
腐っても公爵家である、その元々の領地はガリアの中でも旨味の多い土地。開発すればするほど実入りが良くなり、同時に政敵の攻撃も増えていく。隣接するデーンの襲撃もあった。
しかし、天才軍師の面目躍如、詰みかと思われる状況すら覆し、20年かけて公爵領を全盛期の領域まで回復し、ルドワイヤン家をガリア随一の大貴族に返り咲かせた。
領民を飢えさせないという崇高な理念こそあるものの、ギヨームの芯は美食を堪能することである。
そのためなら売国も厭わないだろう。
そうした態度、ここに至るまでの手段を選ばぬやり口が恐れられ、“悪食公”や“ガリアの怪物”といった悪名に繋がっている。
三人の娘と末っ子の息子たちを飢えさせないという父親としての意志が、彼の最もヒューマニティのある部分。
晩婚で妻ジルベルタ(仮)は外国出身。
クロエ(13)、マルグリット(11)、ミレイユ(8)、ジョルジュ=シャルル(7)は小さな頃から父に与えられる美食で育ったため、いずれもお人好しで金持ち喧嘩せずを地で行くような温室育ちの公女公子。
この、争いに向かない性格の子供たちが政敵の食い物にされないよう、公爵家をより盤石にしなければならないというのが現在の行動原理。
腐敗したガリアが立ち直るか見極めている最中であり、ヒスパニオル王国に公爵待遇で迎え入れられる約束で売国の準備を進めている。娘はヒスパニオルの王族と婚約させる予定だ。
ガリアの庶子の王子レオンの懐柔も同時に進めていて、完全にガリアとヒスパニオルを天秤にかけている。
これからの荒波を乗り切るために武力として、手駒となる英傑が必要。
国の内外から食客を募り、私兵を蓄えていく。
その行為が周囲との緊張を生むことは承知の上で。
弱点は食い意地と子煩悩。
妻との仲は良好。
ただし、食と子以外については冷徹。
民も兵も食わせてやりさえすればついてくるという哲学を持つ。
同じく利益を求めながらも、信用を重視する商人を好ましく思うのに対し、面子を重視する貴族を内心蔑んでいる。
ひもじい思いから自力で成り上がった関係上、信仰心は薄い。
人間以外の種族に対する姿勢はフラット。種族特徴によっては食欲の視線を向けるかもしれない。
【やりたいことポイント】可能な範囲で
・いつも何か食べてる。
・食べ物を粗末にされるとキレる。
・自分の食事を分け与えるのが最上の信頼の証。
・斎藤道三の娘帰蝶の“マムシの娘”的ニュアンスで娘の婚約相手の家から「怪物の娘」とか言われたら嬉しい。
・自分の美食と子供のために動いてるところから、ガリアのために動く感じにシフトしていきたい。
・隠居してる両親が危機に→冷徹に最良の選択をするため見捨てる。(英傑の活躍で救われると尚良し)
・領民から「腹いっぱい食わせてくれる良い貴族」、それ以外から悪い貴族、悪食公、ガリアの怪物と恐れられたい。
・商人のネットワークと親密で商人の信頼=いくらでも金を借りられる、他所の事情に明るいというあたりを軍師としての強みにしたい。
・「あの食い意地の張った見すぼらしい子供がとんだ食わせ物に育ったものだ」とか、没落寸前だった頃を揶揄されたい。
・長女クロエ(13)の反抗期が見れたら嬉しい。
・美食と子供は聖域なので、天才軍師の全力で守る。なので、ここが脅かされる事態では悪逆無道な計略で報復したい。
・兵士の糧食を潤沢にするためにしなくていい苦労があると嬉しい。
・敵の食料を奪って飢えさせて悦に浸る場面があると嬉しい。
・竜を食べたがるくだりがほしい。
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