はるるんさんの日記を全て見る
みんなの新着日記を見る
😭 【COC】「透明となった君へ」完結! (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)おっはるか~♪ はるるんだよ♪ 今回は6/23(月)に完結した、FLOWERさんKPのセッション『透明となった君へ』のプレイレポートだよ! ◆あらすじ:幽霊と小説家の、すこし不思議な日常 僕のPCは、小説家・真宮寺 司(しんぐうじ つかさ)。 過去の栄光にしがみつきながら、だらしない生活を送っていた男。 そんな彼の前に現れたのが、幽霊の少女・星埜 詩月(ほしの しずく)。 出会いは唐突だったけど── 戸惑いながらも始まった日常の中で、彼女の存在は“ただの幽霊”から“気になる存在”へと変わっていった。 そして、詩月の死の真相を知ったとき司は決意する。 「彼女の人生を、小説として遺す」と。 幽霊の詩月は“生きていた” 人間の司は“死んでいた” そんなふたりが、心を重ねて「今を生き直す」物語だったんだ。 ◆文学か?ボケ合戦か?屈指の迷シーン セッション終盤、突然のプロポーズ(※なお、相手は中学生幽霊)── 「ここはひとつ⋯結婚してみないか?」 「いきなり何言ってるのさ!」 「相手は中学生だよ? さすがにアウトだよ!」 「幽霊に日本の法律は適用されない」 「そういう問題じゃない~!」 「じゃあ……2年頑張って生きろ」 「せんせぇって、結構束縛系?」 「現世に縛り付けておくという意味では……束縛系男子?」 「幽霊と付き合った経験がないんでな」 ──もはやロールプレイなのか、漫才なのか。 ボケとツッコミが交錯しすぎて、セッションのジャンルが分からなくなった瞬間だった(笑) それでも、ふたりだけの空気があった。 「月が綺麗ですね(※まだ昼)」なんて文学的セリフに、即「まだ昼間だけど……」と返してくる詩月の冷静な一撃。 “文学”と“笑い”の中間にこそ、ふたりの関係性があったのかもしれない。 ◆離れゆく手、それでも 「この数日間は、あたしにとってかけがえのない日々になったよ!」 その一言が出た瞬間──セッションの終章が始まったと分かってしまった。 「ふざけんなよ!ここまで好きにさせて逝くんじゃねぇよ!」 「俺の健康管理……誰がするんだよ? 長生きしてほしいなら、最後まで面倒見やがれ!」 「しょうがないせんせぇだなぁ。でも……それが、あたしの大好きなせんせぇなんだよね」 ぐしゃぐしゃで、情けなくて、でもすべてが本音。 格好つけるのも忘れるほどの愛。 これ以上に、どうやって「好き」を伝えればいいんだろう。 ◆別れではない、旅立ち 「必ず……還ってこいよ。何冊も本を書いて待っててやるから」 「……うん、約束する」 「詩月は……俺にとっての光だ」 「……ありがとう、せんせ!」 「……いってらっしゃい。元気でな」 「うん……いってきます!」 ──これは死別じゃない。 絶望じゃない。 まだ続いていく、ふたりの物語の“途中”なんだ。 ◆最後の一頁:鳥とクレープと原稿と ベンチに座る司の元に、1羽の鳥が舞い降りる。 「なんだ……ほしいのか?」 クレープを差し出せば、鳥はつついてから、空へと羽ばたいていった。 司はその姿を見上げ、そっと言う。 「原稿……たしかに届けたぞ」 「読みたくなったら、また来いよ? 面白い本、何百冊も書いて待っててやるからよ」 包み紙を捨て、司は歩き出す。 その背中に、風がやさしく吹き抜けた。 「少女は微笑みながら、朝日に溶けるようにして──消えていった。」 ◆エピローグ:透明となった君へ アフターセッションの場で、僕は言った。 「あと1週間くらい、日常会話が続いても全然楽しめる」 KPは苦笑しつつも確かに言った。 「もうほんと、行けるならどこにでも連れて行きたくなっちゃいますよね」 そう。 もし小説が書き終わるまで、詩月がずっと傍にいてくれるなら── 僕は、おじいちゃんになるまで小説を書いて…… そのまま二人で天国へ旅立ちましたとさ。 そんな“もうひとつのエンディング”が浮かぶほど── 僕は、幽霊に恋をしていたんだ。 ◆あとがき プレイヤーとして、僕は本来のシナリオを知らない。 でも、これが僕と詩月の「透明となった君へ」だった。 セッションが終わっても、気持ちは物語の中にいたままだった。 どのタイミングで司が僕を乗っ取ったのか、もう分からないくらいに。 詩月が言ってたように── 「人の心に残る」って、こういうことなのかもしれない。 これはもう、“TRPGの皮を被った純文学”だった。 本当に素晴らしいセッションをありがとう。
レスポンスはありません。
コメント欄:(最大1000文字)
web全体で公開 友達まで公開 本人にのみ公開 ※投稿するにはログインが必要です。