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🤔 【SW2.5】ノブレス・オブリージュ†支援という名の檻 【GM日誌】 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)まずは復旧ありがとうございました!ここが僕のホームなので消えなくてよかったです。 ⋯とはいえ、ここしか連絡手段がないのは、やはりリスクが大きいよなと思ったり(通算2回目) ここからは普段の日記ということで、今回は6/6(金)に開催したセッションのお話! ◆導入 「推しが好きなら、〇〇円くらい当然でしょ?」 「社会人なら、毎日のコーヒー代くらいポンと出せるでしょ?」 ──推し活やクラファンで飛び交う“出資額マウント”に疲れた友人の日記を読んだとき、ふと思い浮かんだのが、理想都市《クラファニア》だった。 “ノブレス・オブリージュ”の理念──支援は、無理のない範囲で。 貧しき者にも最低限の生活が保障される、誇りある平等の街。 そんなクラファニアの「理想」が揺らぎ始めた今、エレアノール・エンフィールド伯爵から一通の手紙が届く。 「クラファニアの“理想”を、もう一度──救ってください」 ◆オープニング 「それのどこが支援よ?」 ベルのこの一言で、国の倫理観が一瞬で崩れた。 “支援”という名のもとに、階級と差別が積み上がる都市構造。 上は光に包まれ、下は影に沈む。プレイヤーたちは徐々に、この街が“地獄”であると理解していく。 白区の片隅、朽ちた屋敷に住むエンフィールド家との出会い。 象徴であるエレアノール、実務を担うMonday。 行動の責任を託されたのは、外部から来た冒険者たち──つまり、“便利な駒”だった。 ◆ミドルフェイズ 優しさを装った、地獄見学ツアー。 このパートはまさに「温かい偽善 vs 冷たい現実」。 「支援されてるなら文句言うな」 「寄付すれば何でも手に入る」 「足りないのは自己責任」 そんな言葉が、この街では常識になっていた。 支援は支配の道具となり、善意は同調圧力に変わっていく。 この街には、誰も“悪人”はいない。 ただ、制度が人を狂わせているだけだった。 “善意の副作用”──それこそが、クラファニアの真の病巣だった。 ◆潜入 舞台は整った。だが、その床板の下は腐っていた。 武器を預け、バニースーツに着替え、演技と情報戦で挑む潜入任務。 美しく構成された“劇”の裏で、冒険者たちは真実に迫っていく。 そして──証拠に刻まれていた名前は「マーレ:特別支給一級品」 支援の裏に隠された人身売買の現実。 滑稽な服装で駆け抜ける彼らの背に、怒りがにじむ。 「それが、夫の誇りです」 エレアノールの言葉に、PCたちがそれぞれの覚悟で応じる。 「方法まで正しくなければ意味がない」 「信じるしかない」 「ぶん殴って救う。それだけだろ?」 それぞれの信念が交差し、理想が言葉となって火を灯す。 この瞬間、セッションタイトル『支援という名の檻』が現実に重なった。 ◆エンディング ラファルは倒れた。 支配の一角は崩れ、少女マーレは生きていた。 だが、鐘は鳴らず、祝福もなかった。 ──ただ、“静かな勝利”だけが残った。 「この国が良くなるかはわからない」 「変えたいなら政治家になれ、で終わる話かもしれない」 それでも、誰も“意味がなかった”とは言わなかった。 ◆感想と余韻 「戦闘だけじゃない、“考えるための物語”だった」 冒険の皮を被った社会批評。 笑いと皮肉と怒りと感動が、卓上で交錯し、まるで読み物のように幕を閉じた。 「悪いやつは殴れた。女の子も助けた。それだけでも、よかった」 この言葉に、ほんの少しの救いがある。 ◆物語は続く この物語の終わりは、“第二フェイズ”の始まり。 ラファルがいなくなっても、制度は残る。 支援という名の檻は、形を変え、まだ街を囲んでいる。 ノブレス・オブリージュ──高貴なる者の義務 あるいは、最も優雅な暴力
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