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😶 【放浪者紀行】第一篇|記録 02 旅人たちは、宿場町で朝を迎えました。 さて、ここから自由行動の開始です。 窓からは、下町、繁華街、教会の尖塔、畑とファーベルトの黄色い平原が広がっています。 本シナリオでは、「これをしなさい。」という指示のようなものは与えられていません。 仕事をしてもいい。町を歩いてもいい。本を読んでもいい。賭け事をしてもいい。 ただ一つの町がそこにあり、人々が住んでいて、歴史を刻んでいる。 そこに旅人たちが巡り合っただけのこと。 さて、自由にしてよい、と言われると、どうするのでしょう。 旅人たちは、朝起きて、まずはじめに仕事を探し始めました。 なるほど。生活は大切です。 旅を続けるにも路銀が必要でしょう。 プレイヤーA。 仕事……というかお金でしょうね。 日銭を求めて、図書整理の仕事を見つけ、半日働き、お金を手に入れると、その足で賭場へ向かいました。全財産一発勝負で、まさかの大負け。結果、所持金を失い、身ぐるみまで担保に取られました。 (シャツとズボンをいただきましたが、賭場も困るでしょう。) 目の前に興味のあるものがあれば触る。金が欲しければ稼ぐ。増やせそうなら賭ける。 あまり遠くを見て思い悩むというより、そのとき抱いた欲求や好奇心へ、とても素直に手を伸ばしているように見えます。即物的と言えばそうなのでしょう。原始的なほど純粋でもあります。 あと、なぜか食レポだけ妙に上手でした。意味は分かりません。 プレイヤーB。 他者へ強く踏み込む人物ではないようです。 それは関心が薄いというより、相手の領域を相手のものとして尊重しているからなのでしょう。 その一方で、書物や文献を通して、この町の歴史へかなり広く触れ始めています。 地理。歴史。工学。郷土史。深く悩まず行動するプレイヤーAに対して、こちらは思慮深く、知識を蓄えていきます。人だけでなく、街の建物や、それを取り巻く歴史まで見ようとしている。 さて、知識は少しずつ増えていきます。では、知識とは何のために集めるのか? 必ずしも、その答えを出す必要はないのでしょう。知ったことを胸にしまったまま、その土地を去る。それもまた、ひとつの生き方です。 プレイヤーC。 「10年以上経てば、人は変わる」と聞いて、「あっという間だね」と返したのが印象的です。 実にエルフらしい時間感覚を持っているようです。 人間にとっては人生の一部を占める年月も、彼女にとっては即席麺にお湯を注いだくらいなのかもしれません。エルフの二十代はまだ子供。確かに、彼女には、これから数百年の時間が残されています。 時間についてはおおらかな一方、人の感情には敏感なようです。 町に残された昔の痕跡や、そこで暮らしていた人々の話から、多くのものを受け取っているようでした。 長く生きられることと、達観していることは、同じではないようです。 さて。 三人は同じ町を歩いていますが、見ているものは違うようです。 目の前にあるものへ手を伸ばす者。 距離を保って静かに歴史を知る者。 街と人に残された感情を慈しむ者。 一人で歩いていれば、個と個のまま通り過ぎる出来事でしょう。 けれど今回は、三人です。 この視点の差は、どこかで交わるのか。 それとも、違ったものを見ながら、同じ道を歩くのか。 宿場町が二度目の夕闇に染まっていきます。 記録日:2026-09-06 記録者:liberbook 本文文字数:1333字(改行除外)
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